単行のカナリア

感じて想する

[ライフハック]どうであれ人の体面を汚してはならない

 『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか?』でアドバイスとして語られていた「猿山原理」を心に刻んでいる。猿山原理はアスペルガー者に向けた体面に関するアドバイスのようなもの。あらためて大事だと思ったので、いつでも引き出せるようにこうして書き残したい。

 再度、引用。

私がアスペルガー者に体面を説明するときには、わかりやすいように、"猿山原理"と呼んでいます。サルには、マウンティングという行動があります。優位の個体が劣位の個体に対して"馬乗り"のポジションを取ることです。集団のなかでの優位劣位の序列を確認する行為とも考えられます。(略)一般の人は、自分の社会的な状況が相対的に引き下げられることを極端に嫌うものです。どんな状況であれ、人は優位に立つことを不快に思うので、もしも相手を怒らせないようしたいと願っているのなら、猿山の劣位の猿のように常に下に立っていることを表示しなければ、攻撃されてしまいます。

アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか? 大人の発達障害を考える』

 とはいえ、俺ってそんなに人の体面を傷つけて不愉快にさせたことはあるのだろうか。……いや、させていたかもしれない。少なくとも、あれは体面を汚して不愉快にさせたのではないかと思い当たる出来事がひとつある。

 以前に、俺はカウンセラーにキレているだけの記事を書いた。 

dnimmind.hatenablog.com

 なぜあのカウンセラーが人を舐め腐りきった態度で、クソみたいな説法をおれに説いていたかと考えたところ、どうもおれの受診態度があまりよくなかったという可能性が高いのではと思った。なにかしら彼女の体面を汚してしまった可能性がある。というかそのせいじゃないか。おれは不愉快になったが、それは先に相手が不愉快になり、お返しにおれを不愉快にさせたというストーリーなのでは、と。あの頃のおれはカウセンラーとかくだらねえよ話して何になるんだよもう過去を晒してそこに原因を見るようなのは飽きた、とか本気で思っていそうだし、そもそもが行政支援の一環でカウセリングを予約しただけで特に必要性があったわけでもなかったから。そういうのって態度に出る。それが相手に伝わって体面を傷つけてしまったのかもしれない。

 そうだったら申し訳なかったなと思う。もし体面を傷つけていたらあのような振舞いになったとしてもしょうがない。どうであれ体面を汚してはならないのだ。カウセリングの場でもおそらく猿山原理は適応されるのだろう。

 とはいえ、これに関しては「とはいっても」とつくづく感じるのだが、まえにTwitterで見かけた当事者のエッセイマンガで「理解のある彼くん」を予告なく登場させたところ、それに対して「マウントを取られた!」とか「体面を汚された!」とかいうような苛烈な反応が寄せられていたのからするに、猿山原理問題はこれはもう定型発達者とかアスペルガー者とか関わらずに難しい問題なのだろう。とはいえ、気を付けようとしたろころでそれが非常に難しい。まあそう思っているおれは『猿の学生』といういい感じの曲を作ったハヌマーンの二千枚限定の『REGRESSIVE ROCK』を所持している方の人間ですが、でもあなたもきっとおれの知らない遊びや価値観をいっぱい知っているでしょうからまあ、おれは劣位の猿だしそのうち冬の淀川を流れる死体になりそうなのでなにとぞよしなに。

 


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