単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

でも俺にはHELL-SEE発売20周年記念ツアーがあるし

 

Syrup16gの『HELL-SEE』はおれが人生で一番聞いた回数が多いアルバムであり、その収録曲の『末期症状』はおれが人生で一番聞いた回数が多い曲である。同時にカラオケで一番歌ったことがある曲でもある。

『HELL-SEE』はおれが一番所持している枚数が多いアルバムである。3枚あり、それぞれが2003年に発売されたアルバム、2010年に発売されたリイシュー版アルバム、a complete unknownに収録されているアルバムとなる。アナログ盤は、社労士委託料とアパートの保険料更新で首が回らなくなって見送った。後悔しそう。さらにおれは所持していないが1万枚限定の初回版もある。このように『HELL-SEE』は様々なバージョンがあり、いずれもすばらしいアルバムときている。

『HELL-SEE』はおれがブログで一番多く言及したアルバムである。調べてみたら20回くらいだった。12年前に全曲レビューを書いたのが最初。直近では1ヵ月前にも雑記のなかに登場していた。

あと『HELL-SEE』は携帯時代のメルアドに含ませていて(携帯!)、このブログのメルアドにも含まれている。

ずっと好きで数え切れないほど聞きつづけていて、どこが好きかと問われたら全部好き!と即答してしまうくらいどうしようもなく好きなアルバムが『HELL-SEE』なのだ。

 

で、発売20周年となる今年に記念ツアーをするとかしないとかをラジオでほのめかしていたのもあってひっそりと期待していた。ひっそりと。大げさに期待してしまったらそうでなかったときにつらくなるから。もし告知があるとすればアルバム発売日の3月19日だろうなとおもっていた。そろそろかな。本当にあるのかなと気にしていた。

で、今日、3月1日の夕方にHELL-SEE発売20周年記念ツアーの告知が突然やってきた。

嬉しい。嬉しい! 少なくとも当日はそうと確約されているだろう素敵な未来がある! 30代いくまで生きていてよかった俺! 

ここ数週間は不調続きで、アパートの火災保険やら行政書士の契約金やらの支払いに追われて経済的深刻さが加速していて、いつもの酒や薬やコンテンツなどのその日暮らし的セルフメディケーションで不安に鈍感になって、それで経済的深刻さをどうにかすることができるわけもなく、『アルコールとうつ・自殺』という本であった「抗うつ薬には抗借金効果も抗失業効果もありません。やはり借金や失業といった根本的な問題を解決しなければ、問題は解決されません」状態、「私にはなんにもないから」というより、金がなく、職能や人間関係などの社会的資源がなく、つまりはどうしようもなさの領域が拡大していっていた。ずっとそんなかんじ。おまけに危機感もそんなにない。

その状況は依然として変わりようがないのだけどでも「HELL-SEE発売20周年記念ツアー」という文字列によって笑顔になっている。「HELL-SEE発売20周年記念ツアー」。声に出して読みたい日本語。

嬉しければ嬉しくていいので嬉しいでよさそう。全国10個所あるのでどこかへ行ける。絶対に行く。

やる気が矢のように去っていく、そしてHELL-SEE発売20周年記念ツアーもやってくる。

「でもHELL-SEE発売20周年記念ツアーがあるし」で年々残酷になりつつある春を乗り越えられそう。「まあHELL-SEE発売20周年記念ツアーがあるから」で余裕で乗り越えられるな。

嬉しい。明るいニュース。晴れやかな気持ち。夜が明けて雨も止む。ちゃんとやってないのに素敵な未来がやってくる。という明るいニュースでした。