単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

暴力と慈愛の極致点   THE BACK HORN「甦る陽」

甦る陽/THE BACK HORN
 
甦る陽
甦る陽


鉄塊を振り回すかごとき暴力性と
泣いている人を慈しむかの優しさ。

でも、それ以前に荒すぎる問題作。



THE BACK HORNの名盤の一つ。だけれども、
あまりオススメすることはできない問題作。
まず音質が酷いし、さらにボーカルも一際の癖があって、
もうそれだけで拒絶されてもしかたない個性がある。
しかも、暴力性や禍々しさの度が凄いから、
到底取っつきやすいとはいえないアルバムの甦る陽。


混沌としている、ってのがおそらく適切な表現で
それはファズギターがぶんぶん唸るサウンドだったり、
人間の狂気に首を突っ込んでいる詞世界だったり、
かといえば、路上での引き語りのような優しい歌だったり。と
人間のあれこれが色々と混ぜってそれが沌っている感じ。
だから、ちょっと聴いただけではその雑多さだけが耳に付き、
このアルバムが秘める価値は見いだせないかなと思いますね。
巷ではスルメアルバムなんていわれてますが、
それは一理あるなあと。
とりあえずは何度も聴いていくうちにハマってくると思います。



あえてサウンドを表現するなら、
グランジ、エモ、パンク、歌謡曲、一曲だけならレゲエ調の曲もありますが
ジャンルよりかは暴力的に荒くて優しい、とするほうが分かりやすいと思う。
いろんな意味でこういうアルバムは中々ないですね。
サウンドうんぬんよりかは表現の方が明らかに先立っているものの、
まだ演奏力を含めた「表現力」がそれに追いついていなくて、
ぐちゃぐちゃに混じっていたり、
まったく割り切れていなかったり、
洗練という言葉と反対側にある複雑さの極みという感じ。


一見マイナスなように思えるこれらの要素ですが、それも解釈次第で。
私にとっては素晴らしいアルバムなんですよね。
まず思うのが痛快ということ。
エネルギー、しかも暴力的なエネルギーがあって
日常生活とは無縁のエネルギーを貰えるようで。
さらには、暴力的だと思っていたのは優しさだったり、
叫びだと思っていたのが嘆きだったり、
人間の揺らぎすらも繊細に聞こえてくる。
浸れる感覚では随一の世界観を持つアルバムでしょう。
荒々しいサウンドだって今では心地よくすら感じられて。
もうなんだか褒めまくっていますが、それくらい本当に良い。


叙情性と暴力性と優しさを秘めたアルバムは、
まるで人間のように混沌としている。
荒さが一際目立つ、
魂の咆哮、深淵からの嘆きのような曲を聞くと、
THE BACK HORNならではの名作だな、と。

きわどいものを聞いて揺さぶられたいって人には、
自信を持ってオススメすることできるアルバムです。


THE BACK HORNの名盤の一つだけど。
けっしてオススメすることはない問題作。
まず音質が酷いし、さらにボーカルも癖があり個性的で、
もうそれだけで拒絶されてもしかたないと思う。
しかも、暴力性や禍々しさが前面に表れているから
到底取っつきやすいとはいえないアルバムの甦る陽。


混沌としている、ってのがおそらく適切な表現で
それはファズギターがぶんぶん唸るサウンドだったり、
人間の狂気に首を突っ込んでいる詞世界だったり、
かといえば路上での引き語りのような優しい歌だったり。と
人間のあれこれが色々と混ぜってそれが沌っている感じが。
だからちょっと聴いただけではその雑多さだけが耳に付き、
このアルバムの泥の中の玉石のような価値は見いだせないかと。
巷ではスルメアルバムなんていわれてますが。その通り。
とりあえずは何度も聴いてこそ楽しめると思います。



あえてサウンドを表現するなら、
グランジ、エモ、パンク、歌謡曲、一曲だけならレゲエ調の曲もありますが
ジャンルよりかは暴力的に荒くて優しい、とするほうが分かりやすいと思います。
いろんな意味でこういうアルバムは中々ないですね。
サウンドうんぬんよりかは表現の方が明らかに先立っているものの、
まだ演奏力を含めた「表現力」がそれに追いついていなくて、
ぐちゃぐちゃに混じっていたり、
まったく割り切れていなかったり、
洗練という言葉と反対側にある複雑さの極みという感じ。


それで、これらの要素も聴きなれてからは好転します。
そこからは本当に素晴らしいアルバムに変わります。
暴力的だと思っていたのは優しさだったり、
叫びだと思っていたのが嘆きだったり、
定まらない人間の揺らぎが繊細に聞こえてくる。
浸れるって意味では随一の世界観の濃さがあります。
なんなら荒々しいサウンドだって心地よくすら感じられる。
今ではすっかり生活に欠かせない音楽の一つですね。


叙情性と暴力性と優しさを秘めた、
人間そのもの表現したような混沌としたアルバム。
荒さが一際目立つ、
魂の咆哮、深淵から嘆きの曲を聞くと、
THE BACK HORNならではの名作だな、と。