単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

ハンターハンター No.340「特命」感想/ビヨンドとネテロのリーダーとしての違い


 そして、休載へ。HUNTER×HUNTER第340話「特命」感想。それと、ちょっとした考察も書きました。
 終わるのか、始まるのか。ついにゴンがジンと出会い、物語のはじめから引き継がれてきたテーマがひとつ達成されたわけですが、そこからなんと新章への幕開けとなりました。


 いやもうこれ、めっちゃ嬉しいですね。おもわずガッツポーズしました。


 しかもですよ、次なる舞台は人類最大禁忌の暗黒大陸進出という、まるで予想だにしなかった未知数の展開へ。そして、ネテロの子息を名乗るビヨンドと、これから衝突するであろう新勢力の登場。このアドベンチャーって感じがたまりません。正直、新勢力に属するキャラクターのほとんどが小物臭がするんですが(ファンの皆さんすいません)、端っこのほうにちゃっかりパリストンがいたり、それにリーダーがネテロを彷彿とさせる胆力をそなえたビヨンドなので、いろいろとストーリーに傷跡を残してくれそうな期待のルーキーだと感じました。


 というか、ビヨンド=ネテロの演説がかっこいい。「挑戦を止めた時が人生の終わる時だ」とか、「各々の個性にあった役割が必ずある」とか、「必要なのは一歩踏み出す勇気のみだ」とか。まあこの演説に説得力があるかはおいといて、多くの人にとって胸が高まる言葉だったのでしょう。ハンターだけではなく、一般の人ですら巻き込むほどに。 


ビヨンドとネテロについての考察

 で、考察へ。

 ビヨンドはネテロと同様に、リーダーたる素質を持ったキャラクターと見受けました。ただ、その素質は少しだけ違う点がある。それは、ネテロ会長は「オレに付いてこい」という信念で、ビヨンドは「オレが連れていく」という信念であること。

 どちらが優れているということではありませんが、ネテロが「オレに付いてこい」といっても、当然ながら付いてこれない人がでてきます。一方で、ビヨンドの「オレが連れていく」は、そういったひとを受け入れることになります。基本的には、ハンターたちは能力があるがゆえに個人主義が多いようなので、ハンターたちにはネテロの信念に対しては相性がよく,ビヨンドの信念には対しては抵抗があるように思います。


 そこで、ジンとパリストンを除いた十二支ん、彼らはネテロの遺志を引き継いでおらず、むしろ「連れていってほしい」と願っているキャラクターと認識しているので、ビヨンドの求心力のある演説には相当に心を動かされたと思いました。ちなみに幻影旅団の団長は、どちらの素質も均等に所持しているリーダーと解釈しています。この記事で書きました。→ハンターハンター 幻影旅団と十二支んの共通点の考察

 などと考察。まだビヨンドについては詳しく分かりませんので、相当にこじつけています。というか、こういう違いがあったら面白いなーと。それで結局はハンターはネテロを支持するって展開になったら面白そう、とか考えました。そうなったときは、ネテロの遺志をついでいるのはパリストンとジンなので、彼らがビヨンドを打ち負かしてリーダーになる展開とか。まあ予想はこれくらいで。

 

 話を戻して,今話で気になったのが、パリストンなぜビヨンド側にいるか。まあ彼に関しては思惑などはないに等しく、なんか面白そうってだけの理由でしょうね。またどれだけかき回す気なんだか。そのパリストンの活躍(=邪魔)がすっごい楽しみなんですが。


 そして、休載へ。ヒキがヒキなのでなるべく早く戻ってきて下さい。あと「冨樫すごい」と思ったのは、そこそこ文明が発達しているハンターハンターの世界に、いまだに未開の新天地があるという疑問点を、たった一話で納得させてくれる情報の積み上げかた。なんというか、こういうことをすんなりやっちゃうあたり、ハンターハンターは面白いだけでなくてマンガとして凄いと言っちゃいますね。

 
 また連載が再開するまでは面白そうなことをちょこちょこ考察していきたいと思います。最近一巻から読み返しているんですが、本当に面白い。