単行のカナリア

感じて想する

『殺意』と音楽レビューサイト(停止)とゼロワンカレーと自炊とピエール瀧体操42歳とかの、つまり、連想ゲーム

 どのカテゴリにも納まりが落ち着かなかった多くの記事が、新しくしつらえた「連想ゲーム」という収納箱に綺麗に収まっていく。一体何を書いているのだろうと悩む必要はもうない。連想ゲームをやっているか、強制的に連想ゲームをやらされているだけだったのだ。

 

 これは強い連想ゲームだ。

 DEZERTの『殺意』という曲をはじめて聞いたときから惚れてしまい、「頭がもう初期化さ~」のサビの部分をたまに口ずさんでいることがある。


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 歌詞サイトの字面がすばらしい仕上がりになっている。殺意が強い。

https://rocklyric.jp/lyric.php?sid=157905

 この曲以外はあまりハマらなかった。

 いわゆるヴィジュアル系バンドは、初期のMUCCDIR EN GREYと、あとPlastic Treeだけはよく聞いている。Plastic Treeの曲では『バニラ』が一番お気に入りで、COALTAR OF THE DEEPERSNARASAKIが編曲に携わっている。

 COALTAR OF THE DEEPERSのアルバムレビューを読みあさっていた時期がある。Guilty Forest、MUSICGAZER、Grumble Monster、SIKEI-MUSIC、あとブックマークし忘れ絵手名前を思いだせないいつくかのサイト。DEZERTの『殺意』は、もう更新停止してしまった音楽レビューサイトの『SIKEI-MUSIC』で知った。

 このブログを書いていた人はどうしているんだろうと調べ、Twitterを見つけたら、ツイートに関西のカレー食レポがいっぱい並んでいた。一度だけ行ったことがある風変りで記憶している店の名前を見かけた。

 『ゼロワンカレー』という店。おれがカレー愛好家(正確にはビリヤニ)の知人に誘われた。RICOR GRⅡを所持していた頃だったので、撮った何枚かの写真。 

 店内BGMでは、友川カズキやたまがかかっており、「この店、音楽といい内装といい結構カルチャーやってるね、いま流れているの友川カズキって人の曲だよ」「あ、今度は、たまだ。そういえばさ、たまの『電車かもしれない』って有名な曲が~」のようなことをべらべら話したところ、知人は「ふーん」と受け流してメニューを眺めていた。いままで口にしたことがない個性的な味と香りだったこと以外は、もうだいぶ前のことなので詳しいことは覚えていない。

tabelog.com

 本格的なカレー屋のデカくて丸い銀の皿いいなと思って、梅田阪神百貨店で似たようなものを探して購入。下のは、名前を覚えてないすらお持ち帰りのビリヤニを添えた自炊写真。皿の縁が薄いせいで洗っているときに指をして以来もう使用していない。

 『ゼロワンカレー BGM』で調べたら、『ピエール瀧体操42歳』が流れていたこともあったらしい。ちょうど、一週間前くらいに公式でMV公開されていた。Youtubeによく再生されているシーンを可視化した機能が搭載され、このMVは骨格標本が爆破されているシーンが人気だと判明する。おれは一分四十秒あたりの、点滴を受けている患者衣のピエール瀧がローラースケートを漕いでるところを繰りかえし見ちゃう。


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 これで終わりというわけではない。もう続けはしないが、ピエール瀧から「ピエール瀧の悪人の演技は真に迫るが~」系の話や、「薬物依存症といえば松本正彦が編集した『助けて』という本には~」系の話に分岐し、また分岐し、ときに循環し、また分岐しつづけていく。

 っていう感じの連想ゲーム、「そういえば」「それで思いだしたのだが」「といえば」「話は変わるが」「ふと思い付いたんだけど」「余談だけど」「関係ないけど」から始まるやつを、物心がついたときからもうずっとやらされている。

 この連想ゲームは、死という巨大な謎が終着点になることが多いせいで、おれは死についてよく書いていたり読んでいたりしているだけで、本当はおいしかった関西のカレーやラーメンの話とか好きな音楽の話とかをもっと書きたい。その話で書き始めても、別の話になる。違う話からはじめると、その話になったりする。

 コントロール不能の気持ち、気持ちいい~と歌うのが、NUMBER GIRLの『DESTRUCTION BABY』で、おれはそうだったりそうでなかったり。

 思いだしているわけではない。そのつど、思いついている。ってこれは、『Forest』ってノベルゲームのセリフだとおもう。調べても出てこなかったがおそらくそう。

 そして。また言う。「あれ、おれいま何の話をしていたんだっけ」

 頭がもう初期化しそう。

 連想ゲームがたえないアットホームな脳です! 不愉快な「おれ」という場です!

 おれはおれに優しくありたいので連想ゲームの落とし子たちを脳という密室から逃がしてあげる。

 おれと連想ゲームの落とし子たちが手を取りあい輪になって『砂の果実』の「生まれてこなければ本当はよかったのにね」と口ずさむ。このイメージは、エンディングにするには陳腐なので書き直しましょう。はい。


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 Youtubeにあるいい曲の公式音源にリンクを張っていれば、記事が益体もなくしょうもなく訳わからんままで終わったとしても、その曲が好きな同好の士だったら今回はいいだろう、と許されると思っている節がある。

 「私の人生ってね、三分の一はしょうもない連想ゲームをやらされている時間だと思いますわ」。前向きに捉えると、脳トレ脳トレに夢中になりすぎて電柱にぶつかるし、買ったものを忘れて店をでて優しい店員が慌てて追いかけてくる。「お客さん、商品を忘れてましたよ」「ああ、すいません。ありがとうございます」 もうそれ何度やってるの。

 自分が話すよりかは他人の話を聞くことが多い。なぜなら、おれのしょうもない連想ゲームよりも、他人の話のほうが興味が引かれるから。

 「いかがでしたか」「話が飛びすぎてよくわからないし、読みづらい。話題を絞ったほうがいい」

 意見が合いますね。おれもそう思いました。

 強い連想ゲーム。リズムを喪失した、一人ぼっちのマジカルバナナ。ルールはないし、終わりもない。「といったら」と言わないことでしか終わらない。そして終わらせたところで、また、始まりが僕らを待っている。(ここでかっこいいギターリフが流れて、THE BACK HORNの『シンフォニア』が始まる) 


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