生きんのがつらいとかしんどいとかめんどくさいとか
そんな事が言いたくて えっらそうに言いたくて
二酸化炭素吐いてんじゃねえよ
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メリモってどう意味だろう。
語音としてはマリモに似ているけど絶対に違う。
メモリのアナグラムというのもおそらく違くて。
気になって調べてみた。
どうやらMERRY MOREという意味らしいです。
直訳すると「もっと陽気に」ということで。
でも、先の歌詞を踏めえるとどうやったらそう思えるのか。
穏やかなアルペジオとゆったりとしたコード弾き。
ギターとベースからなる曲のつなぎのようなユニゾン。
から、堰を切ったかのように楽器隊が暴れだす。
それは怒りをため込んでいるようなアンサンブルで。
そしてサビに入ると、歌ともにさらに盛り上がりを見せて。
かと思ったらまたブレイク。一旦落ち着いてから。
「絶対買いの絶対ってなに」
という言葉で、またアンサンブルが再開する。
やたらとエッジがきいていて迫力を感じる。
アウトロではまた穏やかさを取り戻して。
何事もなかったかのように過ぎ去っていく。
メリモ。もっと陽気になれという言葉を残して。
しかし、これまた深い傷跡を残していってますね。
怠惰な人々をひたすら弾劾していくような歌詞で。
例に洩れず、それはきっと歌い手自身のことでもあって。
そしてこれは私のことでもあります。痛いなー。
この痛さがいいってもうしつこいくらい書きましたね。ドMです。自虐好きです。
こういうことを曲にして言ってくれると、都合のいいときだけ自分を批判できて調整できる。
そして、そういった弱さを洗いざらい見せてくれるおかげで共感して落ち着ける。
安らげる歌です。いや、安らいでいいのか難しい楽曲ではありますが。
ここまで言ってくれると爽快以外のなにものでもないですから。
いつもは手にちかい範囲で自分(他者)にナイフを刺してえぐってくるsyru616gですが、
今回は「太陽」「二酸化炭素」「遺伝子」といったわりと大きなスケールで歌われています。
でも、それは皮肉というかちょっとはふざけている感じに聞こえるのです。
「宇宙は広くてお前の悩みとか不安はちっぽけすぎるんだよ」
と、いったことではなくて、
「お前は自然にとってもいらない存在。とかいうけどそういうのってねえ？」
と、それがあまり現実的でないと分かった上であえて言っているような。
それと、すぐにのせられてしまう主体性のない人間を非難しているのかなと思いました。
「絶対買いだからこれは買っておこう」「とりあえず見学者としてなんか言っておこう」
ですが、これを聞いて自分のことだと思える人には今さら説明することはないかもしれない。
歌詞に当てはまる人だけかってに、自分のことだと胸に響かせとけばいいですよね。
生きんのがつらいとかしんどいとかめんどくさいとか
そんな事が言いたくて えっらそうに言いたくて
二酸化炭素吐いてんじゃねえよ
これにはもう「すいません」としか言えなくて。
えっらそうに言いたくて。のとこが響きます。
つまり積極的に嘆いてんじゃねーよ。と。
いるいる。かなりいますね。私とか・・・。
twitterでついそーゆーことを呟いてしまいます。
こういうこと言ったあとに陽気になれってなんだか。
メリモ。メリモ。メリーモア。なんか呪文みたいだ。
