単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

完敗宣言  ハンターハンター  No.334 感想


 この邂逅を待っていた!!  HUNTER×HUNTER 334話 「完敗」 久しぶりのセンターカラーと、久しぶりのキャラクター。書きたいことを片っ端から書いていく感想になります。

 

 「パリストンやべえええ!」か「ゴン久しぶり!」のどっちを先に書こうと悩みましたが、私はすっかりパリストンの虜になってしまったので、こちらを先に書こうと思います。パリストンには底なしの魅力がありますね。彼はレベルEのバカ王子以来のポテンシャルの持ち主じゃないでしょうか。兎に角、アイツは最高ってわけでして。そこらへんを重点的に書いていきます。


「ボクはジンさんを敵として信頼してます。そのジンさんが息子を託すに十分だと言った仲間ですよ?信じますよ!決まってるじゃないですか!!」

  なんて眩しい言葉と温かい笑顔なのだろう。これまで私にとってのパリストンというキャラクター像は、他人を嫌がらせることを愉悦としていて、そのためにはどんな手段も駆使して、思っていないことをぬけぬけと語る、いってみればペテン師のようなキャラクターでした。まあそのイメージは今でも変わらないのですが、ペテン師といってもパリストンは超一流のペテン師でした。今回のカッコいいセリフを読んだときには「こいつかっけえ……!」と思わず騙されるところでしたね。いやもうすごいです。圧倒的。


 具体的な話をすると、当初のパリストンの予想では完敗していました。「ゴン」という切り札をジンが所持している限りは絶対に敵うわけがない、と。それでもパリストンが選挙を行おうとしたのは、結果的にジンが勝つにしても、おそらくは十二支ン相手に嫌がらせをするためでしょうこの「勝敗に捉われずに遊ぼうとする行動原理」こそがパリストンの恐ろしさなわけなんですよね。しかし、状況はガラッと変わる。

 ジンが選挙から離脱して、レオリオが登場する。多分まだこの時点ではパリストンの勝利は確定されていません。あくまでパリストンは選挙で楽しんでいるだけの状況でしょう。それから、レオリオがゴンについて演説することで人気を勝ち取って、このあたりでパリストンは勝利を確信するようになる。ジンを敵として信頼しているからこそゴンの復帰も確信していて、そして思惑通りにゴンが回復して登場したわけです。それにしてもゴン懐かしい。ちょっと心が熱くなりました。



 こうしてみると、結果としてはパリストンの完勝ってわけなんですが、これは「結果」としての話なんですよね。パリストンは、勝つべくして勝ったわけではなくて、チードルたち十二支ンと選挙で遊んでいたら、本当にたまたまチャンスが来たから掴みにいっただけで。パリストンの恐ろしさ、凄さは、まさにこのこだわりのなさにあると思いました。いってみれば、良い奴でも悪い奴でもなく、自分が楽しむために他人に嫌がらせをする迷惑な奴です。



 ここでチードルの

 「悔しいけど完敗だから」

 と悔しながら敗北宣言するセリフがありましたが、一方のパリストンは完勝とは思っていないのでしょう。なぜなら初めから勝ち負けを気にしていない。あえてチードルに対して「完敗」という言葉を使ったのは、チードルの価値観に合わせての発言だと感じます。つまりはパリストンはすごいってことですね。嫌がらせという観点からすると、パリストンがチードルに向かって「ジンを信じている」と力強くいったのは、チードルにとってはショックが大きかったでしょうね。
 

 で、それからこ問題になってくるのが、この最強最悪のパリストンを打ち破るは果たして誰なのかってところでしょうか。「他人に嫌がらせをする」ことを楽しみ続けられるとは思えません。パリストンと同じく遊びの天才といえば、先駆者のゴンがいますね。これはあり得ないとは思いますが、「勧善懲悪」がハンターハンターに導入されて、レオリオたちに打ち負かされたりなんかも。予想はきりがないので一旦置いときます。


 さて、久しぶりのゴンの登場!! 
 そして、ジンとゴンの邂逅!! 


 懐かしいこの感じ。いやーこんな出会いになるとは思ってもいませんでしたね。しかしこんな出会いをゴンは納得できるのでしょうかね。ハンターハンターはゴンがあらゆるゲームをクリアしていくってのがストーリーの主軸だったわけで、今回の「ジンに会う」ってゲームは最初から設定されていた重要な鬼ごっこゲームでした。ひょんとしたことでそれをクリアしてしまったわけなんですが。これって果たしてクリアになるんでしょうか。

 頂いたコメントで思い出しましたが、以前にゴンはジンと出会ったときは「ジンにキルアのことを紹介したい」と言っていましたね。これは重要でしょう。(すっかり忘れていましたが)すると、ジンとゴンの出会いによって物語がどう転ぶかはちょっとは見えてきますね。やっぱりキルアたちの問題に関わってくるのでしょう。他にはゴンにはカイトという問題がまだ残っていますし、アルカとキルアたちがどうなったの不明ですね。選挙としてはクライマックスを迎えたと思いますが(といいつつ逆転がありそうなのがハンターハンター)、ゴンとキルアが対峙している問題はこれから収束に向けて動きはじめるって感じでしょうか。

 
 これはかってな推測になるのですが、キルアがイルミの魔の手から逃れるために流星街に向かったら面白そうと思いました。あそこには伏線のジャイロがいるようですし、旅団がいてもおかしくない場所です。旅団がいたらクラピカも登場することができて、色々と盛り上がりそうです。これまで私の推測が一度たりとも当たったことがないので断言はしませんが、もしキルアがアルカと流星街に逃避行していたら……と考えると楽しめますね。



 そして、パリストンというキャラクターがどう脅威になってくるのか。個人的にはこれが気になります。なんだかんだでパリストンはまだ実害をだしてないんですよね。だから、このまま迷惑な奴ですんだらいいんでしょうが、まあそんな生やさしい展開はおそらくないでしょう。半獣人、繭人間の5000人という魅力的なオモチャがあるのに、あのパリストンが遊ばないわけがないですから。これまではヒソカがパリストン的立ち位置のキャラクターだった思いますが、なんだかヒソカが化物だった時代は終わってしまったのか……!と思ってしまうくらいに影が薄くなってしまいました。個人的に彼の活躍にも期待したいところです。



 といったところです。ゴンの復活について意外と書くことがなかったですね。なんというか案外あっけなかったというか。読んでいるときはけっこう興奮したのですが、今ではすっかりパリストンについてぐるぐる考えています。いつの間にか虜になってしまいました。感想は以上になります。んーーー実に面白い!! 

 ハンターハンターをリアルタイムで読める喜びを噛みしめたい月曜日でした。あー幸せです。大事なことに触れるのを忘れていました。センターカラーのナニカが怖かったです。ナニカも含めてアルカには幸せになってもらいたいですね。


 追記。コメントに関してですが、面白い意見をもらったり、こちらも記事と同じようにいろいろ書いて、むしろ深く掘り下げてある部分もあるので良かったらどうぞ。