単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

THE BACK HORN スペシャルライブ  in 六甲祭 11.11.13


 今日は六甲祭THE BACK HORNのライブに行ってきました。まず書きたいことがあります。それは、今回のライブはその名の通りにスペシャルでした。何がというと、セトリがスペシャルで凄かったのです。ツアー真っ最中の学祭ライブだからフェス用の定番に固められたセトリなんだろうなーと予想していたので、初っ端からマニアックなラフレシア!のリフが流れて、つづけて幾千光年の孤独!!のカッティングのイントロが響いてかなり驚きました。実は明後日もライブがあってツアーにも参戦するので体力温存しようと思っていたのですが、それからひとり言!!!、そしてまさかの未来!!!!などが演奏されたので、気が付けばいつの間にかやけに盛り上がっているゾーンへ。そのせいで前半の記憶があまりありません。今ようやく家路について必死に思い出しながら書いています。


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 ライブの開演時間は四時からだったので正午に着くように出かけました。いざ到着すると、神戸大学玄関で軽音サークルがライブをやっていたのを見て、さっそくテンションが上がります。でもとりあえずステージを確認するために会場に行くと、すでに一時の時点で並んでいる方がちらほらと。みんなバックホーンのTシャツを着こんで早くも戦闘態勢でした。


 それからせっかくなので時間があるうちは学祭を見て回って時間を潰すことに。このときの様子はまた別の記事で書くので省略。少しだけ書くとthe novembersの女性コピーバンドがカッコよくて興奮したりして、そんな感じで開演一時間前まで遊んでからすでに行列になっていたライブの列に並びました。さすがの人気バンドや!



 
 で、開場してからは聞こえてくる周りの会話を聞いていたり今日のセトリを予想していると、今回の招致で実行委員会が「バックホーンでは人が来るのかだろうか」と不安がっていたという裏情報を耳にしたりして、すぐに時間がすぎて開演のアナウンス。

 そこからいよいよライブが始まりました。「こんばんわ ザバックホーンです」とメンバーが登場して沸き立つ拍手と歓声。山田将司は定番の黒シャツを着こんでいて、いつものようにちょっと田舎っぽい彼らでした。そのステージのバックには六甲山がそびえ立っており、時間帯が遅いので日が暮れかかっていたりと、会場の雰囲気は良い感じで。



 一発目はまさかのラフレシア。いきなりのマニアックな選曲に、会場はいきり立って興奮する集団と置いてきぼりになる集団に別れてような雰囲気に。勿論、私は興奮する方の集団です。でもまあ、この曲はサビで「オーオーオー」という合唱パートがあるおかげで取っつきやすく、バックホーンに馴染みがない方たちもすでノッていたようです。

 それから流れてきたのが幾千光年の孤独。ここらへんからもう記憶が……。千回は耳にしたイントロのリフとうねるベースラインが耳に飛び込んで、私はそこでテンションが振り切れて無心で踊りまくっていたようです。後の、罠知名度が高いのか会場のボルテージがどんどん上がっていました。んで白夜では良い感じにボーカルが気持ち悪くてテクニカルな六連符のベースが響き渡っていました。なにこれベースすげえ!という隣からの声にこっそり頷く。
 
 

 ここまで聞いてバックホーンの調子の良さを確認。テンションも何気にかなり高いようで。これまで私は室内ライブばかりを経験していましたが、今日は野外ライブならでの開放感に溢れたステージは新鮮でした。松田のMCにあった「フェスみたいだな!」という言葉も納得のもので、学祭および無料ライブという条件でマナーが悪い輩を心配していましたが、ダイバーはあまりおらずに節度がある暴れっぷりだったのでそこらへんも嬉しかったです。松田さんのMCは相変わらず噛みながら煽ってきます。


