単行のカナリア

感じて想する

14.俺がキレてるだけ

クソみたいなカウンセラーにキレているだけの文章。5年以上前の出来事で、その時に衝動的に書かれたことを先に補足しておく。

 

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クソみたいな心理カウンセラーがいかにクソだったのかについて。

そいつは、おれの話をたいして聞きもしないで、勝手にべらべらと喋るもんだから苦痛しょうがなかった。おれはそんな話を聞きにきたわけじゃないし、つーか、話をしにきたのに。つまんねえ本から引用したつまんねえ教訓を垂れ流してんじゃねえよ。

なんでおれは金を払ってクソみたいな説法を聞かされるんだ? 

「あなたはもっと他人に主張したほうがいい」

お前のそのクソくだらねえ話を糾弾すればよかったのか? 

お前が言うとおり、おれが抱えている困難はありきたりなもので、ちゃんと努力できればまあ解決できるかもしれない。どこにでもあるよくある話だろうな。それは否定しないけどさ、でもお前はあまりに問題を矮小化しすぎてやしないか。人間が際限なく努力できると思っているのか? 努力するための努力、その努力するための努力、努力、努力。努力するための社会的資源とか溜めとかそういうの、それがないからこそおれはこういう状態になっているって話で、だからなんか紹介されたお前のとこにきて金払ってるのに、お前はそれがまったく分からないって顔をしている。べつに何か期待していったわけではないし、けっして慰めてほしかったわけではないが、それにしても、だ。ありきたり、しょうもない、凡々な一般論。お前はJ-POPだ。お前はおれが大嫌いな種類のJ-POPの顔をしている。止まない雨はないとかじゃなくて俺はいまびしょ濡れで寒くて傘持ってねえしこれからどうしたらいいかって話をしてんだよ。これは誰かの言葉だけど、ほんとそんな気持ち。
 
いやさ、さぞお前がどんな家庭で育ってきたかはしらんが、なんで俺の家庭までだいたいそんな感じと思ってるわけ。お前のこと分かんねえし興味もまったくないけど、おれについては話を聞けばわかるだろ。カウセリングの場だぞ、ここ。するべきはおれの話であって、お前の話はお前が誰かに金払って聞いてもらえよ。

もう飽き飽きしてたし言う暇もなかったけどさ、ほんといっぺんお前は俺の母親に育てられてみてほしい。俺のガキの頃を体験してみてほしいわ。俺の母に「あなたは私のいうとおりにしないと死にます」って毎日聞かされてみてほしい。裏返したら変なシール貼ってある白い安っぽい食器とか冷蔵庫に貼られている気色悪い自己啓発メッセージ、なんかやたらと気合入った装飾の仏壇に囲まれて生活してみて欲しいし、あなたのためを思ってやってるのってよくわからん占い師から買ってきた数珠をつけさせられてみてほしい。「〇〇君、その腕につけてるの何?」「……よくわかんないです」って先生に指導された小学生が苦笑いでごまかすときの気まずさを感じてみてほしい。年始に親戚一同集まったときに「僕の将来の夢は〇〇です」って母に事前に仕込まれたとおりに口にしてほんとはそれ全然やりたくなかったけどやらなかったら母が死ぬって言ってるしぼくが頑張らないと、そんで頑張って、結局それ成し遂げられないままで気狂ったのにそれでも母がまだ押し付けようとしたときのあの絶望感を味わってほしい。余計にイライラしてきた。母にもお前にも。まあこれはさておき、話を聞かないのはそれ以前の問題、ではないのでしょうか。

「最近はどうなんですか?」

やっと俺への質問がきてヤケクソながらも色々やってるって内容を答えたんだけど。

「はーそうですか。痛い目に会えばまた考えも変わるでしょうし」ときた。

……そういうこと言っちゃうんだ。いや、ここまでくると凄いわ。お前は凄いよ。お前のワンマンショーだ。よくわからんがお前の勝ちだ。お前はそうやってカウンセリングを紹介されてきた、俺みたいなしんどい思いをしてる人たちに勝ちつづけてきたんだろう。お前が言うように他人に主張したほうよかった。お前の話が違うとか、お前は人の話を聞けとか、そういうことを言ったほうがよかった。

あのだめなやつを見ているときの目、透けて見えるのが世間とか一般とかぼんやりとした常識で、そういうのがなにより正しいって目で、おれを見ていた。苦労して手にした金を払って苦痛を買わされる。くだらねえの。バカみたい。人生って確実にムダなことがあるんだな。お前の話のことだよ。お前みたいなやつがいると占い師に人生を委ねて母が正しかったと勘違いしそうになるわ。そんな訳ないのに。

って思ったことを一億倍くらいマイルドにして支援施設のひとに喋ったら「あなたをバカにしていたとかそんなことはないですよ」と言われておれはそのひとを気にいっているからそっかー気にしすぎかー。そうそう、そんなわけないよね。おれの被害妄想だったかー。よかったー。

とはならない。あんなところはもう金輪際行きたくねえし、やっぱあいつダメだろどう考えても。おかしいって。カウンセラーがすべきこと一つもしてなくて、やっちゃだめなこといっぱいやってるし。もし疲れてたならせめてぺらぺら喋らずに俺の話を聞き流しとけよ。下手に熱心でどうでもいい話されるほうがしんどいわ。

なにより、あのときこういうやついるんだって驚きで何も言い返せなかった俺が一番しょうもねえ。っていうかんじの自戒を込めてとかオチはくだらないからやめろ俺。カウセリングってこういうもんなの?ってそんときは受けとめていたが、よく考えたら絶対違うだろ。傾聴どこいった。対話じゃなくてトークショー。観客おれだけで、お前が喋るだけ。機能不全家族で育って機能不全カウンセリング受けて機嫌悪くなっただけ。

高い勉強代になったとか絶対に言いたくない。

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読み返してもすっごい怒ってる。俺はいつも何かしらに怯えていて怒りが意識の俎上に上ってくることのほうが稀なのに。俺がバンドやってたらこんときいい曲を書けたんだろうな。アルバムの中盤になる2分くらいの何かにキレてる曲で。

さらに補足。「そもそもカウセリングの必要性を感じていなかったが、信頼できる支援センターの人の勧めがあったので受けることになった。そこでの出来事だった。社会的資源や溜め」というのは、本田由紀湯浅誠といった貧困に関する活動家の本から。そういった支援活動に携わる本を読んでいただけに失望が大きかったのだろう。

後日談。その後もカウセリングはつづき、俺はもうやる気なくなってて、ロールシャッハテストですべて「虫ですね。虫すごいからこんな形態のやついそうですね。これも虫ですね。同じく虫です。虫。」みたいに適当に答えたから、結局、診断結果で「なにかしらの傾向はあります」とぼんやりとしただけで終わり、2022年に振りかえってみてもクソだったわあいつ。