単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

2014/09/03


 「チェイサー」を観た。韓国の映画では「息もできない」、「オールドボーイ」がかなり気に入っていて、ことさらバイオレンス映画に関しては絶大の信頼を置いていたりする。この映画もその文脈でオススメされていたもので、やっぱりオススメされるだけあって「チェイサー」も凄まじい作品だった。なによりシリアルキラー役の曖昧模糊としている演技がすばらしかった。それが尋常ではない緊張感の起点になっていたと思う。俺のなかの殺人鬼像がそこに完全に再現されていた。で、映画本編よりも凄まじかったのが「チェイサー」の元ネタになっている殺人事件だった。それで韓国で話題になった他の殺人事件を読みあさっていたんだけど予想以上にとんでもない事件ばかりだった。俺が娯楽としてエンジョイしている韓国のバイオレンス映画はその中の少なくない数が実際の事件を脚本にしているし、それとそもそもバイオレンス映画の文化的土壌は凄惨な事件によって培かわれていることを考えて、自分の嗜好の醜悪な一面に向き合わされてつらい気持ちになってしまった。そんな少し考えれば分かることさえも、少しも考えていなかったらまったく分からないのだ。

 
  ここ最近、自分のなかでブログを書くハードルが上がっていたから、しばらくは日記を書いてハードルを下げていこうと思っている。ハードルが下がるより前に日記に飽きてしまう恐れがあるけれど、それはあまりにもあんまりなので最善を尽くしたい。なんで自分のなかでハードルが上がっていたのかというと、最近立てつづけにあった「検索でたどり着きました」ってコメントがひとつの原因かもしれない。何からしらのキーワードで検索したときにこのブログが引っかかる。当たり前のことなんだれど、それをことさら意識しまってハードルが上がっていったのかもしれない。Syrup16gのニューアルバムとかまさにそれで、何度も言及しているからかなりgoogleにヒットしやすくなっていて、その状況で書くことがしんどくなってしまった。まあビビっているってわけですよ。タイトルに作品名をいれてしまったら百人くらいには読まれるって考えると耐えられないって言葉が思い浮ぶくらいにはビビっています。

 一カ月前くらいから激情ハードコアがマイブームになっていた。好みなのは2分くらいの短さでうるさくてはやい曲。緩急がなく起伏もなくてひたすら突っ走るような曲が好きだ。いろいろと視聴したなかでOrchidやReversal of manを気にいっていた。しかしSyrup16gの新作が手元に届いてそればっかり聞いていて気がつけばマイブームは終わっていた。