マツコデラックスが司会を務めるアウト×デラックスという番組で、THE BACK HORNの菅波栄純がゲスト出演した回がある。彼が恋愛に傷つき、「人と付き合わないほうがいいのかな」という思いからダッチワイフに名前を付けて一緒に暮らすようになり、公園デートまでするようになったことでメンバーがしびれを切らし窓から投げ捨てられた、という下りが終わったあとにこんな会話があった。うろ覚え。Tverで見た。
「で、彼女(ダッチワイフ)はどんな子だったの?」
「……静かな子だった」
「当たり前よ!!喋るわけないじゃない!!」
スタジオが大受けしていた。ボケもツッコミも冴えている。このダッチワイフに名前を付けること自体はそう珍しくないようで、『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』というゲームの主人公も名前を付けていた。ぬいぐるみに名前を付けるようなものなのだろう。……サンプルが偏っているだけもしれないが。
ラブドールが出てくる曲。
これに似たような似てない話で、本を読んでいて声を出して笑ったシーンがある。『洞窟おじさん』という、13歳のときに家出をし、その後、山奥の洞窟に隠れ住み、43年後に発見されたという男性が、その後人生初のソープに連れていかれときの話で、彼はローションを塗られて体のうえをぬるぬると行ったり来たりされる行動があまりに不可解に思えたらしく、ついに我慢の限界がきて彼が怒って言い放った「俺は滑り台じゃねえ!」。「俺は滑り台じゃねえ!」は、洞窟おじさんからすれば、人間の尊厳にかかわる切実な叫びかもしれないが、字面があまりに面白い。象さんの鼻はたまに滑り台になっているし。特殊な状況が生みだした、百年に一度くらいの奇跡の言葉だろう。
上で名前を挙げた『ぬきたし』というゲームでは、俗にいうところの下ネタ、公式でいうところのドスケもじりが、三ケタくらいの回数は出てくる。
その中から、今回はおもしろかったドスケベもじりランキングを発表。
1位
「ここは試着セックスOKのファッキンセンターはめむらだよ!まったく……ダメだろう! こんな子供連れてきちゃあ!」
講評;有名なファッションセンターしまむらを、少しだけもじいじりすることで、とんでもないワードになるとは。着眼点がすばらしい。結果、おもわず声にだしたくなるキャッチャーさに仕上がっている。
2位
「ハメルンデスを見た」
「わぁ! ありがとうございます。では、3Pにさせてもらいますね!」
講評;よく改変される定番のネタを『ぬきたし』の世界観に則って、シンプルかつ的確にアレンジしている。定番のネタでも工夫次第で化けることを証明した。
3位
「橘? 大丈夫か? めちゃくちゃ震えているが……」
「は? バイブのモノマネをしてるだけなんですが?」
講評;対象外ではあるが、表現の多義性を評価したい。ゲーム内でバイブが武器として使用されていることから、「バイブのモノマネ」が単なる強がりではなく、武者震いと自分に言い聞かせているようにも受け取れる。一見ギャグのように読めたがそこにシリアスさも含まれてよかった。
選考外
「むしろ私たちのお昼ご飯代わりにバリカタチンポから遅漏系のザーメンたっぷりのませてぇ~♡」
講評;下品すぎる。そういえばこれ18禁ゲームだった。
これらセリフを覚えていたわけではなく、ノベルゲームをプレイしているときに気に入った文章を写メに撮っているので、このまえ画像整理していたら見つけた。
で、よくぞこんなにドスケベもじりが次から次へと出てくるなと油断していると、突如、
社会性も協調性もなくそもそも労働に向いていない連中を”クリエイター適正がある”と言うだろう! あれと同義だ! 覚えておけ!
自分は、仲よくないけど同じ部署だから呼んどかないと後々気まずいみたいな理由で同席している立ち位置かと
とか言われて怖くて泣いちゃった。(人生においてもう二度と使わないであろうTwitter構文で、侮蔑のニュアンスが込められた使い方を目にして、それは「婚活のプロフィールに~と書いてあった怖くて泣いちゃた」みたいなやつで、要は「恐怖するほどあの人は変」という意味に違いなく、それ見かけて怖くて泣きはしないが、わるいインターネット!)