単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

シュタインズゲートという素晴らしいストーリ または、牧瀬紅莉栖


 数多くあるうちの、シュタインズゲートの素晴らしさの二つほどを、第20話までのシナリオから語っていきます。
  
 まあ私にとっては、牧瀬紅莉栖かわいいという一点だけで、すでにシュタインズゲートがいかに優れているかの証明になりますが、今回はストーリなどに注目して、さらに踏み込んで解説してみたいと思います。

 

 ※20話までのネタバレを含みます!
 と、さあいかにも自分で説明するよという雰囲気をかもしながらの、まずはコメントで頂いた意見の紹介をします。いやーシナリオの上手さについて上手くまとまっている素晴らしいコメントで、まずはといいつつこの記事はコメントを大々的に紹介、んでもって補足するだけになっています。あと、牧瀬紅莉栖を褒めてます。え、いつも?

 
proser | 2011年08月21日 16:50
導入にだれも忘れようがない出来事を持ってきて、すっかり忘れたころにそれに意味を持たせる

実に上手いですね。伏線というのは最近のユーザーはものすごく強調しておかないと読み取ってくれないとアドベンチャーゲームの製作者が言ってましたが、助手の事件を伏線とするなら凄い。

まず全員に憶えておいてもらうことが出来る程度に印象的な出来事であり、かつ思い出させた時にそれが何を意味するか明白であり、どんな人にも伏線の効果が実感できる。

しかもこの伏線はちゃんと隠されている、つまり助手の事件でタイムリープに気づくことで「ああ、タイムリープを分かりやすくするための差異の一つなんだ」と視聴者は納得してしまう。

しかしそこからが本番で、時間をかけてキャラクターの関係性を変化させることでどんどん記憶の奥へと追いやられる事件をひっそりと「避けるべき結末」へと 変えていく。そして今回でそれが爆発、戻るべき世界はもうとっくに戻れなくなっていた。視聴者視点で4ヶ月前の事件、それはその時には大した意味を持たな かったけれど今となっては…

何より上手いと思うのが主人公への感情移入を巧みに促してる点です。まゆりやダルと違って、助手は完全にゼロから関係を築いていますから助手の死を避けたいと思う気持ちは主人公と視聴者でリンクする、まさに主人公の心情そのものが味わえる点ですね。

まあ何が言いたいかというと、とても良く出来たギミックだったなあと


 こらから語る、シュタインズゲートの素晴らしさは、次の二点。「分かりやすい」ことと「牧瀬紅莉栖」です。後者もわりと真面目な意見ですよ。個人的趣味ではありません。いや、個人的にはめちゃくちゃ好きですが。


 まずは、分かりやすいこと。といっても、タイムリープなどの設定の分かりやすさではありません。そうではなくて、伏線、展開、ようは今回の20話での、まゆりを助けるためにタイムリープしたら牧瀬紅莉栖が死んでしまう、つまりシュタインズゲートの核心部分の分かりやすさのことです。


 これは上のコメントに書かれている通りで、序盤に巧みに伏線を張り、それは現実時間単位での長いスパンを経ていながらも、明快なかたちで伏線が提示されることによって、視聴者の納得と衝撃を誘いました。ここが巧い。19話ごしの伏線です。


 しかも、その伏線は、岡部が過去改変がどういう行為かを、からだで体験したうえでのこの伏線。それで、まゆりを助けるためには、牧瀬紅莉栖がいない世界線に改変しないといけない、という選択がうかびあがりました。


 そして、これを踏まえての「牧瀬紅莉栖」が素晴らしいのが二つ目です。可愛い、頭が良い、優しい、気が利く、スタイル良い、ネラー、ノリがいい、料理は下手、でも勇気がある、と長所を挙げはじめるともうきりがないほど魅力的な彼女。正直、可愛くてたまりせん。牧瀬紅莉栖はかわいいのです。


 そんな彼女は、ストーリーの構成上、それなりの魅力を有する必要性がありました。


 それは20話での、まゆりを助かる世界線牧瀬紅莉栖が助かる世界線か、天秤にかけられた選択を成立させるためです。つまりは、牧瀬紅莉栖が岡部倫太郎にとって魅力的であって、さらに視聴者にとっても魅力的でないとこの選択が釣りあわなくなるのです。


 なにせ、まゆりは幼さなじみでかわいい。岡部との関係性にアドバンテージがある。一方の
牧瀬 紅莉栖は、ちょっと前に知り合ったばかりです。いわばゼロからの関係性。だからこそ、彼女は魅力的でなければならない宿命を背負っているのですが、まあアニメを見ていて分かるように、それは明らかに成功していますね。牧瀬紅莉栖はかわいい!



 彼女がどれだけ素晴らしいかは、これまでずっと書いてきたので割愛するとして、今回強調したかったシュタインズゲートの素晴らしさは、この「分かりやすさ」と「
牧瀬紅莉栖」の二点になります。それが第20話にしてようやく繋がりました。シュタインズゲートというアニメの真髄が表れた瞬間ではないでしょうか。
 

 もちろん他にも、素晴らしいところは一杯あります。めっちゃくちゃあります。原作をプレイした身としては、これからの展開こそが(以下略) まあ、まとめると
牧瀬紅莉栖の伏線は大成功で、天秤も釣り合っているということです。信じてました。やってくれました。嬉しいです。