単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

特撮の「世界中のロックバンドが今夜もツアー! 冬も…」に行ってきた


 特撮の「世界中のロックバンドが今夜もツアー! 冬も…」に行ってきました。会場は梅田AKASOでした。これからツアーに参加する人はとっておきのネタのネタバレがあるので見ない方がいいかもしれません。

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 おれはMCの時間を削ってでも曲を増やして欲しいと思うこと多いんですが、今回のMCはエディが絶好調でめちゃくちゃ笑いました。やっぱりMC大事ですよ。物語があったら盛りあがるってエディも言ってましたし。時事ネタならこれはくるだろうと予想はしていた、今話題のゴーストライターをネタにしていたんですが、これがまあ面白いこと。特にエディがあの事件の当事者に似ているってことで、オーケンがネタを振って、エディが「聞こえない」とあの人のマネをしたり、「三柴理 佐村河内守」で検索したことを告白したり、エディによるあの事件の解説まで聞けたりと、まあトークだけでも来てよかったと思えたくらい充実していました。ゴーストライターつながりで文豪ボースカくるか!という予想は外れました。
 
 今回は迷っての参加でしたが、二曲目くらいでさっそく参加して良かったと感じました。「ヌイグルマー」で温まって「5年後の世界」でノッてきました。全体的に音響がいいってか、いつもより迫力があるように聞こえました。まあそれにしてもNARASAKIのギターはまったくすばらしい。バカっぽい表現ですが「バーバレラ」のキュイーンキュイーンからサビでガガガガガッってなるギターはほんとカッコよかったし、「シネマタイズ」の王道ギターソロも魅せてくれました。やはりNARASAKIの硬質で重厚なギターサウンドはいつもすばらしい。一年は一回はライブで聞いておきたい。ギターだけでなく、「マリリン・マラソン」でデスボイスかましてくれたり、「殺神」でオーケンと掛け合いのボーカルがあったり(殺神、ライブで化けますね)、あと「GO GO! マリア」でオーケンが歌詞飛んでNARASAKIがカバーしていた場面もありました。ありましたよね?あんまり自信がないですが。
 
 そういえば、エディの佐村河内守への意見がより正しい物語を得た音楽はより幸せである ~佐村河内守(新垣隆)騒動について~とか聴くことの困難をめぐってとか、その他の専門の人たちと一緒だったのが面白かった。「現代クラシックは前衛的になっちゃうんだけど、彼は良いとこどりして映画音楽みたいだった」とか。この他にもエディのゴーストライタートークはほんと面白かった。会場のみんなもゲラゲラ笑ってました。おれの隣にいった方なんてヒーヒーいってて倒れるんじゃないかと思ったくらい。オーケンの導入も上手かったです。特撮と筋少が対バンしてたときに両バンドの違いが分かった→特撮はMCで無駄なことを言わないから、俺は大切なことしかMCで言わない→大切なお知らせが、じつはゴーストライターがいましたって流れで見事な構成でした。
 
 本編最後は「じゃあな」でarimatsuさんのツーバス連打が地響き起こしていたのが記憶に残っています。哀愁もあって演奏もハードで「パナギアの恩恵」では一番好き。アンコールではまあツアータイトルだし当然やるよねってことで「世界中のロックバンドが今夜も 」が聞けました。これどっかの本でNARASAKIが特撮の曲で一番好きっていってまして、おれも一番ではないですが相当好きだったので、みんなと一緒で「特撮!特撮!」とコール&レスポンスできて満足でした。で、ラストの「ヨギナクサレ」も日々が余儀なくされている感覚が増していることもあってか相当グッときました。ユーモアとウィットに溢れたいいライブでした。

 特撮のライブはこれで三度目。初めてのライブがシンプルでソリッドな「5年後の世界」のツアーで、二回目が「パナギアの恩恵」のツアー、三度目となる今回が「世界中のロックバンドが今夜も」のツアーです。特撮のライブはいつもトークで笑って曲で盛りあがることできて満足しています。今回は清水温泉の最後のアナウンスもよかった。ああいう気が利いたトークで送ってもらえると気持ちよく帰れますから。書き忘れていましたが、おれが大好きな「ヤンガリー」が演奏されたのはテンション上がりましたね。あれ、「これぞ特撮のライブ」って感じがして好きなんですよ。バンドの演奏力が炸裂するライブ向きのナンバーだと思います。それにしても、MCが面白すぎてそっちに気持ちが持っていかれた感がありますね。今でも思い出して笑えますから。