単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

THE BACK HORN名曲レビュー 「世界を撃て」

 名曲レビューの二曲目は、アルバム「パルス」のオープニングナンバーの「世界を撃て」です。

 バンドとして10周年迎えたTHE BACK HORNの爆発力はまだまだ健在らしく、とんでもなくエネルギーが込められた曲ですね。

 聞く度にその勢いに圧倒される曲ですが、その勢いは初期衝動ではないんですよね。
サウンドもしっかりと安定していて、それでいてダイナミックであると中堅バンドの底力を見せてくれるような感じです。

サウンド面では、サビの前のめり気味の16ビートで叩くドラムもパワフルだし、メリハリのある洗練されたギターも格好いい。
ベースも相変わらずうねうねしている。

 そしてボーカルの吐き捨てるような歌い方に何より力強さがある。
 こういう歌い方に対して、「下手だ」とか言いう声を聞きますが、この歌い方でしか表現出来ない感情もあるのになぁと思います。
 この曲の「頑張れ」ではなくて、もう「頑張るしかないのだろう」といった感情もその一つです。

 歌詞自体は応援歌のようだけど、曲を聞いているとむしろ、THE BACK HORN自身が世界を立ち向かう決意宣言をして、
そこからエネルギーを分けて貰えるといった感じです。

「世界を撃て」とその壮大なタイトルに決して負けない力強い曲ですね。