タイトルを誰か代わりに付けてほしいと思うこの頃。ある記事で「ブログを見て貰えるかはタイトルで決まるんだ!」と読んだことがあるので、タイトルには一応のキーワードを散りばめたりしているのですが、まったくスッキリしない。
まあそれはいいとして、HUNTER×HUNTERの話題になります。今週号では、私の読みが壮大に外れていました。おいおい。これは一体どうなっているんだ。ということで、No.321「怪者」のやたらと長い感想へ。
まずツッコミたいのが、ルール改正という場外乱闘ってこれはいいのか!? 小学生にはこの面白さが伝わるのだろうか、不安になります。誰もが自分に優位なルールを設定したい。でも、それは許されないから、提案されたルールのメリット・デメリットを検討しながら、ぎりぎりの妥協点を言葉巧みに探っていく思考戦。という「それぞれの思惑が交錯する」という面白さがあるわけなんですが、これはルールの背景にどういった思惑があるかを理解できないと、その面白さも半減になってしまう。そんな一抹の不安がありました。
今週の副会長のパリストンとその他の十二支んとのせめぎ合い。机上の会議ではありますが、これは一歩間違うと、今後の世界情勢に関わるような影響を引き起こす重要な会議。というか、個人にとっては死活問題ですよね。というか見た目だけならパリストンが一番まともなのに彼から溢れる悪役臭はなんだろう。本当はいいやつってオチはないよね。
パリストンが投票で有利になるには、
- 棄権票、無効票を行ったものから投票権を剥奪することによる投票率の底上げ
- それによって当選条件の一つである投票率95%を達成できるようになる。
- 過半数の獲得票はおそらく容易に達成できるので問題ではない。
- 鬼門となるのは反パリストン派による投票を成立させないための無投票
と思っていたので、私はてっきり、パリストンは投票率そのものを操作できるルールを設定するかと思っていました。というのもそうすれば、パリストンが部下をけしかけて、投票に参加をしないハンターを亡き者にすることで投票率を底上げできるようなるからです。でも、今週で決定したルールの「白紙などによる無効票を失くすこと」と「棄権を行ったハンターは一時的にライセンス没収であるが投票権そのものは失わない」では、パリストンは投票率そのものを操作することはできません。あーしかし、この選挙が長引けば長引くほどに、都合が悪くて棄権していたハンターによる票が復活して、その間にパリストンが一人づつハンターを取り込んでいけば、いつかは投票率95%と過半数の得票率は達成できるわけですか。うーん、これは面白い。絶妙すぎるルールの落としどころ。誰もが納得せざる得ない、そしてパリストンにとってはじんわり優位になるルールですね。ほんとルール設定バトルだけで楽しいな。頭を使ってちょっと疲れますが。
となると、もうパリストンはキルアとゴンを殺す必要がないんですよね。何かやるとすれば、操作系の念能力者をぶつけて無理矢理投票させるくらいで。それなら身の危険はあまりないので、イルミの「殺される」という発言はパリストンの思惑とはちょっと関係がなくなる。ってのは早計でしょう。まだ分からないことばかりです。
で、もう一人の快者であるアルカが登場。かわいい……! いや、見た目に騙されてはいけない。