単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

THE BACK HORN名曲レビュー 「冬のミルク」

THE BACK HORNが結成して初めて作られた曲です。
時期的にピッタリの曲でまたバックホーンにとっても重要な曲であるので、今年を締めくくるのに丁度いい曲だと思いましたのでレビューを書きます。
アルバム「何処へ行く」に収録

【冬のミルク】
初めて作られた曲ということらしいですが、本当に素晴らしい曲ですね。
THE BACK HORNの特徴でもある、風景描写と感情表現の絶妙な絡み合いはこの曲の段階ですでに完成している気がします。
この曲では冬の透き通った空気感を感じられる一方で、別れの寂しさや自分の無力さに対する虚しさもまた伝わって来ます。

メロディーもサウンドもストレートで飾ることはなくて、
そんな調子がこの歌の純粋さをより引き立てていて。

その歌の純粋さの奥には見えるのは人間の素直な心ですかね。
だから聞いてる側の心にもスーッと染み込みような印象があります。

空っぽの心を歌っているのですが、それは何もないというよりかは、全てがごちゃごちゃになりすぎて空っぽに感じてしまったように思えます。

例えるならば、あらゆる感情がこもったため息が白い蒸気になって冬の澄んだ空に溶けていく様子。

「冬のミルク」という飴が実在します。私はその飴を食べた事がありますがかなり甘かったです。
でもこの曲の「冬のミルク」はどこまでも真っ直ぐな気持ちと純粋な冬の空気を表しているんでしょう。

やっぱり冬と言ったらこの曲ですね。
最近では毎日一回は聞いています。
私には何回聞いても心を揺さぶられるそんな曲です。

何処へ行く