単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

伏見稲荷大社の初午祭へ

土日、姉に誘われて伏見稲荷大社の初午祭に行ってきた。

 

新快速電車で、小学三年生の甥が自由帳を鞄から取りだして見せてくれた。とても好きなキャラクターだけを厳選して描いているノートらしい。おれが知らない最新世代のポケモンやホウホウやゲンガーがそこにいた。最近のポケモンってレガガガスとかギガドドスみたいな名前が多くない?多くはないらしい。

おれはポケモンに詳しくないので「これは〇〇?」と適当に名前当てっこクイズをしていたら甥が描いたポケモンたちのなかに紛れてチェンソーマンがいた。

「え、チェンソーマン好きなの!?」と聞いたら「うん好き!」と返ってきた。へー小学三年生が。会話を聞いていた姉が「この子、前にコスプレもしたんだよ~」ってスマホ撮ったコスプレ写真を見せてもらった。段ボールや下敷きで完全に手作りの衣装だった。

「何のキャラが好き?」には、甥は手をキツネの形にして「コン!」とにんまり。つづいて「でも狐いなくなっちゃった」と悲しそう。

で、それからずっと甥とチェンソーマンについて語り合って分かったのが、どうやら小学三年生の甥はチェンソーマンをヒーローが悪者をやっつけるかっこいいアニメとして受容しているっぽい。かめはめ派、なにかしらの呼吸、そしてコン!というわけだ。『KICK BACK』ももちろん好きだった。

幼稚園生に『鬼滅の刃』が流行ったくらいだから小学三年生が『チェンソーマン』が好きでもなんらおかしくはないとはいえども『チェンソーマン』。甥がライナスの毛布のようにいつも持ち歩いているライオンのぬいぐるみを「ポチタ!」と遊ぶのは微笑ましかった。

姉に「よく小学生と話し合わせられるね」と言われ「いやいや、チェンソーマンは子供から大人でもおもしろいよ」と返したが、そういえば姉はフィクションをまったく摂取していない人間だった。姉弟間でも、絶えず酒をフィクションを必要とするおれとそれらをまったく必要としない姉という明確な差異がある。

 

ホテルでは甥と『KICK BACK』を一緒に歌ったり、大浴場にいったり、中学生の姪もまじえてUNOやかるたや坊主めくりをして一回も勝てなかった。途中から甥が「今日は僕は運がいいのかなー」と気を遣わせてしまうほどボロ負けだった。あっちむいてほいを「卵、生まれたて、赤ちゃん、一歳、二歳~」という遊びはおれの時代にはなかった。

 

で、伏見稲荷大社にはご祈祷という儀式がある。最低価格が三千円ではなく五千円に価格改定されていた。ご祈祷を申し込むと、二時間ほどかかる列に並び、順番がきたら本殿に入り、一時間ぐらいかけて住職が「住所」「屋号・会社名」「名前」をマイクで読み上げる。計三、四時間ほどかかる。数年前に連れ添いでいったときは某有名人がいたが、今年はその人が服役中なので当然いなかった。米少量、かつおぶし、昆布、手ぬぐいもおまけでくれる。ご祈祷をすると抽選くじがもらえ、引換所で当たりを引くと日本酒の一升瓶が貰える。外れたときの景品の日本酒が一合から二合にグレードアップしていた。ご祈祷のあとの御神酒はコロナの影響なのか廃止されていた。

 

あと写真。

猿は見たことがない。

かつての取引先の会社の名前を見かけて不快になった。

 

「スズメを食べられるところはどこだろう?」と中腹の休憩所で迷っている人がいたので「それは下の出店が並んでいるところにありますよ」と親切をした休日だった。