単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

coaltar of the deepers ミソカ Live Vol.5 @高円寺HIGH 12.12.30


 初期メンバーで初期の楽曲を演奏する、とライブのコンセンプトからすでにレアな体験だったのですが、BP.との対バン、COTDグッズ抽選会、レアなセットリスト、ICHIMAKIさんとの共演など内容もそれはもう盛り沢山で、めちゃくちゃ楽しい一夜になりました。私がはしゃぎすぎてしまって久しぶりにぶっ倒れそうになったくらいに。なので相当へとへとなんですが、とりあえずライブレポを書きます。

20121230212257
 

 



















 いやー期待どおりに初期メンバーによる初期のdeepersは素晴らしかった。なんといっても、NARASAKIさんが逆ランディVを弾き倒す姿を見れたのがよかったですね。名盤「THE VISITORS FROM DEEPSPACE」から全曲やってくれたので、もはや心残りはまったくありません。2012年最後のライブは、心から満足がいくものでした。 

BP.

 まずは、BP.のライブ。その前に掟ポルシェさんのDJがあって、これがけっこう嬉しかった。インディーポップ、ノイズポップ、ポストパンクなどをメインに選曲していて、どれも良い曲ばかりだったので退屈することもなくオープニングアクトのBP.へ。


 BP.はこのライブで初めて聞きましたが、なかなかカッコよかったですね。シャウト、転調、唐突なキメなどひちゃっかめっちゃかしているノイジーサウンドに、ICHIMAKIさんのふわふわしたか細い声が溶けていくのがツボでした。二曲目では、ギターの方がマイクを通さずに全身全霊のシャウトするパフォーマンスがあって、これが最高にかっこよかったです。けっこう近くにいたので迫力が半端なかった。

 そして、deepersにカバーされた「Giant」も聞けたのも嬉しかった。ぶっちゃけBP.は変則的な楽曲が多かったのでノリにくかったんですが、むしろそうやって翻弄される感覚が楽しめました。特に終盤で演奏された曲は不思議な曲で、次はどんな展開になるのかとワクワクしながら聞けましたね。



 BP.が終了すると、今度は転換の時間を利用してCOTDグッズ抽選会! 
 
 まあ抽選には外れましたが、掟ポルシェさんのMCがけっこう面白かったし、待ち時間がすぐに過ぎていったので不満は特にありまえん。計40個もあった多くの景品のなかには、Tシャツやステッカーや過去のフライヤー、ネタの景品、他にはKANNOさんのドラムのカバーなど相当レアなものもありました。在庫整理とは言わせない充実した抽選会だったのではないでしょうか。私の前後の番号は当たっていたので非常に悔しかったです。 

coaltar of the deepers

 そして、いよいよcoaltar of the deepersの登場!


 なんというか、初期のメンバーは風貌からしてすごかった。ベースのNAGASAWAさんは全身ピアス、仏様のタトゥー、棘の生えたベースストラップ、巨大団扇、黒のサングラスとかなりの強面。一方で、ギターのNEGISHIさんはTシャツにジーパンで気の良い兄貴。といった感じで、初期メンバーは風格の時点でバランスがいいなーと感じていました。ただの印象なんですけどね。そして、お馴染みのKANNOさんと、逆ランディVを掲げもったNARASAKIさんの登場。


 最初は、カバー曲の「when you were mine」。初っ端からシューゲイザー直系のギターサウンドが炸裂していきなり盛り上がっていました。そして1stアルバムからの怒涛の三連続。「eartthing 」では重厚なギターリフに打ちのめされながらNARASAKIさんのホイッスルで踊りまくって、「your melody」は骨太なリズムと共存する浮遊感がたまりません。「summer days 」のサビではフッフーの大合唱。私は1stアルバムが大好きなので至福の時間でした。つーか、初期の楽曲は迫力スゴイ。似たようなリフが飛び出してきますけど、どれもエッジが効いていて本当にカッコいいですよね。

 それから「ディーパーズの結成時に作った曲」というMCで「Mummy lover」へ。相変わらずの轟音のなかでNEGISHIさんのアコースティックギターがいいアクセントでした。つづいての「Charming Sister kiss me dead !!」は哀愁あるサウンドと、中盤からのギターノイズが心地良かったですね。この二曲も好きなのでニヤニヤしっぱなし。

 
 ちょっとした小休止になって、NEGISHIさんがロックンロール!と煽ったのはいいものの、つぎの曲は「snow」だったのでNARASAKIさんが「そういう曲じゃないよ」とツッコむ場面がありました。そして「snow」へ。季節的にもピッタリのナンバーで、冬の空気感があるメランコリックなメロディーはもはや感動的。ひたすら心地いい仕上がりになっていて、ギターソロの見せ場もあって素晴らしかった。終盤ではNAGASAWAさんが鈴をしゃりんしゃりん鳴らしていたのも見どころ。リラックスできるひと時でした。

