単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

蟻編が終わって新しい物語の兆しを見せた『ハンターハンター』


 ただ次の物語を予想したり、これまでを振り返ったりして、ハンターハンターはやっぱり面白いな!という記事になります。単行本派にはちょっとしたネタバレがあるので注意を。

 あと、二日で月曜日!一週間がハンターハンターという単位で過ぎていきます。
 
 
 キメラアント編が終了して、まだ二週なのにすでに面白そうな展開に突入しましたね。曲者のハンター副会長の策略によってゴンとキルアが狙われてしまう。それを、弟思いのイルミ、ゴン思いのヒソカが協力して阻止するという展開。選挙ハンター会長選挙編、アルカ編、ゴン救出編、まだストーリーの大筋すらはっきりと分かっていませんが、旅団や十二支んなどの新旧含めて多くのキャラクターが登場しそうで、期待は膨れるばかりです。私はグリードアイランドの面子がかなり好きなので彼らの登場も期待しています。ゴレイヌとかゲンスルーとかゴレイヌとかゴレイヌとか。

 
 新しいストーリーの個人的な見どころは、メルエムによってパワーインフレが起こったバトルを、どうやって魅力的なものとして描いてくるのだろうか。これが気になってきますね。やっぱり少年ジャンプ漫画として、利害が衝突すれば戦わないことはまずないと思うので、ストーリーの最高潮をなすような魅力的な「バトル」は絶対にあると予想しています。しかし、私たちはキメラアント編での、ネテロ会長とメルエムのあの死闘をすでに目撃しています。今さら、キメラアント編中盤の旅団と師団長の戦いのような、面白いけど前菜のようなバトルではもう満足できないって話です。だからって、より強いキャラクターを出すのは芸はないので、その描きをどうのようにしてくるかが個人的な気になるところです。


 いやーでも冨樫義博ですから、バトルではなくてもそれ以上に盛り上がる「戦い」をみせてくれそう。そもそも「戦い」に限定する必要はなくて、グリードアイランドのようにゲームで興奮させてくれるかもしれない。しかし、やっぱり私は、メルエムとネテロ会長の戦い、ゴンとゲンスルーの戦いのような、団長とゾルティック家のような身を振るわせてくれる名勝負を期待したいところですかね。なんといっても団長、ヒソカ、ジンなど切り札はたくさんありますから。なので、ただ一週間を身を焦がして待つだけのみです。




 それにしても、展開の持っていき方が冨樫は凄いなーとつくづく思います。情報量の書き分けが絶妙ですよね。ハンター会長選挙のシステムを提示するとき、一週は丸ごと説明をして情報量を詰め込むことで、展開にメリハリをつけて弛むことを防いでいる。キメラアント編は明確な意図のもとで、冗長と思えるような序盤のシーンもありましたが、それでもやっぱり読者が期待しているシーンはじっくりを見せてくれましたからね。こうしてさくさっくと進んでいくのは連載漫画としては良いことだと思います。引きが巧い!ってわけではないけど純粋に物語が楽しいので、もうつづきが早く見たくてしょーがない!病になってしまう。




 なんだかこうしてみると、冨樫の手のひらで転がされているような気がします。そうだとしても、こんなに楽しく騙してくれるなら、こちらから望んで転がしてほしいくらいです。こうして振り返って思ったのはハンターハンターはやっぱり面白いな! ということですね。