単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

雑記。

アルバムをアルバムとして聞かせるためにPeople In The Boxが『Weather Report』というアルバムで、70分全21曲を1トラックとする異色かつ意欲作をリリースしていた。その試みは賛否両論だった。否定派の手によって21曲を分割するソフトが開発されていた。

すばらしいコンセプトアルバムは数多くあるが、LOSTAGEbloodthirsty butchersをリスペクトしたであろう『Guitar』がおすすめ。全ての曲が『コンクリート/記憶』といったように一曲に二つの曲名が付けられている。LOSTAGEのライブを観るために何度か足を運んだ十三のファンダンゴは閉店した。のちに堺に移転したと知った。このライブハウス、バンド物語の歴史的傑作ADVの『MUSICUS』でも登場した。おれはJR線沿いに住んでいるの塚元からニ十分かけて歩くのだ。そのときにライブで演奏してほしい曲を聞いて住宅街と大きな公園を歩くのが好きだった。(JR、阪神、阪急という兵庫-大阪間でしか通じない記号)

『MUSICUS』のファンダンゴのスクショがあった。左にあるPの駐車場に整列させられるのだった。

西村賢太は日本酒だとなぜか悪酔いしてしまうと書いていた。おれはアルコールはいずれにせよアルコールでしかないだろうと感じる。伏見稲荷大社で五千円の御祈祷をしたらできるくじ引きで、外れたときに貰える山田錦の日本酒を飲みながらそう感じる。

精神疾患の本は加藤忠史と内海健と松本俊彦を信頼していて、彼らの本は新書でも単行本でも得るものが多い。加藤忠史の本で「日本は精神疾患を病気ではなく障害として受け入れる方向に舵を取った。そのおかげで行政支援が手厚くなったが一方で研究は滞っている」とあった。なるほど。

コンビニで酒を買ったら甥っ子に「酔ったら殴る?」と言われて「そんな訳ないじゃん」と頭をくしゃくしゃに撫でて「どこでそんなことを覚えたんだろう。甥の周りに酒飲みは一人もいないのに」と不思議におもった。その甥が大好きなチェンソーマンに出てくる酒飲みもゲロを吐いたり正気にならないために酒浸りになる正気でしかないキャラクターしかいなかったし。一体どこで酒と暴力を結びつけたのだろうか。

大好きなマンガのシーンがあってその魅力をずっと言語化できなかったが、人と話していて「あたかも自分がその場面を追体験したような衝撃があった」と言われ、それだ!それ!と腑に落ちた。ちなみにそのマンガは明日カノ。みんな明日カノを読もう。

おれがいま一番好きな曲はCOCK ROACHの『Cosmo ballet』。どのような曲かは輪廻転生的シューゲイザー鎮魂歌。聞いていると死体から魂が浮かび上がって空をこえて宇宙に拡散するというイメージが浮かぶ。そういうのをまったく信じていないのにもかかわらず強烈なイメージによってそうかもしれないと説き伏せらされる。

死者に対して、そうと信じていないのに天国や来世を持ちだして再会の約束ぐらいしかお悔やみできないのが、なんというか、私たちはたくさんの言葉を持っているのにと悲しくなるの分かりますか?