 
 で、こっからがまた盛り上がる。「crawl to me 」は知らない曲でしたが、見せ場しかないような凄まじい曲でしたね。三者三様に高速で弾きまくる姿はかっこよく、その怒涛のバンドアンサンブルはもは凶悪。曲自体はまったく覚えていないのに、どれだけヤバかったは鮮明に覚えています。


 「このメンバーでしか演奏できない曲をやります」との発言のあとに予想外の「the visitors」! この曲って一発録りのセッションかと思っていましたが、そうではなかったんですね。メンバー全員が暴れ回って引き倒していて、途中からドラムを囲うように演奏し始めたりと、訳が分からないくらいにハードコアでひたすら圧倒されました。圧倒されて棒立ち。KANNOのさんのドラムも尋常ないことになってました。その流れを繋げて「C/O/T/D」。何度聞いてもテンションが上がりまくりです。初期メンバーのほうがハードコア感が増したような感覚。


 そして、個人的に最も待ち望んでいた、deepersのテーマ曲という「DEEPERS’RE SCHEMING」。最高! ヘヴィーなフィードバックギターに、メランコリックなメロディーが合わさった、深いトリップ感がたまりませんよね。ライブではその気持ちよさが何倍にもなっていて、さらに唐突な転調のダイナミックさが迫力を増して、その陶酔感たるや最高潮でした。本当に大好きな曲だったのでとにかく嬉しかった。思い出しても鳥肌モノですね。「DEEPERS’RE SCHEMING」はdeepersが誇る名曲ということを再確認。


 「俺たちはまだ若い」とNARASAKIさんの宣言のあとは定番の「blink」。毎回そうなんですけど、KANNOさんの鬼気迫るドラミングには圧倒されますね。初期メンバーの演奏ということで、なんだか一層感慨深かったです。ラストは、NAGASAWAさんの「まだやってない曲あるよね」という煽りから「killing an arab」! 前回のライブはイントロだけでしたが、今回はフルパートでガッツリ演奏してくれました。当然のように異常な盛りあがりをみせて、フロアがモッシュ状態になっていました。私もすでにへとへとだったのにそこに混ざったのでかなりキツかった。でもそれ以上に楽しかったです。

 

アンコール


 アンコールでは、NARASAKIさんがウクレレホノルルを持って登場。「coal cut」を深いリバーブを効かせてしっとりと演奏。その次は、ICHIMAKIさんが登場して、今度はNARASAKIさんがアコースティックギターをもって「Mexico」。けっこう好きな曲だったのもあって、儚い歌声と静謐なギターサウンドにしみじみとしていました。さらにつづけてICHIMAKIさんと「The Lightbed」を共演して、甘美なムードにたっぷりと浸れました。悲しげなギターソロもムード感あって、素直に良い演奏だと感じましたね。
 
 
 そして、いよいよラストスパート。 メンバーが衣装替えをしていて、NEGISHIさんがサタデーナイトみたいな服装とアフロのカツラ、NAGASAWAさんが民族衣装っぽいものに着替えていました。 

 NARASAKISAさんがももクロのレコーディング用のSGに持ち替えて、ちょっとだけ黒の週末のリフを弾いて会場が賑わったところで、つぎは個人的に二番目に期待していた「thrash up disturbace #4」! フッフッーと軽いノリから激しいデスパートに突入する、テンションが爆上げすること間違いなしのナンバーで、それははもう楽しかったですね。すでに足腰がヤバいことになっていましたが、この曲は大好きなので後先を考えずにはっちゃけました。そして、「atomic joe 」。この曲も残念ながら知らなかったのですが、終盤ということもあってか異様に盛り上がっていました。ドスが効いたリズム隊の迫力にくわえて、デスボイスが飛び交っていて相当かっこよかった。


 最後は「amethyst 」でした。ラストに相応しいクライマックス感のある曲で、さらにイントロから爆発するように高揚感が増していって、フロアの熱量はもう半端なかったです。冗談抜きで倒れそうになっていましたが、最後の力を振り絞ってモッシュピットに突入して、思う存分に楽しみました。終盤の「レッツゴー」を叫んだところで私はすべての体力を使いきってしまって、後ろに下がってフラフラのままで轟音に身を任せていました。軽く意識が飛びそうになりながらもディーパーズサウンドは痺れていました。


 といった感じ。
 ミソカ Live Vol.5、初期のcoaltar of the deepersメンバーによる初期曲中心のライブは、間違いなく今年最高のライブでした。それどころか、これまでのdeepersのライブの中でも最も興奮したかもしれません。これで思い残すことなく今年を終えることができます。私にとっては災難続きのクソ最悪な一年でしたが、今日のライブでちょっとは救われたような感じです。ありがとうございました。deepersは眠らない!

 

セトリ(某所からお借りしました。thanks!) 
when you were mine 
eartthing 
your melody 
mummylover 
charming sister kiss me dead!!
snow 
crawl to me 
the visitors 
c/o/t/d 
deepers're scheming 
blink 
killing an arab 

en 
coal cut 
MEXICO
The Lightbed
thrash up disturbace #4
atomic joe 
amethyst