単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

輪るピングドラムとCOALTAR OF THE DEEPERSから生存戦略を考える


輪るピングドラムのEDに起用されたバンド、coaltar of the deepers
アニメ業界では「はなまる幼稚園」「さよなら絶望先生」「デッドマン・ワンダーランド」などの作曲家として名が知れているNARASAKIが率いるバンドである。
しかし、なぜ彼らがこのアニメに起用されたか。ちょっとした謎ではないだろうか。さいきんは、ライブ活動を開始したりとバンド活動が活発になってきたものの、彼らはこれまで長い間活動休止をしていたのだ。
 
 そういった疑問を抱えていたときに目にしたのがこれである。

残念なことに「ウテナ的な作品」じゃないんです。どっちかというと「ペンギン的な作品」なんです(・⊝・) 


といった監督のつぶやき。これは果たして偶然なのだろうか。coaltar of the deepersPenguin e.p(・⊝・)
といったE.Pを2004年に発売しているのだ。そこでこのE.Pと輪るピンクドラムの共通点を探っていこうと思う。
 

※ネタ要素が強いです。(いつもてきとーなことを書いていますが今回は輪をかけて酷いです。)



Penguin e.p(・⊝・)に収録されている曲をあらためて聞いてみた。まったくもってペンギンの要素は見当たらない。これまでcoaltar of the deepersはE.Pにそれぞれの動物名を冠したタイトルを付けてきた。具体例を挙げると、亀、犬、猫、ロボットなどなどである。そしてそのタイトルと楽曲のコンセプトには直接的な関係はおそらくなかった。


このPenguin e.p(`・⊝・´)に収録されている楽曲も同様で、楽曲の印象をひと言で表すとDEATH & POPである。4曲目のアンビエント風楽曲のSwimmersをのぞいては、どれもポップなパートとデスなパートのギャップが激しい楽曲が並ぶ。


DEAD BY DAWN






具体的には、三曲目のDEAD BY DAWNはハードなブレイクビーツにデス声がのるカオスな楽曲であり、二曲目のWIPEOUTは三味線の軽快な旋律にのってデスボイスが飛びかうカオスな楽曲である。一曲目のFASTEST DRAW(DREAM MANZ)もデス色濃い目であるがサビがやたらポップなカオスな楽曲である。





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楽曲を聞いておわかりいただけたことだと思うが、どんなにうがった見方をしてもこんなかわいいペンギをがイメージできるような楽曲ではない。
さらに、あの色彩豊かな高倉家とカオスなPenguin e.pに何の関係性も見いだせないのだ。


 
四曲目のアンビエントな浮遊感が心地よいSwimmersにも、残念ながら積極的な関係性を見出すことはできなかった。
しいていうならば、ペンギンは鳥類でありながら飛べることはなく、だからといって泳ぐこともできるというわけでもない。つまりはペンギンは海という環境では何者でもないのである。そのペンギンに対してswimmersといったタイトルはちょっとして含意を感じさせるが、それだけである。新たな共通項は見当たらない。



coaltar of the deepers輪るピングドラムにはどういった共通点があるだろうか。これまでの推測が全て空ぶっていて迷宮入りしそうな疑問だ。しかし、それはあくまで第一話での輪るピングドラムと比較した場合である、といった留保をここでしておかなければならない。
そしてそれは、これから先での展開に共通項があるといった可能性がまだ残されているということを示唆する。(示唆しません)


こういった予想はどうだろうか。輪るピンクドラムの三話あたりでペンギン(・⊝・)が覚醒する。そして覚醒してブルータルになったペンギン(;`・⊝・´)住民たちを虐殺したりマミりはじめて、主人公がそれに立ち向かうといった展開である。代償をペンギンが吸収して遺伝子革命が起きるといったこじつけでもいい。これではリアルな生存戦略になってしまうが。

こうなってくるとインタビューでNARASAKIが語ったある話が興味深く聞こえてくる。

Dream manというのは、悪人たちを倒す早撃ちのガンマンのことなんだ。ガンマン同士の決闘というと、背中をあわせて3つ数えて撃つのが普通 だよね。でも、Dream manはその決まりごとを守らないの。倒すためだったら手段は選ばないんだ。しかも、正義の味方なんだけどお金はすごく取るの
―――まるでブラックジャックじゃないですか。
「うん(笑)。だけど、Dream manには、悪党を撃ち殺した後、むなしくなるという慈悲の心もあるんだ

http://www.loft-prj.co.jp/interview/0411/07.htmlより


インタビューで語られている一曲目のコンセプトが、先ほど予想したペンギン覚醒リアル生存戦略展開に繋がってくるではないか。(繋がってきません)
そういえば輪るピングドラムのOPで銃を持った女性が登場してくるシーンがある。これからそういった生臭い展開になることも可能性としては十分にありえる。(ありえません) なんと、思いつきで語った予測が導き出された共通項がしだいに現実味を帯びてくるではないか。(帯びてきません)


ずばり、あのかわいいペンギンは覚醒するのかもしれない。
鳥類であるのに飛ぶことができないといった遺伝子の欠落を埋め込まれたペンギンが、運命の輪から外れることで何者かに進化して彼らが人間を滅ぼすリアル生存戦略のアニメになるとき、COALTAR OF THE DEEPERS輪るピングドラムが一つの線で繋がるのだ。(繋がりません)


輪るピングドラム 挿入歌「ROCK OVER JAPAN」から生存戦略を考えるにインスパイアされました。こちらの記事は本格的であり見応えがあります。


 (・⊝・)