単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

映画にハマりはじめたときの覚え書き


 近況報告と、映画についての自分語り。
 
 最近は1日1本はかならず見るくらいに映画にハマっています。
 じつは私が中高のときは毎月映画館に通っていたり、映画雑誌を買って面白い作品を探したり、好きな俳優のマネをしたりと、それなりの映画好きではあったんですが、ふと気づけばいつの間にか映画を見なくなりました。


 そのちょっとした理由としては、映画のカロリーの高さとインターネットのカロリーの低さ。
 名作と呼ばれている作品は特にそうなのですが、心がざわついたり、目を見開くくらい刺激的であったり、息を呑むくらい緊張させられたり、2時間くらいの持続的な集中力が必要であったりと、けっこうカロリーが高いと感じる。

 少なくとも、私にとってはネットで暇つぶしする流れで見れるものではないです。
  

 それに作品にもよりますが、ディスクを入れてから映画の本編が始まるまでの数分間で、かなり長いブログ記事でも一本は読め終えられるし、まとめブログくらいなら何個も読むことができる。リコーダーとランドセルゆるめいつなどのショートアニメを見終えることができて、ツイッターならば30個くらいのつぶやきを読める。

 こういった優しい刺激を浴びつづけられるインターネットの娯楽に慣れてしまうと、映画の時間間隔や負荷をおっくうなものに感じてしまうんですよね。


 こう感じるのは私だけでないようで、「灰羽連盟」や「serial experiments lain」を制作している安倍吉俊さんも似たようなことを書いていました。ちなみに、カロリーという表現はそこから借りました。
 

 自分の生活を振り返った時、山積みの本やゲームやDVDを前に、面白いものから順に観ているか、というとそんな事はなくて、結局一番手っ取り早くアクセス できるメディアの、一番カロリーの低そうな(考えなくても見られそうな)ものから消費している事に気づいて愕然としました。
 
 (中略)

 これは要するに、そもそも人間にとっては、たとえ娯楽といえど一冊本を読んだり映画を見たりするのは頭を使う、面倒くさい行為なんだ、と言う事なんじゃないかと思います。
http://abworks.blog83.fc2.com/blog-entry-363.html


 なんといいますか、灰羽連盟lainってアニメ作品のなかでもかなり高カロリーに分類される作品だと思います。その作品を制作に携わっていた胃袋が強そうな方でさえも、本を読んだり映画を見たりするのは面倒くさい行為になってしまうってわけです。

 だったら、私のように普段は馴染みがない人間はなおさらのこと。
 それくらい映画は私にとっては気軽ではないコンテンツなんですよ。だからこそ見終えたあとの感動が一際と大きいんですが、そのちょっとしたハードルがおっくうになってこれまで映画を見なかったのです。


 で、二週間前くらいにふと思いたって「カッコーの巣の上で」と「ゴッドファーザー」と「タクシードライバー」を借りて見ました。たまには映画を見ようという思いつき。ゴッドファーザー以外はすでに見たことがある作品だったんですが、それでもあらためて見たら幸福感を抱くほどの感嘆を受けました。


 それはもう「映画ってこんなに面白かったのかよ」と今までめんどうくさがって避けていたことに対してある種の後悔すらわいてきたほどで。はじめて寄生獣レベルEを読んだ時に「漫画ってこんなに面白かったのかよ」と驚いた体験を思い出しました。などという極端なことを言ってしまうくらいに。

 それからは当然のようにハマりだしました。いまは次にどの作品を見るかを選ぶのがいちいち楽しみで、久しぶりに何かにハマり始めているときの高揚感を味わっています。つーか、名作ランキングトップ100にランクインする作品でどれも半端なくおもしろく、ランキングしてなくてもおもしろいと感嘆できる作品が多いので、しばらくは映画漬けになりそうです。明らかに一過性のマイブームではおさまらない熱中ぶりで、これからは映画を見続ける人生になっていくのだろうと確信しています。 
 


 これといった結論はなく、このエピソードによって「インターネットで暇をつぶすくらいなら映画を見たほうがいい」って言いたいわけでもなくて、ただ私がこんな感じに映画に熱中しているってだけの話でした。
 
 個人的にはかなり決定的な出来事になりましたね。
 そんなこんなで映画ばっかり見ている日々です。
 

 あと、なぜ中高時代よりも熱中しているのかといえば、鑑賞しているときにノイズとなる「これってどう意味なのだろう」といった疑問や「なんでそういうことになるのだろうか」といった不安がなくなったことが、熱中できる理由としては大きいかなと。今なら作品に関するつまつきは自分の知識と思考で解決できますからね。このおかげでずいぶんと知的負荷がへって、むしろその考える過程を楽しめるようになった気がします。要は、分からないで疲れることがなくなった。これが大きかったかなと。なにせ、よく分からない状態ってのはつらくてしんどいので。
 

 これについては感想書いたり考察したりするブログをやっていてよかったです。
 とくにまどマギハンターハンターについてしつこく考察したことが効果あったようで。
 あらためてブログを始めるキッカケをくれた方といろいろと応援してもらった方に感謝します。