単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

中畑大樹のシャウトがカッコいいsyrup16gの曲ベスト5


 五十嵐隆が吠えるのつづき。syrup16gの魅力は数え切れないほどありますが、その中の一つが中畑大樹のシャウトです。そこで、彼のシャウトがかっこいいとおもう曲のベスト5を発表します。


 第5位。「テイレベル」
 オルタナティブロック色が濃いイントロがブレイクする完璧のタイミングでの「オーイッ」というシャウト。ここで叫ばずにどこで叫ぶのか、ってくらいに完璧なタイミングです。「テイレベル」の曲に通底している捨て鉢感がたった一秒に込められています。つい一緒に叫びたくなるシャウトでは堂々の一位です。
 
 第4位。「Everseen」
 2分15秒あたり、楽曲が中盤に差し掛かったときに脈略のない「オーーーイッ」と長いシャウト。シンプルなコードかつ同じ歌詞を繰りかえす曲のなかでシャウトが強烈なアクセントになっています。そこらかしこにある既視感への苛立ちが限界を超えてしまった、そんな印象もあります。
 
 第3位、「もういいって」
 2分30秒あたり、楽曲が終盤に差し掛かったときにトドメの「カモンッ、カモンッ、カモンッ、ダーダーダーッ」のシャウト。間奏に差し掛かるときの「ギター!」っていう掛け声と似たようなものでしょうか。よく分かりません。シャウトは 「もういいって」と連呼しヒートアップして極致を迎える場面で、五十嵐隆ではなくて中畑大樹がシャウトするのがカッコいいです。

 第2位、「真空(Free Throw)」
 まずは冒頭でシャウト、つぎに中盤の感想で中畑大樹が「アーアーアー」と綺麗なコーラスを重ねて、その後に五十嵐隆が「イェイェイェー!イェイェイェー!」と叫びまくって、そして今度は中畑大樹が「オイ!オイ!オイ!オイ!」と細切れにシャウトして、最後に五十嵐隆が「イェイェイェー!イェイェイェー!」と声を枯らして叫ぶ、という最高の流れ。真空は楽器隊の連携がすばらしくキリキリしていて、緊張感と疾走感に満ちたすばらしいバンドサウンドです。その上で、五十嵐隆中畑大樹のシャウトによる掛けあい、これがもう最高です。

 第1位。「Everything is wonderful」
 幻想的なギターサウンドと浮遊するシンセと物悲しいピアノの調子、また、純粋な祈りを込めたタイトルとイマジネーション溢れる歌詞。不純物がまったく皆無で、際限なく美しい曲なのに最後で「ウ ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛」とゲロをぶちまけたようなシャウトが飛びだします。このシャウトが第1位です。初めて聞いたときに幻聴かとおもってビビりました。まったくとんでもないアレンジではたしてこのシャウトが良いのか悪いのかすら分かりません。ただ、そのシャウトによって「Everything is wonderful」の音と言葉、それらの美しさや静けさが、もしかすると欺瞞だったのではないかという気になります。「Everything is wonderful」が「(i don't think)Everything is wonderful」って感じで。まあこの深読みは置いといて、言葉に表現できない気が違ったようなシャウトはそれだけでもう文句なしの一位です。エフェクターによる音という指摘があって、それが正しいと思ったので訂正します。

 
 基本的に、遠い場所からぼんやりと聞こえるのが中畑大樹のシャウトで、ボリュームを上げていないと聞き逃してしまうことも多いくらいの要素です。でもそれがまったくすばらしいのです。

 ライブではシャウトしまくっている彼ですが、じつは曲中においてはあまりシャウトしていません。五十嵐隆はシャウトしまくっていますが。その余剰の部分が彼らの魅力であるというのはすでに書いたので割愛。ここでランクインした曲のほとんどが攻撃的な曲で、感情の高ぶりに合わせるようにシャウトが入っています。それを踏まえると「Everything is wonderfu」のシャウトの異質さが際立つような気がします。たまにこのシャウトに気づいていない人も、または気づいていてもあまりに汚いシャウトなので脳がシャットアプトした人もいるようなので、あえてシャウトに注目して聞いてみると面白いかもしれません。本当に「ウ ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛」ってシャウトしています

 余談。まったく関係ない話ですが、真空の「イェイェイェー!イェイェイェー!」といえばプリキュアのテーマソングの「イェイ! イェイ! イェイ!」を思いだして(オチの都合上)、プリキュアといえば「ラララ スイートプリキュア」という曲のドラムを中畑大樹が担当していたことを思いだしました。もしかするとと気になってあらためて聞いてみましたが、当たり前ですが彼はシャウトもコーラスもしていませんでした。