BOOK☆WALKERでラノベ読み放題のサービスがはじまるらしく、さらに一月末までは無料期間ときているので、俺の年末はラノベ漬けの生活を送ることになるだろう。
俺がいう「ラノベ漬け」という表現にいっさいの誇張はありません。なにせ俺は映画を観るときはサブスクリプションに登録して映画だけを観つづけ、今年の夏の休みはノベルゲームで費やしたように、なにかにハマったときは余暇をすべてそれで埋めてしまうといった極端なハマり方をするので。だからラノベ読み放題ときたらきっとラノベしか読まない生活を送ることになりそう。そのとき本も映画も漫画もいっさい手を出さずに。
年末の休みになれば、起きている時間のほとんどがラノベを読んでいるだけ、ということになっても過去の俺からすればなんら不思議ではありませんから。
上記のサービスに話をもどして、どうやら1、2巻のみのお試し読み放題も多いんですが、全巻読み放題のラインナップもそこそこ揃っているかんじ。さっきからざっと対象作品を眺めていて、俺の「いつか読むかもしれない」ラノベリストに入れている作品がいくつかあったので、とりあえず俺がこれから読むでつもりなのが以下の作品。すべて全巻が読み放題の対象作品。
絶対に読む
長谷敏司『円環少女』『戦略拠点32098 楽園』、あざの耕平『Dクラッカーズ』、秋山瑞人『猫の地球儀』、松山剛『雨の日のアイリス』
1巻を読んで面白そうだったら全部読む
林トモアキ『戦闘城塞マスラヲ』、御影瑛路『空ろの箱と零のマリア』、小林めぐみ『食卓にビールを』、中村恵里加『ダブルブリッド』
上記のラインナップがほぼSFってことから分かるように、俺はジャンルでいえばおそらくSFをもっとも読んでいて、数年前は日本のSFにひたすら傾倒していた時期がありました。「戦闘妖精雪風」や「マルドゥック・スクランブル」シリーズ、あと小川一水、野尻抱介など、ちょっと変わったところでは北野勇作はけっこう読んだかもしれない。ちなみに熱中するようになったキッカケは伊藤計劃『ハーモニー』でして、人生初のSFは石田衣良『ブルータワー』だったはず。
で、同じころにまたラノベのよさげなSFもチェックしてみようかと、そのときリストに追加した上に挙げた作品たちになります。「いつか読もう」とリストに入れてから幾数年、ついにそのいつかがやってきました。俺は「いつか読もう」で読むタイプの人間らしい。あと「絶対に読む」作品は絶対に読むので、年末だけではなくて来年度末まで読んでそう。生活をSFで満たせるならば760円なら文句ないし。
読み放題の対象にある作品で俺が読んだことがあり、かつオススメできるのが、秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』、うえお久光『紫色のクオリア』、高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』とか。いつ読んだかはまったく覚えていないが、人にオススメできるなと思った記憶はある。
これらの作品もまたSFラノベの定番作品ときているから、俺はラノベ(角川文庫)を表紙がかわいいハヤカワ書房と勘違いしているかもしれない。というか、他のラノベといえばだいたいがガガガ文庫の作品を読んでいるから、ただ角川文庫の作品で読んだのがSFが集中しているだけの話だった。
して、俺がなにかにハマったときにわき目もふらず熱中しつづけることができるというのは、ひとえに俺の一日に人間関係がほとんど発生しないからであり、そのおかげで労働以外で外に出る必要もないからなんだけど、俺はその状況をわりと気にいっている。年末に帰るような場所も誘われる会合もないだろうけれど、年末には「いつか読む」を向きあっていくことが俺にとっては肝要なのだ。なので年末はラノベ漬けにしたい。
あとタイトルは山本弘の『去年はいい年になるだろう』からとりました。