単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

コタツから眺める世界地図/エリオとかまってちゃん

驚くべきことに、関西では4月29日(金)から「電波女と青春男」が放映開始します。なので、私はアニメの世界観を先行PVやCMでかじった程度しか知りません・・・。原作も気になっていたものの未読です。

こちらもどうぞ アニメ×邦楽ロック その3 「神聖かまってちゃん」



このシングルはずいぶんとアニメの世界観と一致しているようで、アニメの文脈ありきで語るのが好ましい作品のようです。
でも、知らないものは知らないので、曲単体での感想をここでは書きます。そういう情報を抜きにしてもいい曲には変わりないので!


メロディーがいい。まず耳に飛び込んでくるのは切なさが滲みでているキャッチャーなメロディーです。
そのメロディーを奏でるピアノの音色はちょっとチープなのですが、それがおもちゃ箱みたいな打ち込みと相まって親しみやすい感じがします。

曲全体の印象では、コンセプトになっている「電波な一人の少女」のスケールに沿った素朴さがあります。それは飾っていないというか、みずみずしいというか。だからってシンプルすぎるわけでもないです。
 
奔放なボーカルに合わせて、リズム隊はきっちりリードしていて、展開自体にも緩急があって。
素朴な曲だけどアレンジはしっかり施されていて。ギターの潰れたような音もメロディーに溶け込み、独特の雰囲気を醸しだしている感じです。

無邪気さやポップさだけではとどまらずに、やるせない切なさも伝わってくるのがこの曲の好きなところ。不思議な感覚です。
歌詞では「コタツにはいってぬくぬくしたい」って現実から逃避しようとする少女の気持ちが描かれているだけなのに。
そこからさらに「現実に対するやるせなさ」「人生の生きにくさ」を感じ取って、思わず共感してしまったり。

こういった現実逃避はあまり良いことはされません。でも、それがないと耐えきれない現実もあって。
逃げてはいるけれども、ちゃんとそこから「世界」を眺めているからこれくらいは許してほしい。
これは個人的な解釈ですが、ポップの裏側に切実な思いが潜んでいる曲だと感じます。

ポップで切なすぎる名曲!!

アニメ放送まだかな。さすがに遅すぎます!