牧瀬紅莉栖が焼きそばの湯切りに失敗して麺を流し台に全部ぶちまけたような顔が見てみたいです。ぜったい可愛い。
ちょっとずれてるけど魅力的で個性的なキャラクターたちが、わんやわんやと掛け合うコメディパートの充実っぷりたるや、もう鉄板の面白さですね。シュタインズゲートという作品は、シリアスパートのさることながらコメディパートも面白くて、そのバランスの良さが作品の魅力に繋がっているように思います。
それもこれも岡部倫太郎というキャラクターあってことだとつくづく感じます。Dメールによって願われた過去を改変していく。やりようによっては騙すことで取り消すことだって可能です。なにも前回のフェイリス、今回のルカ子に接したように、正々堂々と相手の許可を貰ってまわる必要はないのです。なにせ過去を改変したら記憶は原則的には岡部にしか認識できないので、まゆりを助けるために手段を選ぶこともなく、そちらの方が疲労は少なくてすみます。というか、そもそもあの状況で思いやる余裕があるのは凄いです。
でも、岡部倫太郎はどこまでも誠実な男で、自分の行為がどれだけ残酷なことかを理解し当事者が納得のいくように行動しています。うーむ、カッコいいです。こんなにカッコいいと性別を超えてまで惚れるキャラクターが表れてもおかしくないですね。というか、ルカ子が実際にそうでした。
んでもって、今話はダルは登場回数少ないのにインパクトが凄かった。でも、デートに関してはまったく役には立ちません。
一方、まゆしぃも登場回数が少なかったですが、岡部に大切なことを気付かせる、という大事な役割を担ってました。
ルカ子との付き合い方、これまで通りの岡部倫太郎(鳳凰院凶真込み)で良かったのですが、やけに意識してしまったせいか、デート中の彼はルカ子が惚れた岡部ではなくただイケメンの寡黙な男でした。しかし、すぐに岡部が気づけなかったのは仕方ないことです。なんせ童貞だし(酷) まゆしぃナイス。
シュタインズゲートには、記号的な性質を自ら帯びているフェイリスをはじめとして、様々な表情を持っているキャラクターが登場します。その揺らぎが、キャラクターのリアリティさを増しているのは違いなくて、そのリアリティがあるがこそ「男が男に恋をする」というアニメでは許されそうな関係はこの作品では決して認められていません。
非現実な設定ですが限りなく現実に近い価値観をキャラクターが持っていると思うと、ぽつんとつぶやかれた「だが、男だ」の切なさが胸に響いてきます。
バージンで悪いか!について
「バージンで悪いか!」とは牧瀬紅莉栖の名セリフでして、このセリフがどういった意味で素晴らしいかを取り違いしないように、今一度整理したいと思います。奥深いセリフです。
まず、この言葉が発せられた状況というのは、岡部倫太郎を童貞とかなんやら罵ったことで(ご褒美!)、逆に「お前はどうなんだ?」と反撃をくらってしまい、それへの返答で発された言葉です。
ここで注目すべきなのが、牧瀬紅莉栖が貞操を維持していることに好ましくない、という価値観を持っていることです。しかし、それはネットに毒されて形成されてしまった価値観というのは自明であるので、つまりは牧瀬紅莉栖はそう思い込んでしまうほどに現実を知らずにうぶということなのです。
牧瀬紅莉栖は、権威のある雑誌に論文を掲載するほどの知性を持っていても、やっぱり一人の女の子ということ。しかも、おそらく同世代よりもピュアなハートを持っていると推測されます。
以上の事実から「バージンで悪いか!」が名言である理由は、牧瀬紅莉栖がどこまでもピュアで乙女ある、その一点を保証するからということになります。
そんなうぶな彼女が岡部倫太郎とデートの計画について話し合っている時のたどたどしさは、にやけてしまうほど微笑ましかったですね。
オマケ
牧瀬紅莉栖の「バージンで悪いか!」に対するブロガーの反応をまとめてみた。「バージンで悪いか!」とは牧瀬さんの名セリフではありますが・・・オカリングッジョブ。
本当に悪いか!って感じのオカリンですよね(笑)。
-超進化アンチテーゼ
ちなみにニュートンは一生童貞でした。知らなかったです……。じゃあオカリンも気にすることないですね。優しい意見です。
-アニメ徒然草
「バージンで悪いか」と切り返します、ブログタイトルが「失われた何か」なので「失われた貞操」なんてネタがあったらより良かったと思います。(爆)
どうやら紅莉栖は処女確定のようです。
でもオカリンと紅莉栖のカップルはいいな。
-失われた何か
「ヴァージンで悪いか!」という紅莉栖の突然の告白にあんまりいなかったです。
大喜びした変態はどのくらいいるのかなww
-窓から見える水平線
このネタのために、そーとーな数のアニメ感想ブログを見てまわりましたが、みんなスルーしすぎでしょう!
牧瀬紅莉栖が勇気を出して岡部に遠まわしにアピールした衝撃の発言なのに。記事にしようと張り切ったのですが、ご覧の通りにあまりにも言及が少なかったのでオマケにします。