単行のカナリア

感じて想する

海外のTHE BACK HORNファンがこのブログを参考に歌詞を解釈していた話


 ファンといってもたった一人ですが。
 嬉しかった出来事だったので紹介します。

 
 はじめに概要を書いておきますと、日本語勉強サイト掲示板である方がTHE BACK HORNの「いつものドアを」の歌詞の意味について質問していて、それに対して他の方が間違った返答をしていたのですが、結局ある方は私のレビューを参考にして意味を正しく理解することができた、というお話。

 ちなみにこのサイトでの出来事です。
 The "What's this word/phrase?" thread 

 
 google翻訳では少し意味が分かりづらいようなので意訳してみました。斜体文字は日本語原文です。


「以前にもこの質問はしたのですが、そのときに充分な解答がもらえなかったのでまた質問させてもらいます。私はこの歌詞のフレーズを理解したいのです。
 我儘はあなたの分だよ
 我慢したあなたの分だよ
一応は言葉の意味は分かっているのですが、このフレーズがどういう意味であるかが理解できません。」 


「私はおそらくこういうことだと思います。
あなたは我儘でした。そして、我儘である自分を我慢しようとしたのもあなたでした。」


「それと、そのフレーズは並列構造になっていなくて、また二つ目の文は断片的なものです。
それを踏まえると、あなたは我慢したので、あなたは我儘でもあるとも言えそうです。」


「返答ありがとうございます。私はこの歌詞を解釈するブログ記事を見つけました。

「我儘はあなたの分だよ」と優しくささやく一方で、「いっそ殺してくれないか」と切なく叫ぶ。当事者のようでもあり、保護者のようでもあり、どっちつかずの立場を巧みに歌い分けている。不安を嘆いて、不安を慰める。というのが「いつものドアを」の特徴で、背中を押すのではなくて、寄り添ってくれる曲。

 怖いと歌いながら、怖がってもいいけど、怖がることでもないとも歌う。なんというか、とっても優しい曲だと思いました。共感と祝福を同時に込めている印象ですね。そういう意味では、リヴスコールに相応しい一曲なのかもしれません。 
 

この記事ではそのフレーズは他の部分とは違ってささやくように歌われていると書いてあります。そして、この曲は全体的に優しい曲のようです。
優しいというのであるならば、「あなたは我儘だ」という訳はちょっと違うような気がします。なので、おそらくは「あなたはなんて我儘なんだ!」ではなくて「あなたは我儘でも、それで大丈夫だよ」といった意味なのかもしれません。
ただ、この記事が正しければという前提ですが。」 


 というものです。

 質問主はいまだにスッキリしていないようですが、それで合ってるよ!と言ってあげたいです。
 それにしても、「我儘はあなたの分だよ 我慢したあなたの分だよ」 ってフレーズはなかなか難しいですよね。最初の二つの返事は明らかに誤読してしまっていますから。でも、最後は質問主がこうしてちゃんと理解できたようなので安心しました。


 いやー嬉しい出来事ですよ。
 もうね、歌詞の意味を理解するためにわざわざ日本語のブログまで読み込もうとする熱意あるバックホーンのファンがいることが嬉しい。さらに、自分のブログがその理解の手助けになったのも嬉しかったですね。自己満足を追求する全曲レビューがこういう風に役に立つこともあるなんて!


 このブログにはまれに海外からのアクセスがあって、一体どんな人がどんな理由でたどり着いたんだろうと疑問でしたが、その中にはこんな出来事があったということです。
 ちなみに、THE BACK HORNの記事は台湾からのアクセスが多いです。多いといっても一か月に一回あるくらいなんですが。なんだかんだでバックホーンは台湾のフェスに出演したり、最近ではリヴスコールツアーで台湾でワンマンライブをしてますからね。
 

 この一連の出来事は、「THE BACK HORN、ニューシングル『バトルイマ』など自身の作品を海外93カ国に配信」っていうニュースが関係しているのかと思いましたが、投稿時期がそれ以前だったのでこのニュースは関係ありませんでした。
 まあでも、スペインでライブしたときに山田将司の足の指に現地の女性ファンが指を絡ませるくらいに熱く歓迎されたり台湾でライブしたときに記者会見が用意されて記者からインタビューを受けて新聞に掲載されたりと、すでに国際的なバンドなのかもしれません。まったく英詩がなくてすべて日本詞ですけどね。

  
 あらためて考えると、今回の出来事は大したことでもないんですが、わたしにとってはバックホーンファンとしてもブロガーとしても冥利に尽きるエピソードでした。普段にもらえるコメントもそうなんですが、こういう予想外の反応はほんと面白いです。ほのぼのしました。  
 余談。
 THE BACK HORNがアジア圏でわりと知られているのはガンダム00の影響と、それと黒沢清監督の「アカルイミライ」という映画の主題歌を担当したのが大きいんですよね。あの映画はTHE BACK HORNの「未来」が素晴らしいシーンの中で流れるのならファンなら絶対に見たほうがいいです。かつてTHE BACK HORNがタイアップしてきた作品のなかで最も相思相愛の作品だと思っています。「アカルイミライ」は例えるならば「イキルサイノウ」みたいですね。