単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

スプラトゥーンとUNDERTALEとDownwellとCELESTEと私

 
   今回は人生2015、人生2016、人生2017、人生2018、人生2019で書いたゲームの話について詳しく書きます。
 タイトルに挙げたゲームをプレイするなかで、「がんばればうまくいったと思わせてくれるゲームがすばらしく」て、また「クリアまでゲームをプレイしつづけられるようになったのは自信になった」話が主になります。

 
スプラトゥーン1
 すべてのはじまりはスプラトゥーンから。
 出会うまでじゃ私はゲームそのものから遠ざかっていました。最後にプレイしたのはプレイステーション2塊魂だったと記憶しています。それくらいゲームとは無縁の日々。 
 
 が、スプラトゥーンWiiUを購入してからというもの、来る日来る日もプレイしつづけました。衝撃、そして没頭。それはもうハマりました。購入後は2日間くらい徹夜し、その後も睡眠時間が平均3時間はゲームで吹きとびました。あと一戦だけやってやめようであと一戦を繰りかえす、もうここまできたら依存と呼んでもおかしくない熱中っぷり。
  
 当初はただ面白いからプレイしていただけだったんですが、次第にもっと上手くなりたいと思うようになってきました。当然、欲ができます。
 それからはゲームが上手い人の動画を見て試し打ちで練習して実践して……などなど上達を意識してプレイしつづけて、数か月後にようやくS+(一番強いランク)になることができました。
 
 まあやりますよね、ガッツポーズ。嬉しいときに「優勝した」というワードがありますけど、その気持ちがよく分かりました。昇格したときは「優勝した」っていう達成感しかありませんでしたから。


スプラトゥーン

 で、スプラトゥーン2が発売されてからは当然また没頭します。すでに前作をやりこんでいたので、スプラトゥーン2でも一番上のランクを目指して楽しみつつプレイしつづけました。

 しかし、これがなかなか難しいわけですよ。勝っては負けてを繰りかえして、あと一回勝てば昇格というところで負けて降格になったことが何度もありました。チーム戦なので味方が不甲斐ないとイラつくこともありました。下手なひとほどすぐ諦めるように、下手なひとほど味方頼りになるので、その味方が活躍しないとイラつくんですよね

 そこでプレイスタイルを見直しました。いつもは飽き性ゆえにブキをコロコロと変えつづけて遊んでいましたが、ひとつのブキを熟練度を上げようと試みます。成長に焦点を当ててゲームをプレイすると、プレイ時間に比例してプレイスキルが上達曲線のままに上がっていって、「私がお前たちを勝たせてやるぞ」と調子に乗りはじめたころには昇格していました。ウデマエXに。
  
 このときはかなり時間がかかったこともあってめちゃくちゃ嬉しかったですね。まあ苦労したこともあって達成感よりかは安堵感のほうが大きかったですが。
 この経験から「俺、意外とゲームを上達させるのがうまいんじゃないか?」と調子に乗って高難易度ゲームに挑戦してみよう!……と思ったのです。
 
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 スプラトゥーン2は今でもプレイしています。飽き性ゆえに、ひたすら色々なブキとギアを試して遊んでいます。私がスプラトゥーンに飽きなかったのってブキを変えることで戦略が変わり、ギアを変えることで作戦すら変わることにあるのでしょうね。これ試してみよう!の試みがまだ尽きませんから。


UNDERTALE
 UNDERTALEの話題は何度も目にしていたけど、じっさいにプレイしたのは2018年秋ごろになります。今さらですが、でも名作は数年たったくらいで色あせるわけがなくて、マジでほんとうに名作。ゲームの内容についてはここでは触れませんが名作でした。私の中の「騙されたと思ってとりあえずやってみてほしい」選手権でいまのところ10連覇する予感。

 ネタバレ防止のために詳しくは書きませんが、UNDERTALEにはめちゃくちゃ難しいバトルがあります。プレイしたほとんどの人が「これ、負けイベントかー」と思うような難しさ。詰んでる人も多いと聞いていますし、「クリアするまで寝ない配信」をやって発狂しかけた人を数人見ています。

 で、私もそのバトルでは苦戦しました。それはもう額に血管が浮きあがるくらいには、うわああああ呟きながらもがいていました。
 2時間ほどもがいたあとに、「こうなったらなにがなんでもクリアしてやる」と意気込み、なりふり構わずクリアを目標にしました。そこでスプラトゥーンで学んだ上達するコツを思いだしました。
 
上達するコツは、

・上手い人のプレイを見て理想の動きを頭に叩きこむ
・ついでに、「このときはこうする」とパターンを頭に叩きこむ
・自分のプレイと上手い人のプレイの誤差を徹底的に検証する
・その作業を何度も繰りかえす