 それからついにひとり言が流れたのですよ。ああもう本当にたまらなかったです。この曲は心の底から大好きなんですよね。この曲は期待通りの素晴らしい演奏で初バックホーン組を圧倒していたようで、特に後半の山田将司の叫びは鳥肌モノでした。声にならない声というかただの雄たけびに近い感情の発露。最高っ! もし気になったかたはベストでも甦る陽でも借りにいきましょう。うーむ、ライブレポを書きなれていないからこの勢いで全て書きそう……。




 話は戻して、イントロの段階で最も歓声があがったのが予想外の選曲の未来でした。そろそろ日も暮れてきてひんやりとした空気が漂い始めてきた頃。一段とタフとなった彼らのバラードがしみじみと響く。間奏の栄純のトレモロのギターは雰囲気にぴったしで感慨深かったです。これが前半の山場だと思います。まさか未来をやってくれるとはね。しかもひとり言の後で!

  


 そこからは定番である「涙がこぼれたら」「コバルトブルー」「戦う君よ」という怒涛の燃えるラインナップ。栄純がギターを掲げてイエーイ!と煽りまくったり、一見様大歓迎の盛り上がる曲ばかりだったので、会場のボルテージのいよいよピークに。野外ゆえに靴が白くなるほど踏まれたり突き飛ばされたりして私も負けずに拳を突き上げてました。

 会場にはTHE BACK HORNをあまり知らない方も多数いるはずですが、そんなことはおかまいなしといった盛り上がりっぷりでしたね。なんといっても血を滾らせるようなエネルギーを持つのが彼らの曲ですから。と、ファンとして嬉しくなる光景が広がっていました。



 今回のライブの個人的なMVPは「世界中の花束を」です。この楽曲は、彼らの出身地が被害にあった震災を受けて作られた曲で、そこに込めた想いは一際格別のものだと感じられます。そんなこの曲に込められた切実な思いのほどを再確認したステージでした。日が暮れスポットライトで照らされたステージが綺麗で、相まって素晴らしかったので泣いている人もいたようです。私も思わずジーンときました。切ないようで悲しいような不思議なコード感を持つこの曲はこれからのバックホーンの転換点になりそうな名曲です。その素晴らしさをたっぷりと味わえて嬉しい。本当にグッときた。


 で、その前に山田のMCがあったわけですが。これが武道館のMCのように良い言葉のようでちょっと?となるものでして、「今日を明日につなごう。そしてその明日をさらに明日に。またその明日を明日に持ち越して明日は……」と語っていました。なんだか山田らしくて微笑ましかったです。 



 
 アンコールは新曲の「シリウス」と男が濡れる「」。シリウスはダイナミックなアンサンブルが特徴で、リズムに乗ろうとしてもブレイクが入ったり転調したりして、いまいち乗れずに変なダンスを踊っているような感じに。ちょっとだけ恥ずかしかった。後半のメロで「命を食らえ」という歌詞が聞こえてきて期待が高まる新曲です。そしてラストの刃で最後の盛り上がりをみせてステージは終了。気温はすっかり冷え込んでいましたが、将司が言ってたようにライブ中はまあ汗ダラダラになるほど熱かったです。

  

 気が付けば無我夢中のライブ模様。体中がきしきしいってます。ライブ後に文章を書いているので肩がめっちゃ痛い。体力温存しようと思っていたのに。セトリがいけない。幾千光年の孤独ひとり言を演奏されて落ち着いてはいられません。いやー実に素晴らしいステージでした。「バックホーンあんま知らないけどかっこよくて楽しかった。これは早くから知っておきたかった」という人もいたので、きっと今日をキッカケにバックホーンに虜になった方は多いでしょうね。お疲れ様でした。


 セトリは続きからで。


セトリ(2chからの引用です。順番を全く覚えてなかった。)



ラフレシア
幾千光年の孤独


白夜
ひとり言
未来

涙がこぼれたら
コバルトブルー
戦う君よ

世界中に花束を


アンコール

シリウス



 これは余談ですが、私が他の場所に行っていたときに公開リハーサルをしていたようでした。しかも、声、サニー、ブラックホールバースディ。レアな機会だったのに。まあステージが素晴らしかったので大満足ですが。