ネタ。
ライブ中に演奏された曲目を覚える、というのはなかなか難しい。
ライブ中はただでさえ暗記に適した状況ではないのに、とくに前列で参戦してモッシュにもまれていたりすると、覚えた矢先にどんどん記憶が飛んでいってしまう。
じゃあメモすればいいと携帯を持っていたら、威勢のいい兄ちゃんにヘドバンされて携帯を落としてしまい踏まれて粉々になった、という悲劇が起こる恐れがある。
そんなリスクを背負わずに、何も持たずちゃちゃっとセットリストを暗記して、ライブに集中したい。
そんなあなたに朗報です。
ライブ中にセットリストを暗記するためにわたしが使っている方法を紹介します。
今回は、どうすればいいか?という実践に重点をおいて語っていきます。
まず方法を。
- 三曲を単位として暗記する。
- イメージを利用して暗記する。
では、順を追って詳しく解説をしていきます。
まず、三曲を単位として暗記することについて
たとえば、A、B、C、D、E、F、G、アンコールその1、H、I、J、K、アンコールその2、L、M、Nという曲目があったとします。そのとき、│ABC│ │DEF│ │G│ アンコールその1│HIJ│ │K││ アンコールその2│L、M、N│といったように三曲を単位として意識します。また、アンコールのときにはいったん区切ります。
このときMCによる区切りは考慮してはいけません。
あくまで三曲のグループを一単位として意識します。
なぜ三曲を単位とする理由のかというと、単位のなかで「はじめ、中間、おわり」という明確な位置づけがあり、さらに単位としては大きすぎず小さすぎずとバランスがいいからです。そして、ライブ中では記憶を継続することが難しいので、いったん三曲を単位として記憶に留めておくという目的もあります。
そして、イメージを利用して暗記することについて。
この記憶術の真髄は、このイメージを利用するということです。
これと三曲区切りを組み合わせることではじめて完成されます。
具体的にいうと、
- 曲のタイトルから、歌詞からイメージする
- イメージするものは、具体的なモノに限る。
実際に、THE BACK HORNというバンドの曲目を使って説明します。
例えば、惑星メランコリーという具体的なモノがタイトルに含まれている曲であれば、「惑星」をイメージします。また、八月の秘密といった具体的なモノがタイトルに含まれていない曲は、ライブ中に聞こえてきた歌詞にある具体的なモノや、八月というフレーズから連想される「蜂」といったこじつけでもいいです。さらに、一つの光というタイトルであるならば一個の電球をイメージしてもいいですし、カラビンカというタイトルならば殻の瓶といったイメージをして、扉というタイトルならばそのまま扉をイメージします。
英詩の曲でも同じことで、とにかくその楽曲に関する「モノ」をイメージします。モノです、とにかくモノをイメージするのです。覚醒、未来、白夜といったイメージが浮かびにくいものを無理にイメージしてはいけません。
で、先ほど述べた「三曲区切りの方法」と、このイメージを組み合わせます。
先ほどの例では「惑星、蜂、電球」「殻の瓶、扉」といったグループが出来あがります。そしてこれが大事なのですが、グループ内でイメージをストーリーにして関連付けることです。つまり、「惑星から登場してきた蜂が電球にぶつかる」、「殻の瓶が扉に衝突して」といったストーリーです。
これはもう実践してもらうとはやいのですが、「惑星メランコリーと、八月の秘密と、一つの光、カラビンカ、扉」という文字列を暗記するよりも、「惑星から飛んできた蜂が電球にぶつかる」、「殻の瓶が扉にぶつかる」といったイメージを暗記するほうが遥かに簡単で記憶に強く残ります。
そして、この暗記法を実践した方がみな驚かれるのが記憶の思い出しやすさです。いったん忘れてしまったとしても、ぼんやりとしたイメージ記憶がトリガーとなって簡単に思い出すことが可能です。記憶の定着率、思い出しやすさ、これこそがこの暗記法の真髄であるのです!!
まとめ
いかにもネタっぽい記事になってしまいましたが、実際にわたしはこうやってセットリストを暗記しています。記憶力に自信がないわたしでも、この暗記法を利用すれば21曲までなら余裕で覚えられました。それに慣れると三秒くらいで暗記できますし、文字列を暗記するよりは遥かに効果的だとおもいますね。
ぜひ、一度お試しあれ!
まあこれって、ようは記憶するときに重要な「関連付ける」ということです。そしてイメージという不自然な記憶をすることで、ライブ中の体験と強い関連付けが行われて記憶の定着がグッと上がります。
以前はちょくちょく記憶力自慢の方がテレビに出ていましたが、たいていがこの「細かく分ける」「イメージする」という記憶術を使っていました。タモリが自慢げにテレビでこの記憶術をやっていたのが記憶に残っています。冗談抜きでライブという不安定な状況において、即座に記憶するとためにはこれ以上に優れた方法はないとおもいます。本当にネタじゃありません。