単行のカナリア

感じて想する

THE BACK HORNの曲にはけっこうタバコが出てくる、という話。

  
 THE BACK HORNの曲にはけっこうタバコが出てくるよね、という話をします。キッカケは、俺が部屋を掃除していたときにバックホーンのライターをたまたま見つけたことから。その後、そういえばバックホーンの曲ってけっこうタバコが出てくるなと気づいたのでそれについて。

 バックホーンの曲にはタバコが登場するけっこう曲があって、思いつくかぎり挙げると、「新世界」、「赤眼の路上」、「ハッピーエンドに憧れて」、「ハロー」、「パレード」があります。まあ特にこれといった共通点はありません。
 
 で、具体的にタバコがどのように出てくるのか見ていくと、「新世界」では「暮れてゆく世界の麻薬のような匂いで頭が冴えている俺は煙草に火を灯した」。初期のバックホーンっぽさが全開のハードボイルドなフレーズです。かっこよく煙草を投げ捨てていそう。ファイトクラブみたいに。「赤眼の路上」では、「両手はポケットに突っ込んだままで 寒空くわえたタバコが燃え尽きる」。寒空のなかで激情を宿した人間が路上で立ち睨んでいる光景が浮かびますね。このフレーズは逆境のなかで反感ののろしを上げる、という曲の主題が一文に象徴している気がします。

 つづけて、「ハッピーエンドに憧れて」では、「便所がオアシスさタバコ一本分 いつでも幻のアンコールが鳴り止まない」、「ピンスポット夢に見るタバコ一本分 メガネを外したら美人なんてオチも無くて」。これ、秀逸なフレーズだと思っていて、ほんの一時の安息と希望をタバコ一本分と表現しています。たった5分間くらいの安息しかないってのが、ハッピーエンドに憧れている切実さを際ただせている気がします。「ハロー」では、「未来や希望や救いは何処にあるの? タバコやコーヒーで眠い目をこじあけて」。基本爽やかな曲なんですけど、お先真っ暗の現実に向き合うためにタバコやコーヒーの薬理的作用に頼っているあたり、けっして爽やかだけではやっていけない厳しさがあります。全部そんな気がするってくらいの話ですが、まだつづきます。

 で、ラストが「パレード」では、「投げ捨てた煙草と独り言 都会の風が飲み込んだ」。イメージとしては、煙草が煙になって散っていくように独り言がどこにも届かずに消えていってしまう、そんな切なさを感じるフレーズです。この曲は自問自答をするがのごとく決意と失意のなかで揺れながらどうにか決意を抱いていこう、って内容です。ちなみになんですが、俺はこの曲に並々ではない思い入れがあります。俺はあるとき土と鉄骨と煙草にまみれて労働をしていて、まあそれは俺みたいなひよっこにはあまりに過酷だったので死んでやるとメシを炊いていた日々でして、そのときに似たような境遇が歌われていた「パレード」をよく聞いてやり過ごしていました。「これは俺のテーマソングだ」なんて思ってたくらいに気にいっていましたね。


 という感じで、THE BACK HORNにはタバコの曲がけっこうあります。曲におけるタバコというワードは、雰囲気作りだったり、薬理的作用だったり、安息や希望だったり、なにかしらの象徴だったりと、様々な意味合いがありそうです。ちなみに今ではもう違うようですが以前は全員喫煙者(ソースなし)だったようです。最近の楽曲の雰囲気も禁煙しているって感じですからね。

 直接的ではない曲ならば、「ザクロ」の「ぎらぎらのタールが絡みつく この美しき夜をくれ」ってのや、また、「カラビンカ」の「揺蕩う煙を吐いて 桃色染まる桃源郷」もあります。無理矢理に関連づけるならば、「サニー」の「コーヒー色した闇が空をつまらなくしている 汚い社会 苦い味さえ飲み込めるようになってしまうの?」という名フレーズも関係しそうです。


 で、今回の本題に入ります。この記事で最も紹介したのかったのが下のツイートにあるアイテム、パルスツアーのときのライブグッズだったバックホーンのライターです。買ったあとに酷使していたせいでもう使えませんが大事に取っていました。GG13で司会の方がTHE BACK HORNをガソリンのようなバンドと表現していて、俺はその表現に納得しました。確かに彼らはガソリンっぽさもあるし、あと上で見てきたようにタバコの曲が多いということもあって、このライターはそれを象徴するに相応しいアイテムで気にいっています。というグッズ紹介でした。THE BACK HORNは最高のバンドなのです。



このタール感がたまらない!