単行のカナリア

感じて想する

バーに行ってきた。一人で。


 一人くらいは興味があると思うし誰も興味がなかったとしても書きたいから書いています。
 
 ウイスキーにハマっています。とくにシングルモルトが好物でして、そのなかでもアイラモルトが至高です。で、日曜日、コンスタンティンを観ていたらバーで飲みたくなったので、衝動的に近所にあるバーに行ってきました。そもそも酒を飲むのに理由はいらないんですけど、でも理由をこじつけると後ろめたさなしで飲めるのです。そういう正当化はほどほどにしないとアルコール依存症まっしぐらなので気をつけてください俺。
 
  コンスタンティンはですね、このシーンがいいんですよ。苛立ちが見え隠れする雑な仕草とか、「Welcome to my life」っていうキザな台詞とか。あとキアヌリーブスがすっごくかっこいいし。ちなみに、このシーンでキアヌリーブスが飲んでいるのがアードベッグというアイラモルトです。村上春樹がアイラモルトのなかで一番癖があるって本に書いてました。
 
     

  
 バーに入ってカウンターに腰かけてすぐメニューを見せてもらって、とりあえずアードベッグをストレートでお願いしました。で、私が「これ、ラフロイグよりも癖があっておいしいですね」とかテキトーな言葉を吐きながらアードベッグを飲んでいたら、オーナーが「それが気に入るなら最近いいの仕入れたんですよ。数量限定のレア商品で、さらに刺激的な味で美味しいですよ」とオススメされたので飲んだやつが下の写真のボトル。これはアードベッグのオーリヴェルデってやつです。たださえ個性があるアードベッグですが、こいつはさらにピート香も複雑な甘さも増していて度数も50%で強烈に美味しかった。語彙と教養がないので美味しかったとしか言えないけど、美味しかった。
 
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 私はバーに会話をするために行くわけではないし、あんまり人と会話するのが好きでもないんですが、酔っているときだけは少しは喋りますね。私みたいに暗いやつは酩酊武装して表情筋をフル稼働させてようやく人並みの状態になるって感じですけど。なんで、オーナーに「ピート香が強烈なやつって他にどんなのがあるんですか」って試しに聞いたら、ひとつずつボトルを引っ張りだして説明してもらいました。こういうのがバーに行く醍醐味ですね。客が私だけだったので気兼ねなく許可をもらってから撮ったのが下の写真です。カリラ、ライフログボウモアタリスカーラガヴーリンアードベッグとか。これらはけっしてパズドラのキャラクターの名前ではありません。(なんでパズドラはそんな名前を付けたんだ!)大体シングルかシガーで(30mlか45ml)800~1200円もするという。預金通帳にとっては天敵ですが、私にとってはこの上ない好物です。
 
 
写真2

 で、まだしばらくは客が私だけだったのでオーナーからウイスキーの話をひたすら聞いていました。そこのオーナーは数十年もバーを経営しているらしく、ウイスキーの知識が非常に豊富なかたでした。「飲んだことが無いウイスキーはほとんどない」って豪語していましたし、一旦質問するとすごい勢いでペラペラと語ってくれましたし。っていうと、なんか年配のシックな服に身を包んだ紳士ってイメージかも知れませんが、Tシャツにジーパンで神がさもぼさっとしてるラフな中年のかたでした。そんな感じで、雑学をつまみにしながらちょびちょび飲んで、他の客もきてちょっとしたやり取りなんかもあったりして、だいたい三杯くらいで大分酔ってきたので帰りました。

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 上のは、話の流れの中で見せてもらったのがシングルモルトウイスキーの定番の本。初版と改訂版です。私も持っています。ウイスキーは舌と鼻だけでなくて頭と字で飲むのも楽しいのです。これはもちろん受け売りです。もしシングルモルトに興味が沸いた方がいれば村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」をオススメします。さらに興味が沸くとおもいます。私のことばがウイスキーであったら多分クソ不味いだろうけれど、せめてピート香だけは強烈なものにしたいです、とかそんな感じで終わります。