単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

新しい うた  朝まで歌われる うた

 きつくてしんどくて病に等しくなっているせいか、五年振りのあたらしくてすばらしいものがすり抜けてしまっている。

 ニューアルバムわからん。俺がなにかしらの機能障害の事例っぽい。Syrup16gの『Les Misé blue』を聞いている。五年振りの新作。Syrup16gはずっと聞いていた。追っている。週単位では聞かないことがない。日単位だとある。ここ数か月のお気に入りは『darc』で『cassis soda & honeymoon』は稀代の名曲という評価に落ち着いた。新作をタワーレコードで買って帰ってきてからはSyrup16gの五年振りの新作をずっと聞きつづけている。特典のマグネットのレミゼくんマグネットをなくさないために玄関に貼りつけた。もう一つのレシートはかつてすべてのレシートがそうだったようにそのうち消えてしまう。隠しコンテンツ(画像)が帯を収納するスペースにあったのですぐに気づくことができた。そして『Les Misé blue』を聞いて首を傾げている。なぜだか歌声やメロディーやが頭に入ってこない。歌詞はかろうじてわかる。悲哀とユーモアがあっていい。特に『診断書』は危なっかしい言葉遊びをしているのがいい。二年後に診断書を手渡される日の帰り道に絶対に聞きたい。しかし歌としては入ってこない。良くないというわけではない。良さそうではある。良いはず。それ以前の良いか悪いかを判断することができない。聞いてはいるのに聞けていない。数時間は『Les Misé blue』は鳴りつづけている。なのにそんなかんじ。とはいえ「5年ぶりの新作」という価値だけで3500円分はあるから何の問題もない。『Les Misé blue』は魔法のCDに違いないのだ。しかし俺は曲をしっかり聞くという時点でつまづいている。音は届いているのに。おそらく俺の問題そう。きっと俺の頭の問題そう。なにかしらの機能障害が発生してなにかしらの事例になっていそうとしか思えない。もうずっと「えー、なんでこんなにわからないんだー」と唸ってる。俺は弱っているのだろう。疲れ果てている。もうずっとしんどくなっている。新しいから戸惑っている。新しいものを喜びだけで受けとめられない。わからん。しかしいずれわかる。なにせもうすぐライブで聞けるのですぐにわかるに違いない。その頃までには良くなっているだろうわかるのだ。「俺がよくないせいでよさがわからない」なんて書くことになるとは思ってもいなかった。そういうときにこそ聞きたくなりそうな優しいアルバムっぽいなのに。

 今、ようやく一曲目がわかるようになってきた。浸透してきた。『 I Will Come (before new dawn) 』はSyrup16gのあたしくてすばらしい曲だ。違いなさそう。少しずつわかりつつある。繰りかえせるので少しずつでもわかることができる。わかってくると途端にすばらしいアルバムになってきた。Syrup16gの『Les Misé blue』はめちゃくちゃすばらしいのでは。Syrup16gはいつだってすばらしいので比較対象はSyrup16gしかいないのだがそれでもすばらしいのでは。急に浸透してきて、実感が沸いてきた。とりあえずヤバって叫ぶのは近所迷惑なので代わりにブログに書いてよくわからんことになってしまった記事を終わっておく。

 『Les Misé blue』ヤバ。