単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

THE BACK HORN名曲レビュー 「アカイヤミ」

初期のTHE BACK HORNを代表する暴力的なロックナンバーと言えばこの「アカイヤミ」。


何か圧倒的な衝動を感じる曲です。
若者ならではの暴力的なエネルギーが沸々していますね。
だからと言ってただシンプルというわけでもなくて、楽器隊はアグレッシブに攻めまくっています。
特にうねりまくりのギターがヤバい。
ライブでもこの栄純節が炸裂しまくりです。


耳を傾けると、リズミカルなカッティングのギターと対照的に図太いベースラインがやたらもたついていて、それが何とも言えない「気持ち悪さ」を出していますね。
この特徴的なベースラインは将司が考えたモノらしいです。

後半ではギターが沸騰したヤカンのような音を出したり、ただでさえ発狂したかのようなボーカルがさらに叫び出したり、「カオス」の言葉に相応しい曲です。
この歌を原曲通り歌うと喉が確実に潰れます。
それくらい力が入ったボーカルで、それに関しては凄いとしか言えません。

ドラムのロールもズンダカズンダガとかなり格好いいバンドサウンドです。
ライブではもっとカオスになるからビックリですね。


アカイヤミというタイトルから連想されるように、歌詞はどす黒い血で染まった詩世界です。


「ネズミがめり込んだアスファルトを踏みつけて」

などとハードボイルドな感じもいいですね。
サウンドも歌詞も狂気を体現するかのように振り切っています。


この曲は真夜中に大音量で聞くしかないようです。
そうして部屋をアカイヤミに染めて、この曲のいかれた狂気に浸りましょう。