単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

【アルバムレビュー】Yukari Telepath/coaltar of the deepers【ライブ開催決定!】

節分の日の辺りにcoaltar of the deepersが2日間限りのライブをするそうです。
私は絶対に行けない日程でした。
残念です。


点数71点。


前作でもすでにややバンド感は薄れていましたが、今作はさらに打ち込みやボコーダーを前面に出していて、いかにもデジタル感のある宅録らしいアルバムになっています。


一曲一曲の完成度はかなり高いです。
また宅録らしいこもった音質です。
アレンジが細部にまで届いていて、曲ごとに世界観が確立されています。

しかし今作は曲が綿密に作り込まれすぎているせいか、かなり重たい内容になっていて今までの疾走感やスピード感がまったくなくなっており、
アルバムを通して聞くとかなりだれますね。
そもそも曲がミドルテンポで時間も長いのが多くて、曲の展開もきっきりと整然していて、さらに長さを感じさせます。


サウンド面では相変わらず轟音ギターサウンドをベースに、スペーシーな雰囲気だったり三味線を取り入れたりナラサキの独特のセンスが光る曲が目立ちます。

他には完全な民族音楽やボサノバがあり、本当にアルバムとしては統一感がないくて、曲順も種類別にただ並べたようで曲の一貫性がないです。
正直M5M6M7の似たような雰囲気のミドルテンポの打ち込みシューゲイザーの流れはキツいです。


でもM13とM14とM15の曲は、初期のディーパーズ路線のオルタナティブロックって雰囲気のアグレッシブなギターが格好いい曲で、それらはかなり大好きです。
このアルバムを手にするとそればっか聞いています。


特に15の曲はかなりヤバい。
序盤はミドルテンポの重量のあるギターリフのと対照的な穏やかなピアノの旋律が流れて、ボコーダーで編集されたデジタルボイスでナラサキが淡々と歌っているですが、
後半になるといきなりぐるっと転調して手拍子が打たれたりして、そこからはひたすらシャウト。
そこに切ない電子音の旋律が流れ出して曲が盛り上がりを見せた所で、
またシャウトだけになって終わる。
彼らの新境地のようでかなり格好いい。

アマゾンで星5つは過剰でしたね。