THE BACK HORN LIVE福島 風とロックSUPER野馬追@郡山 11.9.17
「伝えなくちゃいけない お前の言葉で」ということで、風とロックのTHE BACK HORNのライブ感想。
雨男のボーカル山田将司が率いるTHE BACK HORN。不安は運よく当たることはなくて、彼らの登場時には現地では晴れていたようです。気温もちょっと涼しくなったので今日はライブ日和でしょう。
このライブは先ほどYoutubeで配信されていました。自分が知る限りでは、彼らがこうやってネット中継のライブに登場するのおそらく初めてだと思います。なので、これまでライブ自体には何度も参加したことはありますが、こういった形での観戦は初めてでして刺激的でしたね。
時間になると、栄純をはじめとしたメンバーが登場して、ギターを掲げながらと「いえええええええええい」とけたたましい雄たけび。そして、ちょっとしたセッションのあと、オープニングナンバーの「刃」になだれ込みました。もう一曲目からさっそく会場のボルテージは上がっていたようで、ライブカメラが映し出した観客はそれぞれが楽しそうに盛り上がっていました。演奏は勿論ばっちし。
間入れずに次は「コバルトブルー」へ。定番であるフェス用のセトリの流れですね。この楽曲はTHE BACK HONRの曲の中でも人気も高くて、イントロのリフから歓声があがるほどでした。これまたメンバーの気合を感じられる力が入った演奏で、印象的だったのが、栄純がギターを突き上げるようにリフを弾く姿でした。
いつもながら、ボーカルの山田将司は眼を滾らせ血管を浮かばせながら歌っていて、一方の栄純は楽しんでいるかの笑顔でギターを弾いていたのが対照的でした。
ここで松田さんのMC。
「あのー福島に19年間住んでいたんですけど、こうやって福島に一万五千人も集まるイベントは初めてだと思います。 あの日から半年、解決できない問題も色々あるけど、この瞬間の一瞬一秒はだけは音楽を大事にして、音楽が鳴り響く瞬間にしたいです!!」
と気合を充填。
で、ここでまさかの「晩秋」 なんと羨ましいセトリです。私はまだライブで一度も聴いたことがない。この曲は、憂鬱や屈折などを開放させれくれるような楽曲なので、今回のライブにはまさに最適だと思いました。後半の叫ぶパートのカタルシスは本当にたまらない。
そして、栄純が暴走するあのセッションから「涙がこぼれたら」。この曲で「伝えなくちゃいけない お前の言葉で」と冒頭に書いた言葉がでてきます。ネット視聴だというもののその熱気は迫力は伝わってきますね。参加したい。
さらに松田のMCで「おーい福島!! 音楽を感じに来たんじゃないのか!! 何かを変えに来たんじゃないのか!! 福島の未来は、まずはこの一万五千人から変えていきましょう!!」とちょっと煽るとすぐに、「無限の荒野」のイントロのハイハットの刻みが静かに鳴り響いて、そこで会場のテンションもいよいよ最高潮に。
本当にこの曲は盛り上がる。これは「我生きる故に 我あり」と生きていることを全力で肯定する、応援というかもっと強力なエネルギーを感じさせてくる楽曲で、今回の福島LIVEにはぴったりだと感じました。私はTHE BACK HORNの、騒がしいほどの力強さとエネルギーの滾りっぷりが好きでして、この魅力がライブ会場にも存分に感染していたらいいなーと。
なにせ、メンバーの気合の入れようったらいつもながら目を張るほどですから。というか、そこが好きで好きになったバンドですので、いつでも全力すぎるのは嬉しいかぎり。
ラストはチャリティーソングである「世界中に花束を」 配信限定であるのがもったいない珠玉のバラード。本当に良い曲です。栄純はここでギターを交換して、優しくて物悲しいコード進行を奏でていました。しかし、この曲は何よりも歌のメッセッジーが素晴らしく、ボーカルはいっそうの思いを込めるようにマイクを握りしめて歌っていて、そのせいか会場では泣いている人がちらほらいました。何度も体験してつくづく思いますが、生で聴くときの山田将司のバラードは凄いですからね。私も泣かされたことがあります。
ファンの感想なので絶賛ばかりになってしまいました。でも、今回のライブは会場の盛り上がりからみても素晴らしかったと思います。特にラストの「世界中の花束を」は感慨深いものがありました。いやー、ライブ行きたくなる。というか秋のツアーはすでにチケットを買いましたので絶対行きます。ツアーが楽しみ!
セトリ
刃
コバルトブルー
晩秋
ドラム
涙がこぼれたら
無限の荒野
世界中に花束を