単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

THE BACK HORN名曲レビュー「ハッピーエンドに憧れて」

ついにこのTHE BACK HORN全曲レビューの数も二桁になりました!
しかし、コメントはまったくないですね…。
私はバックホーンファンとああだこうだ、と語りたい合いたい気持ちで一杯なのですが!


さあ、年末と言えばもちろん大掃除です。
そして、大掃除のBGMと言えばTHE BACK HORNの「ハッピーエンドに憧れて」ですよね。
シングル「初めての呼吸」に収録されています。
【ハッピーエンドに憧れて】
哀愁が漂う淡々としたバンドサウンドと将司のブルージーな歌い方が絶妙にマッチする曲です。

何と言ってもこの曲は前半のやるせない・どうしようもない雰囲気から
後半ではまた力強く前に踏み出す決意をする、この展開が素晴らしいと思います。

その前半にはドラマの脇役のような人物が二人出て来ます。
この二人は性格がひねくれていて、さらに日々に疲れているのかやさぐれていて。
決して他人事に思えない登場「人物」です。
その人物描写にまたバックホーンのセンスが爆発しています。

「逆ゾンビ」
「百歩譲って生ゴミ
「便所がオアシス」
など。


私は年齢的に大人になってからは「ハッピーエンド」って言葉にはどこか恥ずかしい感じがあります。
ドラマのように盛り上がり事もなく淡々とした日々なので、特に「ハッピー」があまりにも自分の人生には似合わなくて。
でも、ずっと望んでいるんですよね。
言葉にも考えにもしなくなったけど「ハッピーエンド」に憧れないワケがない。
有り得ないって表面上は切り捨てても憧れはずっと心の深い所で眠っていますし。
それならば、「いっちょ頑張ってみるか」という感情の変化が歌の後半であります。

それに至る過程は、きっと自分の中にある「ハッピーエンドに憧れる気持ち」気付いてしまったんでしょう。
この気持ちを入れ替える潔さが清々しくて好きです。


それから何をするかと言うと、ここで「大掃除」が出て来ます。
言われてみると気持ちをリセットする行為に「掃除」はまさに適しているなぁと思います。
こんがらっている日々を散らかっている部屋とかけていて。
その歌詞からはどうしよもない行き詰まり感が感じられますね。


そんなごちゃごちゃしている気持ちを、ごちゃごちゃしている部屋を全力で掃除する。
ハッピーエンドへの第一歩が、「掃除」ってバックホーンならではの生活感というか人間臭さが出ていますね。
私はかなり大好きな曲です。


そして私は結局、今日は大掃除が終わりませんでした。