アルバムについて色々と語られていたので、個人的に気になった点をまとめます。
なかなか面白い内容でしたね。うる覚えなのでところどころ違うかもしれませんが。
今作の「リヴスコール」はインタビューなどで「実験作」とは言われなかった、と山田の発言。話の流れ上、実験作という言葉があまりいい意味ではないとのニュアンスがあったのが印象的でした。前作のアサイラムのレビューでは「実験作」ってちょくちょく使われていた気がして、その言葉の微妙な感じが気になっていたのでしょうか。
わたしはアサイラムを意欲作と評していたのですが、それも同じことで、「試みそのものを評価する」ってのは「作品の内容を評価している」のとはちとズレていますからね。
それから、栄純が「今作はライターからの評判がかなり良いかんじ」と言っていて、すぐに「そもそも悪くいわれることはできないよなと」とにごしつつ、「いやでも本当に手応えがある反応だった」と言いきっていました。「次のステージに行った」とか「バックホーンらしく新しい」とか、とにかくいい評価を貰ったようです。
なんといいますか、レコード会社が雑誌に金を払って取材を受けさせてもらっているという現実があり、ライターは作品を絶賛して売り上げを最大限に伸ばすことが仕事になります。ただそのときの「絶賛」の内実には色々とあるようですね。
本人の言葉を聞いていたら、心から絶賛されているのと、「実験作」とかの言葉で濁されるのでは、微妙な手ごたえの違いがあると、わたしは受けとりました。実際に本人の口から出たわけではないのですが、わたしにはそのように聞こえました。
で、今回は「心から絶賛された」ということらしいので俄然たのしみです。
そして、今度は具体的な音楽の話。箇条書きで。
- 栄純が珍しく新しいギター(ジャガー)を購入。
- UKのオルタナティブロックのイメージ
- 山田がマイマイクを購入。
- ノイマンというコンデンサーマイク
- 新しいマイクは動きながら使えてかなりノレた。
- 200万のマイクより安いマイクの方が合う
- 岡峰が高校時代に買ったフェンダーをレコーディングの半分くらいで使った。
- マスタリングでさらにガツンとくるようになった(栄純談)
- 過去の名作と聞き比べをする(松田談)
- 栄純の一個下のマスタリング担当の高須君(?)がいい仕事をした
といった感じ。個人的に気になったのは栄純がジャガーを購入したことですね。わたしはいかにもオルタナ!って感じのジャキジャキしているギターサウンドが好物で、今回の作品ではそこらへんにも期待ができそうです。アルバムがさらに楽しみになる嬉しい情報でした。
他には、アルバムのタイトルは、デッドラインぎりぎりで、かつおのたたきを食べているときに思い付いた、とか。
アルバムに関しては、「閉じ込めきった」と心強い発言をしていました。
これは自分たちのなかでは達成感と満足感があると。
あとは、みんながどう受け取ってくれるか、どう発信してくれるか、ということらしいです。
で、PV公開されていたシンフォニアについて。これがシンフォニアのイントロです。最近ではライブで演奏されるようになってきたので、ご存じの方が多かったかもしれません。
シンフォニアについて。
栄純が、
「ライブでめっちゃ盛り上がる曲を作りたい。熱いんだけど、グルービーでクールな感じ。シンフォニアっていう交わり響くみたい言葉自体がやべえな、と。抜ける感じ、突き抜ける感じが新しい。初めて聞いた人も体感できるかんじで。この曲はけっこう体感が大事かもしれない。」
と言っていました。
今回のMVではじめて聞きましたが、まさに発言にあった「熱いんだけどグルービーでクールな感じ」でした。個人的に凄く納得して、栄純のイメージ通りの曲に仕上がっていると感じました。これは楽しみです。
終盤では、世界中に花束のMVも公開されました。この曲のMVというのは、すでに曲に込めたメッセージに、映像によって違うメッセージが付くから難しかったと言っていましたが、どうにか完成したようです。
この曲は色々な空気を吸って、色々な空間のなかで演奏してきた、色々な光景を見てきたので、そのときのライブ映像をつなげることでMVができた、と。感慨深いコメントを聞くことができました。
以上です。6月6日のリヴスコールの発売、そして全国ツアーが非常に楽しみです。待ち遠しい日々ですね。全力で楽しめたら、とおもいます。