単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

GW、鳥取駅、網代展望台、とっとり花回廊、出雲大社 

今週のお題「何して遊ぶ?」

 

姉一家と旅行で山陰地方にいってきた。

姉が旅行のプランを組み、さらに交通費や宿泊費などの諸々の費用を負担し、その代わりに旅行中はおれが付きっきりで甥の面倒をみる。コロナ禍になってから以来の旅行で、それ以前は沖縄、岐阜、大分、金沢などにいったことがある。四六時中ずっと甥と行動を共にしていたので甥との二人旅行みたいになっていた。

一日目 網代展望台

三宮で乗り換えてスーパーはくと鳥取へ。

鳥取駅は不思議な空間だった。

ICカードが利用できない手動改札を出たら、駅員からこのようなものを手渡された。おそらく甥と手を繋いでいたので家族連れと思われたのだろう。そして鳥取県といえば2連続ジェンダー平等指数全国1位。内なる雑学披露おじさんが騒ぎだしたが、甥に話すことでもないのでインターネットに解き放つことにした。

「これは善意の本です」。駅前に白ポスト(有害図書捨て場)がある県に住んでるのでなにかしらの点で負けた。

鳥取駅のホームには水道があった。関西のJR路線でお目にかかったことがない。吐瀉物処理以外の用途が思い付かない……。

有人の手動改札! ICOCAの使用不可!って時点で気づくべきだったのだが、山陰地方はクルマ社会でそれ以外の交通機関が少ない。それで一時間待ちぼうけを食らったのだった。

それにしても一時間に一本は少なすぎやしないか。山陰地方の電車網は余所の地方からの観光客用っぽい。

一方、鳥取駅は駅構内と駅前広場は広いし、排除アートは0かつそこらに椅子やベンチがあって快適だった。お土産屋も多く、改札出口横に洒落ているウィスキー販売所(試飲もできる)があった。でも有人改札で電車は一時間に一本なのが旅行気分が高まった。 

ネットいじめをやめろ! インターネットやめろ! 

で、予約していたレンタルタクシーで網代展望台へ。鳥取砂丘はタクシーから眺めただけ。おれは鳥取砂丘に行きたかったけど金を出してないので文句はありません。タクシー運転手の雑学披露タイムが好きで今回もあってよかった。

 

天候に恵まれた。誰が撮っても同じだろ的な景観があるのは観光地の魅力なんだろうな。「ほぼ同じのがインターネットで秒で出てくるけど、せっかくだし撮るか」で撮ってしまった。

展望台への道の途中に海岸に降りれる階段があった。途中、一人旅行をしていた年配の方に頼まれて写真を撮った。うまく撮れていればいいのだが。

卒業証書入れ。近くに卒業証書もあった。漂着物なのか、ただの落とし物なのか。拳銃は落ちてなかった。

おっウミウシ。甥と姪はフナムシを知らなかったようで水切り用の岩を探していたときにゴキブリがいっぱいる!と阿鼻叫喚になっていておもしろかった。フナムシは釣りの餌にいいって話は引かれそうなのでやめといた。

水切りバトルが発生し、水切りは得意なので圧勝した。

廃屋を見るとtacicaの『Co.star』の「天井と床だけで出来た家に住みたいんだよ」って歌詞を思いだす。

小学生の甥には景観より人懐っこい猫のほうがコンテンツ力がある。なので散策するよりそこらへんにいた猫と戯れていた時間の方が長い。楽しさの領域にパターナリズムを持ち込まない主義というか、当人が楽しければ動物園入り口の触れあいコーナーで一日を潰してもいいのでは主義というか、そんな感じ。

 

鳥取駅のお土産コーナーでコナンと鬼太郎を山ほど目にした。姉はアニメや漫画といったフィクションを一切必要としないタイプの人間だが、コロナに罹患して暇だったときに旅行と関係なくコナン浸りだったらしく『名探偵コナンイカー街の亡霊』の話で盛りあがった。あと目玉おやじを見かけるたびにおれは甥に鬼太郎の声マネをして何回までウケるのか、と試してみたら十回以上は余裕でおれが降参したので目玉のおやじはすごい。

駅前の商店街に映画館があるのいいな。無を上映中。2Fではコナンを上映していた。

で、この日はおれだけ別のホテルに泊まり、そのホテルがレトロ感満載でよかった。口コミではリーズナブルなことのみ評価されている。部屋にあるテレビはブラウン管でアス比のせいでワイプと文字が見切れていた。あと画質がひどかったし、ホラー番組ってマジでつまんないだなあと。ゴールデンタイムのホラー番組を見るくらいなら「近畿地方のある場所について」を読んでほしい。

