単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

pegmap解散のニュースを聞いた


  少し思うところがあって削除した記事でしたが、どっかのブログに無断転載されていたので再掲。


 先ほど、pegmap公式アカウントから「大切なお知らせ」についてのツイートがあって、なんとなくそれを見てみたところ、まさかのpegmap解散についての報告でした。
 
 
 まず初めに思ったのが、ついにそうなってしまったかと。

 私はボーカルの山本章人さんのブログが好きでけっこう前から読んでいるんですが、ここ最近は仕事や生活を追われて苦労しているといった内容の記事がほとんどで、音楽の話題がちょっとずつ減っていっていました。というか、現実が大変だから音楽に手が回らないといった状況っぽくて。それに加えて、去年の秋ごろにpegmapがレーベルから独立して、アルバムリリースツアーでメンバーが就職したと言っていたので、バンド活動を継続するのは大変だろうといった不安がありました。

 でも、9月のライブで「これからもpegmapを続けていく」とハッキリと宣言してくれたので、いろいろ不安がありながらもこれからの活動に期待していたわけですが、まあそうはならなかったということですよね。


 まあ、やっぱりそうなってしまったって印象です。こういった上の経緯があるので驚くことはあまりなくて、わたしは自然と受け入れられました。むしろ、よくぞここまで活動してくれた!という思いのほうが大きいです。

 pegmapは衝撃的なデビューを果たした後に、二枚アルバムをリリースしてからしばらく音沙汰なかったので、そのときはもうほとんど諦めかけていました。pegmapのように心情を吐露しつくす生々しすぎるバンドは短命となるケースがこれまでに多々あったし、それにpegmapの楽曲は危なっかしい感じあったのでなおさら燃え尽きるのがはやいんじゃないかと。
 が、そのあとになんと四年経ってからCOME BACK e.p.で見事に復活を果たして、そして去年はアルバムまでリリースしてくれました。そして、どちらの作品の素晴らしい作品でした。


 と、まだ解散していないので過去を振り返るのはここまでにしといて。
 ひとまず落ち着いて書いたのでここからは赤裸々に書き散らしていきます。


 つーか、マジかよ、マジで解散するんですか。めちゃくちゃショック。初期の作品の素晴らしさはいうまでもなく、復活してからの作品もお気に入りだっただけに、これからの新作に期待していたんですけど。やっぱり解散になるんですか。そうですか、そうなるのか。まあ事情が事情だけに仕方ないのでしょうけどね。


 これは個人的なことなんですけど、夏ごろはほんと精神的に追い込まれて厄介なアレコレが発症してまちがいいなくこれまでのなかで人生最悪の時期で、下手すりゃさらにヤバいことになって終わってしまうのではってくらいにどん底の日々を送っていときに発売されたのがpegmapの「see you.again」でした。そのアルバムでは、同じようにどん底の日々が歌われていて、それはもう心から救われたように感じましたね。

 といっても、実際には救われたというような大げさなものではなくて、その場しのぎの防波堤くらいのものなんですけど、それさえもなかったほぼ限界の日々だったのでpegmapは救いと言っちゃうくらいにありがたいものだったのでしょう。「夢も希望もありゃしないが当たり前のどうしようもない世界でいい」とか、わたしが望んでいた言葉を久しぶりに現れた好きなバンドが真剣に歌っているってのは、それだけで心がちょっとは落ちつきますからね。ここらへんはレビューでも絶賛しました。 


 分かっていたところでショックは大きいですが、去年になってリリースされた五年ぶりの新作アルバムの「see you.again」でも、音楽をやることに対してのどん詰まり感の雰囲気は漂っていましたから、いまみたいにショックが大きいってだけで済んでるんでしょうね。

 つーか、「see you.again」は当時のレビューで、「夢や希望がくたびれて、もはや初期衝動に頼ることもできなくなって、いよいよもって追い込まれてしまっている。そんな焦燥感だったり、悲壮感だったり、とにかく拭いきれない苦痛が赤裸々に綴られていてる。自分への遠慮さえもまったくなくてあまりにも赤裸々でゾッとするくらいに」って書いたくらいに切羽詰っていて。そのなかの「やや無常」の「夢見たロックスター 憧れ芸能人 職業なんでした 真に受けてました」、「地獄」の「で食ってけんのかってもういい年だぞ わかってるよ全然若くはない事ぐらい もう現実を知って諦めたらどうなの」といった歌詞は、本当にそうなってしまったというわけですか。あー。

  
 さきほどからpegmapの解散についてtwitterで調べていたら、けっこう多くの人たちがショックを受けているようですね。でも、普段からこれくらい注目されていたらpegmapは音楽で飯を食っていけたかもしれないわけで、まさしく新宿タワレコのインストアライブで山本さんが「いつものライブでもこれくらい来てくれたらバンドもやっていけるのに」とこぼしていたことを思い出しました。かくいう私だって、一応はすべての音源を購入してライブTシャツも買いましたけど、ライブといえばワンマンとインストアしか行ってないわけで、たいして金を落としてないのにこんなに嘆いているのはおかしくないかという気持ちはありますね。そうはいっても、ショックなのはどうしたってショックなのでブログに気持ちを吐き出すことにしました。


 おそらく「see you.again」がpegmapの作品になるんでしょうが、これがラストの作品なのはまさにそんな感じでなんともいえませんね。まったくで「COME BACK」した後に「see you.again」でお別れって一体もって何の冗談なのか、そりゃあpegmapらしいですけどね。なんかもう何を言ってるのか分からなくなってきたし、まだ解散したわけではないのでここらへんで終えときます。
 

 あと、活動休止ではなくて、きっぱりと解散するところがいい。pegmapらしいというか、正直いってpegmapらしさは未だによく分かっていませんけど、ライブのアンコール時でも「客を待たせる意味が分からない」といって速攻で出てきてくれた、なんかそんな感じで。

  
 最後にpegmapをオススメするときにいっつも一番に挙げる「ねーママ」を張っておきます。
 そういやこの曲で初めてpegmapを知ったんだよなーと懐かしいですね。一回聞いただけでアルバムを買いに走ったほどに一目ぼれした曲でした。

 




 追記。解散ライブには参加できませんでした。ライブが延期になって関西に引っ越してしまったことと、その時期は激務に追われて東京に行くのは無理でした。最後まで望みが捨てきれずに換金していないので、綺麗なチケットだけはそのままで持っています。使っていないチケットってpegmapの解散ライブだけ。