単行のカナリア

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凛かわいい  Fate/Zero 第10話 「凛の冒険」 感想


 凛ちゃん可愛い。時臣いいお父さん。雁夜おじさん可哀想。これまでは群像劇の形式をもって描かれていた「聖杯戦争」。ここにきて遠坂家の可愛い少女、凛視点での冒険ストーリーが差し込まれました。こうして物語は未来へと受け継がれる。Fate/Zero 第10話 「凛の冒険」 感想



 凛かわいいですね。友達を助ける凛がかわいいし、友達に頼られて「当然よ」とか言っちゃう凛は幼くてかわいいくて、父親のために役に立ちたいと大胆に冒険する凛も健気でかわいいかったり、自分の不甲斐なさを悔やんで勉強をしようとする凛がかわいかったです。何より、凶悪殺人鬼を目の前にしながら、勇敢な立ち振る舞いを見せた凛がかわいかったです。正直、この感想だけで第10話を見ていました。以降、あとづけ。


 たった一話でとことん凛を描いてきたのは、「stay night」への誘導なのか、ファンサービスなのか。どちらにせよ満足。それに、凛が頑張ったり泣いている姿は、陰惨としていたストーリーの清涼剤ともいえる感じで良かったです。これからもたまによろしくお願いします。



 それにしても、生存は保証されているってのになんて緊張感だろう。生きるか死ぬか、見えそうで見えない、今話で描かれていたのは少女が戦場から退場していくまでの物語でした。チラリズムとギリギリが織りなす切ないストーリー。


 興味深かったのが、凛視点では時臣がいいお父さんだったことです。アーチャーにつまらない人間と呼ばれていたように、余裕しゃくしゃくの負け役だとないがしろにしていたのを反省。あの「余裕たれ」という家訓だって、気の持ちようが鍵になる魔術師にとっては大事なものなんですよね。守りに入っているのではなくて、守って安定するこで最大のパフォーマンスを発揮できる。それが彼の信念になっている。つまらないと判断したのは早計だったのでしょうか。時臣は凛に心から感謝するべき。



 雁夜おじさんの悲劇。報われることがないキャラクターといっても、さすがに状況が可哀想すぎます。「また遊ぼう」という願いは恐らくは叶うことはあり得ない。すでにもう雁夜おじさんは喪失しているのにも関わらず、彼が聖杯を手にすることで彼にとっても喜びと悲しみが生まれる。どうあがいても悲劇、というのはなー。呑気に凛かわえーとか思っていたらシリアスさにぶん殴られましたね。でも、雁夜はどの悲劇を選択するかの自由が残されている。その輝きにしがみ付いて明日を夢見る雁夜おじさんに声援を送りたい。




 
 凛かわいいだけでアニメを見ていたので、この感想書くのに何度も挫折しました。ようやくこうして書くことができました。これだからFate/Zeroは恐ろしい。血まみれのダーティーファイトの戦場にいきなり天使をぶち込んでくる。殺人鬼の笑顔と幼女の笑顔を同じ舞台で描くとは。それにしても凛がかわいいかったので満足の第十話でした。