ネテロが・・・。
ネテロが・・・。
28巻感想。
まずtwitterでつぶやいたのを。
akkunto 市井の住人ハンターハンター読了。この蟲編で描かれているのは、個人が軍議の駒のごとくの大局的な役割(利害)を果たす状況と、人間と蟲でさえも決して駒にはなりきれないという個性(感情)が発露する状況を、あくまでエンターテイメントとして仕上げようとする冨樫の本気。 #HUNTERHUNTERakkunto 市井の住人そこには正義などという概念はもはや存在せずに、個人の行動の原因となる利害と感情が、どこまでも丹念に生々しく描かれてる。これほどの大局的なストーリーで、これほど個人に歩み寄っても、ストーリの合理性が破綻していていないことが冨樫すごいと思った。 #HUNTERHUNTER
akkunto 市井の住人ハンターハンターぱねえっす。自分にとって、物語のなにが面白いって、そりゃあ人間(感情と利害をもった生物)が織りなす、誠実であるのに荒唐無稽で予想外なストーリーで、それをハンターハンターは見事に描かれていると思う。ほんんんんんと面白すぎるのです。#HUNTERHUNTER
もっともっと、ハンターハンターについてつぶやこうと思いましたが、あまりに書きたいことがありまとまりそうないのでやめました。しかも、さいきんtwitterでは、カッコつけたような(抽象的)ことばかりつぶやいてしまうので、ありのままの感想を書きとめようと思います。
かんそう
おもしれええええええ。すでにジャンプで見てるけどさ、単行本でまた読んでも面白すぎるって。ゴン、王、極限状態だからか分からないけど、キャラクターの魅力というか凄さが、もうひしひしと伝わってくる。それと「これからどーなる」っていう、ページをめくる興奮というマンガを読むいちばんの楽しさもあって。五度目くらいなのに。いやー何回読んでもスリリングってことは、ハンターハンターがいかに合理性をもって人間や生物の業などのブラックなところを描いているかってことなのかな。まあとにかく面白い。キルア切ない。ネテロかっこいい。面白い。
それよりもぶっちゃけると、王とネテロの戦いに心を奪われた。頂上決戦。最強王決定戦。その結末がもうね。戦いの次元も今までみたことがないようなものだった。一瞬の判断ミス。もはやそんなレベルではなく、「刹那」単位でのせめぎ合いだったよ。
技名など決して言わずに不意打ち上等。ただ「倒すためだけに本気をだしている」という、もっとも納得がいって、合理的なあらそい。体調、テンション、昨日食べたものでさえも勝敗の結果に影響してしまいそうな、そんなスケールでの戦いであって。盛り上がりすぎでした。手に汗握ってこれまた面白い!
しかし、ネテロやばい。ネテロは立場上、大きな責任を背負っていてそれゆえ今回の蟲討伐についても、個人としてというより組織の人間として振舞っていました。皮被ってたねおっさん。しかし、王の圧倒的な強さによって、ネテロの欲望、強者と戦いという願いが顕在化してきて、もうめっちゃくちゃく抜き出しのネテロが見ることができた。まじかっけーすよ。
王もやばいです。主の繁栄のため、本能に操られた目的を行使するだけの単細胞かと思ったらさ、ネテロとガチンコと戦うことによって、他者を尊う感情を芽生えるようになって。それってもう人間と同じじゃん。文化とか芽生えちゃってもおかしくない。圧倒的強さとこういった賢さまでも兼ね備えているというチートの生物。なんちゅースケールのキャラクターなのか。
なんか変な文体になっていますがけっこう真面目に書いてます。ありのままに書くとこうなるみたいで。新たな発見。
まあそれは置いといて。そんな両者の雌雄を決する命がけの争い。すっげえ。まず画で見せる。抽象的な場面を挟んだりしてなんかとてつもないスケールを感じた。しかも、あのナレーションがいい仕事をしていたとも感じた。なんだろう。
あれによって冷静さというか客観性を物語に組み込むようになってのかな。でも、その物語は―ここでいう王とネテロの争い―あまりにも過酷で熾烈なものであるから、そういった冷静な解説がはいってもまったく問題がない。それよりかは、逆に冷静に描かれることで、この両者の争いのすごさというか「もう人知こえてる」感が半端なくなってると思った。てか、きっとそう。だってもう実際にすごったですから。
それにしても、ネテロにもっていかれた28巻でした。爆弾を胸に仕込んでいたってもうはじめから自爆する予定で、さいごのさいごに、彼の望んでいた強敵との一騎打ちができてしあわせだっただろうな。組織として勝つことができ(まあこれはなんともいえませんが)、個人として敗れた。でも、人生としては勝っていたのでしょう。ネテロの生き様しかと見させてもらった。名言かっこよすぎです。人間はかくあるべし、とはいわずともというかあれはレアケースだけど、人間の凄さ醜さ美しくしさ、そういった人間やべえを見せてもらいました。
いやーもうね満足すぎる28巻でした。
「ハンターハンター最高」って窓をあけて叫びたい。そしたらきっと「ハンターハンターひゃふうー」って叫び声がどこかの家かえってきて、そこの親が「仕事をあまりしないひとは褒められません」ってしつけたりするかもしれない。
これはちょっとダメです。ハンターハンターが面白くてつい。作品の面白さと冨樫が週一で仕事をしないことの責任などはまったく別のはなしで。
ネテロの次に、もっとも胸に響いたシーンはイカルゴの
自分の命と引き換えのつもりなら・・・
何てらくに引き金を引けることか・・・!
なんという覚悟・・・。文字通りに命を懸ける姿は眩しいほどに輝いてました。このキャラクターかっこよすぎるでしょ。