単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

いざ開戦へ!   ハンターハンター No.326 感想


  いつもは初めに概要をちょっとだけ書くのですが、よく考えるとそれすらネタバレになる恐れがあるので、もうさっそくHUNER×HUNTER326話「開戦」 感想。



 
 兄弟喧嘩が開戦。すれ違いの理由は「アルカが家族として扱うか」であって、「家族を大事」にする点ではキルアもイルミも共通している。だからこそ、アルカを見捨てたことにキルアは苛立つ。なぜアルカを家族として扱わないのか。あんなに可愛いのに! これまでの台詞がついに一本の導火線になってキルアを爆発させました。いやー熱い展開ですね! どちらも家族思いだけれども、その思いの内実はまるで違う。キルアとイルミが衝突するのはどちらも思いやりが発端としているものの、兄弟喧嘩なんて言葉では生易しくいほどの殺伐さが漂う。狩るか、狩られるか。殺すか、殺されるか。友達を妹を救うために、弟を救うために、それぞれのハントが始まった。いきなりの開戦に戸惑いながらも心が躍りますね。ハンターハンターやべー面白い!


 狩る、狩られるかということで、初期のハンター試験を思い浮かびました。でも、当然ながら今回は試験などではなくてサバイバルゲームそこで問われる強さは、単純な戦闘力ではなくて生物としての総合力。しかもキルアにはアルカから1m離れてはいけないという制限がある。だから、このゲームはこれまでに比肩する難易度のようです。ハードモードのゲームは盛り上がること間違いなし。



 しかも、開戦を告げる一発目の交戦がこれまたスリリングでしたね。落ちたら即死の絶壁にてイルミが操作した車をぶつけるなんて・・! 下手するとキルアごと死んでしまう恐れもあるのに、イルミはキルアの実力を信頼しているから本気を出すのか、その程度で死ぬようなやつはキルアとして認められないのか。あれが本気どうかは分からないですが手加減する気はないようですね。イルミが「キルアなら大丈夫」と信じているのがこれまた憎い。あくまでアルカのみを排除しようとするわけですか。あんなに可愛いのに! そりゃあキルアも怒るわけですよ。

 さらに、ヒソカに「キルアを殺してもいい?」とからかわれときに、イルミが浮かべたおぞましい表情がキルアへの愛を物語っていましたね。それほどに愛しているならキルアの立場にもなってあげればいいのにと思いつつも、どうもイルミの愛は「俺の弟である」キルアに注がれているようで無償の愛ではない。はたしてこれを愛と呼んでもいいかと途惑うほどに捻じれているようで。良い家族だ!って以前に書きましたが、同じくらいに歪な家族です。その歪さが亀裂を生み物語を駆動させていて、わくわくさせられるハンターゲームに発展したのがまた面白い。ここにきてゾルティック家の異常さを料理し始めるとは。



 そして新たなステージで開戦したハンター会長総選挙。


 これまた面白そうなキャラクターが登場しましたね。具体的には「投票やめてください」というアイドル的人気の控えめなキャラクターや、なんだかジョジョに登場してきそうな風紀委員がいたり、おなじみのお母さんお姉さん的存在のビスケ、個人的に本命の予感がするモラウもいて、そして「面白そう」というだけで選ばれたルーキーのレオリオがいる。他には十二支んのメンバーと長老みたいな風格のおばあさんもいて、同情票という名目でジンもエントリーです。私はレオリオがハンター会長になれば面白いのになーと思いますが、こればっかりは全く先が読めませんね。驚いたのは、パリストンのファンクラブ会長みたいキャラが上位16人にランクインしていることです。誰だよお前。この前までは、パリストンはまだ悪い奴だと決まったわけじゃないと書きつつ、今ではパリストンの落選をこっそり願う自分がいます。やっぱりレオリオさんが会長になって欲しい。




 登場時はツボネによってあまり目立たなかったアルネアマネがここでようやく存在感を見せ始めてじつは可愛いと判明したり、キルアとイルミの確執がついに開戦にまで発展して、まだ全貌が見えてこない総選挙はゆったりと進んだ今話でした。これまでの段階ですでに楽しませてもらっていますが、あらためて「いよいよ始まった」って感じですねいよいよ始まったで思い出したのが、ハンターハンターはキメラアント編は突入寸前で休載になってしまったので、今回はそうならないことを祈ります。本気で祈っときます。お願いします。