単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

コベニは恐怖で足をがくがく震わせながらダンスできそうですごい

 『チェンソーマン』第六話がたいへんよかった。特にコベニがよかった。

 俺が『チェンソーマン』第六話のコベニみたいに恐怖と不安のあまりに脳がシェイクされて体が自動的に震えて涙を流して歯をカチカチ鳴らすようになったきはただ何かに祈っているだけだった。

 コベニはそうではない。「私も大学に行きたったんですう~!!」とむせび泣くところは俺みたいなのに、コベニは恐怖と不安のあまりにパニックになりながらも考え、行動し、握った包丁で未来を切り開こうとした。

 舞城王太郎が『ディスコ探偵水曜日』で「恐怖で足をがくがく震わせたってダンスにはならないぜ。踊るならステップを踏め。リズムをとれ。音楽を聴け。……つまり周りを見ろ。よく見ろ。正面の男の様子をよく見ろ」と書いていた、コベニは恐怖で足をがくがく震わせながらダンスをすることがタイプの人間なのだ。

  コベニはすごい。

  アニメのコベニはすごくうるさかった。「あっ」とか「ひあ」とか「ええええ」とかが発声されるとこんなにうるさいのかと知った。

 でも、怯えているときにうるさくなれるのもひとつの才能に違いない。

 なにせ声を出してれば気づかれるから。あれだけうるさいと周りに気づいてもらえる。コベニはいわゆる「援助希求能力」や「アドヒアランス」がありそうだとおもった。

 信念や絶望で死んでいく人間はかっこいいし、また、ただひたすら生きようと足掻きつづける人もまたかっこいい。恐怖で足をがくがく震わせながらダンス(比喩としても描写としても)ができるのは最高にかっこいい。

 そのダンスに俺だけではなく世界中の男女(主に女性)が憧れているようで俺のTikTokではコベニのコスプレした顔がいい女たちがダブルピースしたりネットミーム化した反転的ダンスの動画ばかりになってしまった。 

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