休日の息抜きといえば、安酒で泥酔し、意識が曖昧になりつつあるなかで、あえて脳をフル稼働させて理性を保つという遊び。
壱百満天原サロメの百満点ラジオ#2で語られていた「すべて性行為の暗喩に見える米津玄師のPV」は『MAD HEAD LOVE』に違いない。手と手の絡みと周期的なピストン運動に「愛」という言葉が合わさったものは性行為の暗喩に違いないのだ。
俺が「選ばなければ職はある」というときの職は、たいていが周期的なピストン運動の職だったりする。
死後を保証してしまうと、現世のありとあらゆる苦痛や不幸が肯定されてしまうのでよくない。
自己啓発本によくある「すべて自分が責任」と捉えてしまうと、状況によってはいずれ限界やってくるのでよくない。状況によってはいい。
あなたがこの世に生まれてきたのは、決してあなたのせいではない。
俺は、物語のスピリチュアルに目覚め、閉鎖的なコミュニティで結束し、結果的に孤立していくのにとことん弱い。そのあと俺はただ「初回無料で二回目から大金をせしめるスピリチュアルは潰れろ」と言うしかなくなる。
金の話はしたくないのに、目の前には金の問題しかない。
「引き寄せの法則って知ってる?」「……あー…そういうこともあるのかな…」と君が言う。目標を設定することで無意識化で頑張ろうとするっていうことだよ。
『明日、私は誰かのカノジョ』が今よりもっともっと読まれてもっと話題になってもっと語り合われるといいのに。
実家がそこそこ太かったので、母親がスピリチュアルに耽溺しても一家離散とはならなかった。ただ運がよかった。本当に運がよかっただけ。
休日の息抜きといえば、安い芋焼酎を適当な液体でいい感じの組み合わせを見つける遊び。
酒はアルコールという最低保証があるので、組み合わせに失敗したところでプラスなのだ。アルコールがあればプラスになるちょろい人生。もちろん、それをマイナスだと言う人もいるし、翌日にはマイナスとしか感じられない。
「止まない雨はない」って「翌日が休みなら酒を好きなだけ飲める」とそう意味が変わらないのでは。
「明けない夜はない」って「スーパーの棚に酒がないことがない」とそう意味が変わらないのでは。
「あなたを選んで生まれてきたよ」って「イオンのウィスキーよりパックの安焼酎を選んで飲んでる」とそう意味が変わらないのでは。
どうやら俺の人生は酒や薬などの血中濃度を上げればごまかすことができるようだ。所詮、俺が抱えている苦しみや悲しみなんてのはその程度でしかないのだろう。
「神が与えた試練」なのか。酒飲んでたら乗り越えたことにならないのか。
「なんかすごい良い感じ」って全然そうじゃないときに言えると恰好いい気がする。
なんかすごい良い感じ、ではなさそう。