単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

オルタナティブゆるふわロック 石風呂「ゆるふわ樹海ガール」


 ボーカロイドに浸る日々。コメントは消して映像と睨めっこしながら聞いています。これまで俺はボーカロイドはオシャレすぎるから俺には合わないな、という偏見からあまり聞いていこなかったのですが、それはやっぱり俺の偏見のようでちょっと視野を広げればそこに良い曲がいっぱいありました。今週はニコニコ動画にお世話になりっぱなしです。


 今回レビューするのは、皮肉っているのか、オシャレなのか、いまいち掴めないタイトルの「ゆるふわ樹海ガール」。新宿前で女子高生が三人ほど死んでいるようですがグロ成分は皆無。一言でいうと、オルタナティブゆるふわロックです。







 関西のロックシーンを彷彿とさせる痛快なオルタナティブなギターサウンド。爆音にして聞くと心地よいアンサンブルの渦に飲み込まれます。シャープなギター、軽やかなリズムで彩られるポップなメロディーが、ミクの可愛いげと鬱陶しげであるボーカルと抜群の相性をみせます。インディー感をあえて残すことで生活の手触りを感じさせるのもまたグッと。だから親しみやすいのですが、それでいて案外攻撃的なギターがたまりません。



 というレビューは置いといて、やっぱりゆるふわ樹海ガールが可愛いのがお気に入り。OLの憂鬱、なんて言葉が浮かんできましたが、あながちこれは間違ってもいないような気がします。ぬるくなったジュースとか、給料日前の定期切れとか、OLの後ろ姿が透ける生活感がどことなくあって、そんな日々を憂いていながら明るく振舞っているのが可愛いなーと思います。結局は、投げやりでありつつも前向きってのもいい。タイトルをコンセンプトにした楽曲のようで、まさにタイトルの言葉の味わい深さを感じます。しかし、このゆるふわ樹海ガールはスタバに通ってそう。そんで、伊坂幸太郎を愛読書にしていそうです。モテキは絶対に見てるな。……ってちょっと違うかも。


 もしこんな人がいたら、ツイッターなどで観察する分には面白そう。でも、実生活にいたらちょっとめんどうくさそう。その絶妙な距離感がうまく表現されているのではないと思いますね。まあこういったカッコいいジャキジャキしたギターをかき鳴らされたらつい反応してしまうのはもう仕方ない。こうして、またボーカロイド楽曲にハマっていくのでした。