単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

夏、名曲。  「7月(July)/ bloodthirsty butchers 」


 今年もいよいよ折り返し。そして今日から7月になります。
 とことで、夏の名曲についてレビューをしようと思います。

 7月(July)/ bloodthirsty butchers



まさに夏。7月の熱気がぎゅっと凝縮されたバンドアンサンブル。
感傷と郷愁をしっとりと感じさせてくれるメロディーで、
熱によってぼやけた懐かしい記憶を想起されるような感覚があります。


私にとってこの曲は感覚的である、という印象が強いですね。
なんとなく、なんとなくなんですが、とても素晴らしいのです。
それは感情を剥きだしにして演奏されているせいなのか、
サウンドがあまりにも過剰に主張しているせいのなのか。
聞いている私は感情でしか読み取ることができないようです。
これは感覚ゆえに言語化するのがなかなか難しいです。


そして、タイトルからして思いっきり「7月」となっているこの楽曲。
そのせいかもしれないけど、まさに「夏だなー」といった感じがします。

暑苦しいくらいに熱がこもったボーカルとふつふつと滾らせる轟音ギターがあって。
リズム隊がそれに追随するように、また熱気のあるサウンドを重ねています。


しかし、まあなんといってもこの楽曲の素晴らしいところはアウトロですよね。
長いイントロから、歌に入り、そして曲の大半がアウトロといった構成になっています。

アウトロではゆらゆらとしたリズムの中で、轟音ギターサウンドがうねりをあげてます。
私はギターの技術についてはいまいち分かりませんが、このアウトロのギターは圧倒的で圧巻。
やりきれない気持ちを吐露するかのように、葛藤を吐き出すかのように、
キリキリと弦がはち切れんばかりに、ギターが切ない旋律を奏でています。

 
 このままではすべて流れて行きそうで


それはそうとして、私は様々な理由から夏があまり好きではありません。
基本的にインドア派なので、汗をかいたりするのが苦手です。
ですが、この曲を聞いているとたまには夏っぽいことをしてもいいかなーと思えます。
湿気と熱気のせいで、どうしても暑くなってしまうのは、日本の風物詩でもありますし。

それと、7月には熱気だけではなくて、湿気といった感覚もまたあるような気がします。
この奇跡のアウトロは、日本の土壌だからこそ生まれたのかもしれない。とふと思いました。


いよいよ夏がきました。くそったれの夏です。
どうせ汗をかいてしまうのでみっともなく夏に翻弄されてきます。
そうやって、いつかこの夏も、心をきりきりと締め付ける思い出になるのでしょう。
そうです。まさにこの「7月」のようにです。夏が来る。

 


(カッコつけすぎたか・・・!)