通路は開放感があった。

ここ、ホテルは数十件あるのにコンビニが二件しかないのでコンビニが行列ができる人気店みたいになってた。

二日目 とっとり花回廊

山陰地方の電車移動はむずかしい……。

この旅行は姉による姉のための旅行なので子ども向けではないフラワーパークにも行く。

あつ森。

特有のノリがあり、甥が「ポケモンゲットだぜ」の後におれがポケモンの歌を口ずさむ流れが何度も行われた。 

「これ、ここにあるすべての花で値段が高いやつランキング一位だよ」と適当なことを教えた。

あくまで梨がおいしいのであって梨味は別にそうでもないという気づき。

 

この日は暑かった。花に関心がない甥と散策して遊具でひとしきり遊んだあとは隅っこの涼しいところでルービックキューブをしたりオリジナルの遊びをしていた。途中で姪も合流し、姪は中学生ということもあってそおれはなるべく視界に入らないようにしていたが(なにせおれが中学生の頃は叔父叔母たちが大嫌いだったので)「なんかあつ森みたいだったね」からあつ森の住民たちをNintendo Switch Onlineアプリで見せ合ったりキャラ人気ランキングについて語り合ったり、あとaespaの話が弾んだし、そう気兼ねすることもなさそうで一安心した。 

ホテルでは甥と温泉にいき、併設されていたゲームコーナーでひとしきり遊んだあとは、部屋で姪が持ってきた『1-2-Switch』で三人でずっと遊んでいた。「おれこれめっちゃ得意だわ、圧勝しちゃうかも」と前振りして下手だと子どもがキャッキャするというライフハック。あのゲーム、パーティーゲームとしては最高の出来なんだけど、「目と目を合わせて」ってのが多くて人と目を合わせるのが苦手なのでそれだけがちょっとしんどかった。金庫開くミニゲームニンテンドースイッチHD振動機能をフル活用したゲームで感心した。

三日目 出雲大社

「ここはね、二礼四拍手一礼なんだよ」ってしたり顔で話す人がいっぱいいた。「十月を神無月って言うの、あれは神様が出雲大社に集まるからで、ここでは神無月とは言わないんだよ」って話を一回だけ耳にした。

LGBTQ(性的少数者)への理解増進や選択的夫婦別氏(姓)制度の導入に反対する神社本庁の政治団体の神道政治連盟出雲大社の関係性は複雑極まっているので言及しません。しないけど、言及したい気持ちは強く、しかし旅行記には余談でしかないと理性で抑えつけて三日目について書き進める。

甥と姪がおみくじを引いて「まったく同じだ!」と盛りあがっていて微笑ましかった。

暑すぎてぼんやりしていて「「百万人くらいすしざんまい!って言ってそう」って五万人くらい言ってるんだろうな」と言って誰も返事を返してくれなかった。

伏見稲荷の神楽は撮影禁止だが出雲大社はそうでもなかったので。

ニュース速報と同じくらいに撮った。

出雲大社近くのお土産店では五百円が五百「縁」と表記されていてなるほどとなり、宿泊した旅館の本棚にこれがあってなるほど!となった。学びがある!

旅館は浴衣ではなくてワッフル記事の作務衣で着心地がすばらしかった。旅行テンションで買って即後悔。というのもGW直前に洗濯機が故障して買い替えないといけないので。

あと山陰地方(の観光地)はバスも電車も本数が少ない! あるだけいいけど!

2番線のホームで帰ったので。

 

GW旅行はずっと甥と一緒にいたので何度か「お父さんもどうですか?」「パパに遊んでもらえてよかったね」的な声掛けをされて、その度におれが「いや、おれの子供ではないです」的な返し(甥という関係性は説明せずに否定だけ)すると相手が一瞬フリーズし、笑みを取りもどしてから甥に話しかけるかおれに「どうです?」と訂正するかの二択になってたけど、どっちの対応が安牌なんでしょうね。この時代で。

旅行後、姉の家に忘れ物を取りにいったら甥に絵(行きに乗ったスーパーはやと)のプレゼントをもらった。嫌われたくはないが懐かれすぎるのも難しさがあり、おれはいつだって人と適切な関係性を結ぶのが下手だなあと。

帰宅後、玄関を開けたら視界に飛び込んできたのは紛れもないゴミ屋敷で、久しぶりに対面したらその惨状に危機感を覚えてゾッとしたが、酒飲んでいたらどうでもよくなった。

甥は帰りの電車で「楽しくて三秒だった!」と満面の笑みで言っていておれもなんか嬉しかったし、旅の感想として百点満点すぎておもわず頭をなでなでしちゃって「やめろー」と言われて「また行きたいなー」は実現するんだろうか。したらいいね。