単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

Os-宇宙人/エリオをかまってちゃん


こんなに切ない曲だったのですか・・・。

CDが手に入ったのでレビュー・感想をぶあっと書きます。

「化学反応」って言葉が何よりこの作品を物語っていると思います。こんな組み合わせありかよ!って唸ってしまうほど素晴らしい出来。 まずは表題曲のOs-宇宙人について。
得体の知れない感じがとにがかく癖になってしまいます。これが中毒ってやつですか。

そして、アレンジの仕上がりがすごい。実験的なタイアップかと思っていましたががっちり完成されてる。
個性的なボーカルとポップなメロディーを前面に押し出して、そしてかまってちゃんの気持ち悪さ(いい意味)もしっかり聞こえてくる。よ~く耳をすましたら、電波のような、悲鳴のようなコーラスがずっと鳴り響いているのが分かります。これが大きなアクセントになっているのかな。
繰り返しになりますが、得体が知れない感じが癖になってしまいます。

メロディーはポップ。だけど、サウンドは打ち込みやコーラスでノイズが散らばっているようでクリアじゃない。さらに大亀あすかさんのボーカルの無邪気さ加減がそのうえをいっている感じです。
今までありそうでなかった感覚。これはすごい。本当にすごい。最高。



「赤い糸」ではなく「電波」がつなぐラブソングって何気に新しいというか、あんま聞かないような。でも、ネットワークがぎゅーんって発達しているこの時代では「電波がつなぐ出会い、愛」って比喩でもなんでもなく、現実として立ち現われていたりして。
「そばにいてくれるだけ」「自分のことを分かってもらえるだけ」それが恋につながるキッカケというのがリアリティありますね。宇宙人ってスケールですが、それは人間と何の変わりもないです。
初めはネタと思っていた曲ですが、聞けば聞くほど切実な気持ちが歌われているだなって思い直します。
個人的にはOs-宇宙人の歌詞の「こら不安定、バイトできない 」ってフレーズがお気に入り。
糸みたいに強固な絆ではない、かなり不安定である電波そのものって考えたりしても面白そう。



表題曲の「Os-宇宙人」も素晴らしいけど、カップリング曲の「コタツから眺める世界地図」もまったく引けを取らないです。むしろ、こっちの方が好きかも知れない・・・。
タツから眺める世界地図は、コタツの温もり、ぬるさに包まれて、今日だけはそっとしてお願いって感じで。原作でも似たシーンがありましたね。
日常生活で、上手くいかなかったり辛いことがあったりして、どうしてもそっとして欲しいときがある。そんな気分でしょうか。
ともかく亀さんのいえーいえー!って可愛いすぎ。どうしよう。
打ち込みは相変わらずきみょうなサウンドです。それ以外はおとなしいかな。シンプルなギターと比較してベースのうねり具合は不安定でいいですね。


タイアップ作品ということで、歌詞は「電波女と青春男」の世界観を意識しているとは思いますが、神聖かまってちゃんがテーマにしてきた孤独で、不器用で、どうにも上手くいかない人間を描いている。と、受けとってもこれはこれで一つの曲になりそうです。

このシングルは素晴らしいですね。エリオをかまってちゃんは、ぜひ、この企画だけでなくこれからも続けてほしいなあ。


明日はもっと丁寧にレビューしますっ。今日は布団でぬくぬく。いえーい。



って大事なこと忘れていた!!

初回盤には「ポストカード」と「透明なカード」が入っていました。なかなか良さげです。それとエリオが笑っているディスクデザインは可愛いかった。
CDは曲だけでなく、ハード自体も商品ですから