単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

2012年のベストソング


  2012年に発売された作品の中から個人的にハマった曲をランキングにしました。
 

1位 the United States of Psysalia/Psysalia Psysalis Psyche
2位 シリウス/THE BACK HORN
3位 デザート/pegmap
4位 退屈しのぎ/きのこ帝国
5位 vivi/米津玄師
6位 ふにゃまー(アドリブ曲)/神聖かまってちゃん
7位 もはや平和ではない/うみのて
8位 LOST CHILD/ももいろクローバーZ 
9位 World.Words.Lights./androp
10位 マンアフターマン/ Moe and ghosts 

(リンク先はブログで書いた曲の感想) 


 といったランキングになりました。
 PVや映像がある作品はその動画を張りながら解説していきます。(※動画がいっぱい張ってあるので重いです)
the United States of Psysalia/Psysalia Psysalis Psyche



  第一位は、Psysalia Psysalis Psycheの「the United States of Psysalia」 

 このバンドは個人的に最も注目していたインディーズバンドでして、今年に参戦したライブがなんと解散ライブで(事前告知なし)、そのときに聞いたこの曲が印象に深く残っています。

 シューゲイザーオルタナ、サイケなど貪欲な音楽性を発揮していたバンド屈指のロッカバラード。これまでインディーズシーンで暴れまくっていたバンドが、ここまでストレートに心に沁みる曲を作ったことがなにより私の心を揺さぶりました。「どこまでも行ける 一人でいれば」「誰に口を挟ませるなよ どう生きるなんて」 バンド名を冠した「the United States of Psysalia」は、Psysalia Psysalis Psycheの美学に溢れた曲です。いまだに聞くたびにグッときますね。本当に素晴らしいバンドでした。


シリウス/THE BACK HORN


 第二位は、THE BACK HORNの「シリウス」 

 ある雑誌に「THE BACK HORNは震災に対して大義名分があるバンドだ」と書いてありました。というのも、バンドメンバーの出身地が甚大な被害を受けた地域なので、震災をテーマにする必然性があるといった話です。

 そうした状況のもと、いわばバックホーンの意義が問われた曲だったわけですが、満を持してリリースされた「シリウス」は期待通りの素晴らしい出来でした。切実なテーマにとことん向き合う覚悟と、厳しい現実から目を離さない意思と、バンドとして一回りビルドアップした演奏群の力強さ。まさしくバックホーンならでは意味を持った楽曲でしょう。見事に成し遂げたと感じましたね。

 

デザート/pegmap



  第三位は「pegmap」の「デザート」 
 
 五年ぶりに復活したpegmapは相変わらずに不健康な音楽をやっていました。ボーカルの癖のある歌声はちょっとスマートになり、バンドサウンドは洗練されていって、歌詞はさらにどん詰まりになっていきました。  

 このデザートは、依存、過食などをテーマにしていて、皮肉がたっぷりこもっているのがお気に入りです。以前と少しずつ変わってしまった歌声、バンドサウンドや歌詞が、この曲では不気味なバランスで絶妙に成り立っていると感じますね。アルバムに収録されている「デザート」は、リズム隊の鳴りがさらに重くなって、サイレンのような甲高いギターサウンドのアレンジがあったりと、相当に不健康で不気味に仕上がっています。



退屈しのぎ/きのこ帝国

 
 
 第四位はきのこ帝国の「退屈しのぎ」

 某所のレビューにあった「森田童子meetsシューゲイザー」という言葉に相応しい一曲。「憎しみより深い幸福はあるのかい」といい感じに退廃的な詩と、耳に絡みつくようで透きとおっている不思議な歌声にノックアウトされました。静謐なシューゲイザーサウンドも私の好みでした。



vivi/米津玄師

 
  第五位は米津玄師の「vivi」 

  米津玄師はニコニコ動画出身の絶大な人気を誇るアーティスト。天才とか器用とか絶賛されている彼が、この曲では「表現できない」ということを主題にしていて、その表現へのこだわりが個人的にグッときました。綺麗なメロディーとレンジの広い豊かな音色が特徴的で、時折混じる不協和音のようなノイズもまた効いていて、そういったギミックがありつつ王道のポップさで聞かせてくれるのがいいですよね。宅録的なセンスも好み。



ふにゃまー(アドリブ曲)/神聖かまってちゃん


 第六位は神聖かまってちゃんの「ふにゃまー」

 スタジオ配信中にアドリブで演奏された楽曲らしくて、まだ音源化されていないようですが、これがめちゃくちゃいい。とにかくメロディーの良さが群を抜いていて(特にサビ)、そのメロディーを活かすようなシンプルなリズム隊、そして奇妙なシンセのアクセントのバランスがいい感じの仕上がり。是非とも音源化して欲しいですね。何度も聞いています。ふにゃまーの語感もいい感じ。いい曲。

 
もはや平和ではない/うみのて


 第七位はうみのての「もはや平和ではない」

 「笑っていいともやってるかぎり平和だと思ってた」「そーですね!」「もはや平和ではない!」 いろいろと衝撃でした。

 

 第八位はももいろクローバーZの「LOST CHILD」

 2012年のアニメで最も好きな「モーレツ宇宙海賊」のED曲で、NARASAKI作曲のポップセンスが炸裂したスペースエレクトロニカ。コード感、転調などのちょっとしたマニアックさと、ももいろクローバーZのキュートさ、そして何よりポップなメロディーが絶妙にマッチしています。サビ手前のギターの刻み、間奏のドラムンベース、ラストの盛り上がりなど聞きどころもたくさんで、聞きやすいながらもかなり聞き込み甲斐があります。さすがNARASAKI


World.Words.Lights./androp
 

 第九位はの「World.Words.Lights.」

 またいつものギターロックの新人バンドだろうという先入観がありまして、確かにandropにはそういった傾向の楽曲もあったのですが、この「World.Words.Lights.」からはポストロックやエレクトロニカの音響系のエッセンスを感じました。なんといっても、緻密に構成されたサウンドスケープは堂々たる完成度。メジャーバンドがこうしたスマートなポストロックをやるってのは素晴らしい。

 最近ではGalileo Galileiというギターロックから見事な方向転換をしつつあるバンドがいますが、個人的に「World.Words.Lights.」が断トツで気に入ってるのでandropにもそういった方向性を期待しています。



マンアフターマン/ Moe and ghosts 
 


 第十位はMoe and ghosts の「マンアフターマン

 かわいい歌声と、独特のフロウ、そして不穏なトラックに一目ぼれ。2009年のMETEOR以来、久しぶりにハマったHIPHOPでした。やっぱりこの声が癖になりますね。志人を彷彿とさせる多彩なフロウもたまりません。



 以上、10曲でした。

 2012年はあまり新しい音楽を聞いていなかったので数少ない曲のなかから苦労して選びました。次点としてランクヘッドOGRE YOU ASSHOLETHE NOVEMBERSなどの曲も悩みましたが、なるべく曲単体としてハマったものをメインに選びました。あまりランキングの意味はありません。でも、ここで挙げた10曲は思い出深いだけでなく、どれも素直に良いと思った曲を選んだのでオススメです。 


 2013年はベスト20くらいは軽く書けるように、貪欲に音楽を聞いていきたいですね。