 といったもの。まあよく言われることですよね。それでネタバレを避けずつ成功例を何度もみかえして、計3時間ほどあがいたらついにクリアできました。ズルいやり方なのでクリアできましたが、普通にやっていたら多分いまでもクリアできていないような気がします。というか心が折れていました。

 ゲームも然り、人生も然り、心を折ることを目的とするバトルがあります。

 UNDERTALEで3番目に好きな曲。

Downwell

 つぎにプレイしたのがDownwell。これ、評価が高いのとわりと難しいと聞いてプレイしはじめました。さっそくプレイしてみたところ、最初は独自の操作性もあって手も足も出ずに最初のステージすらクリアできずに同じステージをぐるぐるすることに。「私、もしやちょっとゲーム上手いんじゃないか?」という自信があっただけにショックでしたね。
 
 画像を見てもらうと分かるように、

無題

 ハードモードのクリア率は1.5%です。もちろんプレイしたけどやりこんでない人もいるからあくまで参考程度。ただそのクリア率の低さが納得の難易度なんですよ。ただし上達するまではの話。

 このゲームも例によって上達する一連の流れを繰りかえして、一週間ほどでハードモードをクリアできました。一度クリアできるようになると、いままで苦戦していたのが嘘のように今度はクリアできるのが当たり前になりました。
 
 数日前はノーマルの一面でさえクリアできなかったことを考えると、DOWNWELLは「上手くなった時の風景がガラッと変わる」点でとてもユニークな体験を味わえるゲームですね。さんざん苦しめられた敵キャラが今ではコンボをつなぐための踏み台(このゲームでは文字通りの踏み台、コンボをつなぐとキャラが強化される)にしか見えませんからね。最初は厄介な敵だと感じていたのに……!

 上達する前と上達したの後の風景の違いがここまで変貌するゲームははじめてで数日の間に初心者から上級者になれる体験はゲームならではでしょう。
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CELESTE
 高難易度ゲームの最後にプレイしたのがCELESTEになります。2018年もっとも高い評価を受けているインディーゲームらしく、その評価のとおりにすばらしいゲーム体験を味わうことができました。
 
 CELESTEはいわゆる「覚えゲー」「死ゲー」のジャンルに属しますが、特筆すべき点はプレイの快適さにあります。失敗してからのリトライまでが秒なのでゲームをしていてストレスがありません。ストレスフリーに挑戦しつづけることが可能なことは評価されている理由の一つです。

 その他で私が気に入っているのはパニック障害をテーマにしているところでした。自身がその疾患を抱えていることもあり、このゲームだけは人のプレイをまったく見ず挑戦しました。まあ死にますよね。下の画面を見ればどれほど死んだか一目瞭然。

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 「十分に発達したアクションゲーは、リズゲーと見分けがつかない」し、このゲームも最高難易度のステージではリズムゲーと化します。ただそのリズムゲーとしての難易度がマジで異常。秒単位でワンミスが許されず、要求されるコマンドは非常に複雑。笑えるくらい命が散っていきました。

 C面キャプチャー7のステージに至っては、私にはあまりに難しすぎて血管がぶち切れそうになったほど。そのステージ以外は楽しみながら苦しめましたが(ゲームの快適性のおかげでストレスフリー)、このステージだけはただただ苦行でしたね。たった1分でクリアできるステージを数時間をかけ数百体の屍をこえてクリアできました。
 ただそのおかげでクリアしたときは過去最高のガッツポーズして満面の笑みになりました。負荷が高かった分だけ喜びもひとしお大きいのです。

 CELESTEは「パニック障害を抱えつつも不安と向きあって挑戦しつづける」といったストーリーで、当時の私はまさにパニック障害の真っ最中だったのもあって、忘れがたい思い出になっています。


まとめ
 いま考えなおすと、途中で私はいかにも上達して乗りこえたみたいなこと書いていますが、これらのゲームは上手い下手に関係なく「挑戦すればいずれクリアできるように設計されたゲームの絶妙な難易度」のおかげで達成感を得られているんでしょう。まあクリアまで飽きずにやりつづけられたことは小学生の私には不可能なことだったので、そこには自身の成長を少しだけ感じます。
 
  
 挫折と失敗に付きまとわれていた私の人生、ここにきてまさかゲームを通じていくつもの達成感を味わえるとは。そしてクリアまでやりつづけられるという自信もまた。
 その後ですぐに仕事場で無能を晒して自信を喪失しつづけるわけなんですが、それはそれ。高難易度ゲームをクリアした達成感はそれはそれで自信のひとかけらになっています。自身には根拠はいらないって話はありますが、自信は根拠があってもいい話もあり、いずれにせよ2018年はゲームで苦しみつつ楽しめたいい年でした。

 ただもうCELESTEのC面キャプチャー7はほんと無理で1分間のステージに1000体が消えかけたときは「このゲーム、なんでやってるんだろう」とゲームで手にした自信をすべて持っていかれかけました。