単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

総集編っぽい

 酒を飲んでいたらいつの間にか朝になっていた。それが二日連続でつづいてしまったので開き直ってしまった。

 来週はきっとSyrup16gのニューアルバムのおかげでちゃんとやれる。今週は過去一しんどそうだが来週の俺はきっとちゃんとやれている。

 膨大な量の目次があるとおもしろそうと思いついてしまった。酔っていても酔っていなくても俺の脳内はだいたいこんな感じ。

酒はよくない

 こうして酒を飲みながら書いたところでまったく説得力がないが、酒はあまりよくなくて、どれだけ良くないかといえば、多くの自殺予防の本で書かれているように自殺既遂者の原因ランキングにアルコール依存症が堂々とランクインするくらいにはよくない。 

 誰だって適量にしようと思っている。そうであれと祈っているんだろう。最初に一杯を飲むまでは酔っていないのに。それできなくて必死に取り繕うことになるのだろう。

peelingwardsの『TIMEBOMB』のサビについて

 peelingwardsの『TIMEBOMB』のサビはいつ聞いても「ディスコード・マイナンバー」としか聞き取れない。ディスコードの#○○〇〇のナンバーのことなのだろうか?スプラトゥーン3でも実装されるようになった個別認識ナンバーのことなのだろうか? そうであるかは分からない。しかし確かに「ディスコード・マイナンバー」と歌っているようである。それははさておき「もし君が終わる時、俺も終わっていたい」はいい。恰好いい。実際にそれを口にするような人間は信用ならないが、曲のなかではただただ格好よく響く。


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ギターはすごい

 ギターはすごい。ギターが鳴っているともうすべていい感じになってしまうからすごい。3カポでBm7 - Em7 - Cadd9 - Dのコードを循環させるとすごくなる。簡単なのにとんでもないメロディーが生まれる。ビビる。Syrup16gの『the last day of syrup16g』に収録されている「明日を落としても」の弾き語りはすごかった。

「空腹は最大の調味料」が父の口癖だった

 これは本当にそう。低血糖でぶっ倒れそうになったときに口に入れたものはすべてうまく感じる。

 湯豆腐が、小さい頃に読んでしまったグロ漫画で見た四肢切断(この言葉を書いた次の日にトレンド入りしてた)されゼリー状になった人間が冷蔵保存で送られるシーンと結びついて苦手な食べ物になったとはいえ、低血糖でぶったおれそうなときはおいしかった。

 嫌いな食べ物があまりになさすぎて、唯一のそれだったものを試したから自信をもって言える。

『new song』は音源化されないのだろうか

 『the last day of syrup16g』に収録されている『new song』はいつになったら音源化されるのだろうか。

 Youtubeにいい感じのCoverがあった。みんないい感じのCoverをしているのはいい感じのCoverしか検索に引っかかることはないんだろうな。いい感じじゃないCoverや良い感じじゃない俺のブログは検索に引っかからない。


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人間関係をさぼっていると声のボリュームが不適切になる

 二十歳前後の頃の話だけど、そのことをやんわりとオブラートに包んだ言葉で教えてもらった。それでもけっこう傷付いた。でも教えてもらってよかった。

酒はよくない

 酒で生活が破壊されつつある!アルコール依存症をフィクションのなかで消費していたのにフィクションではなかったっぽい!!アルコール文学を他人事として消費していたツケかもしれない!!!アルコールを多量摂取しているせいで明らかに「ヤバい」のにアルコールを多量摂取しているせいで「むしろ大丈夫」としか思えないのがもしかするとヤバいかもしれない!!!!

大丈夫そう

 いや、やっぱり大丈夫っぽい。

 どれだけ酒を飲んだところで死んだことはまだないし、そもそもが二日酔いになったことがなかった。

 俺は全然大丈夫ではないときに「大丈夫」とか「なんかすごくいい感じ」とか「これからは全て良くなる」とか、トム・ジョーンズ(著)舞城王太郎(翻訳)の『コールド・スナップ』という掌編のラストのように「そこで俺は思う。俺はこれから良くなるだろう」と語られていると「そうなのかもしれない」とそのままそう思うようにしている。

 そう言っているし、そうでないと俺が判断するのはおこがましいと思ってしまう。

 そうではなく、そうであって欲しいという祈りでしかないとは分かっている。だとしても、その上でその言葉をそのままで受け止めたい。

 できないし、できるわけがない。

 フツーに聞いてほしい。そうなのだろうが、それがいかに難しいことなのか思い知らされる。

シャッフル再生でクソ野郎人間じゃねえっていうTHE BACK HORNの曲が流れてきた

 記憶になかったので確かめてみたら「空想や蝋 人間じゃねえ」だった。

People In The Boxの『もう大丈夫』という名曲

 俺はいつまでたっても全然大丈夫なせいでPeople In The Boxの「もう大丈夫」という曲の歌詞の「なにがあのひとにおこったんだとみんなが首を傾げている/なにひとつ起こってないよただ生きているだけ」が好きで好きで仕方ない。波多野裕文が引きこもっていたときにTSUTAYAのア行から片っ端にアルバムを聞いていたというエピソードを音楽雑誌で知っているせいでより好きになっていしまった。

 さらに『もう大丈夫』の歌詞は「電話してくれてありがとう/心配なんてしてくれて」とつづく。そうなると俺はついにはSyrup16gの『ex.人間』と同じカテゴリーに入れてしまうしかない。このカテゴリーには二曲しかない。このカテゴリーは「俺自身がそう言われるような人間関係を構築していなかったが、俺曲そして歌のなかに見いだせる人間が紡いだ関係性は美しくて尊い」というもの。 

ちょうどいい感じの天秤が釣りあいそうな感情のやり取りできたことありますか?

 適切に心配されたいけど、適切な心配が一体どれくらいかになるのかは当の俺が分かっていない。

パニック発作と軽度のアルコール中毒症状の実況中継

 パニック発作もしくは軽度のアルコール中毒を実況中継をしてみる。

 急性アルコール中毒っぽい症状になってしまった。ついでにパニック発作もやってきているようだ。

 水を飲む。ハイチオールCを飲む。また水を飲む。とにかく水を飲めるだけ飲む。

 息を吐く。息を吐いてから息を吸う。呼吸ができているうちでどうやったって死ねないことを自分に言い聞かせる。

 むしろこのまま死んでもいいと思うことを許す。お前は死にたいと思っていたのではないかと自分に言い聞かせている。

 いまだけは息を吐くことしかやらなくていい。

 呼吸が苦しいからといって息を吸おうとするからよくない。まずは息を吐く。守ったほういい手順がある。

ぶるぶる震えているけれど別にバイブレーターのモノマネをしているわけではない

 震えている、ガタガタ震えているせいで歯がカチカチ鳴っている。無意識の小刻みのの運動、痙攣が発生している。

 そうでもあっても、息を吐くことはできる。そのあとに息を吸うことができる。

 恐怖で痙攣すると歯がカチカチ鳴るし、漫画でたまにある恐怖でガタガタ震える描写はまったく大げさでもない。怖いと歯は鳴る。打楽器になる。バイブレーターにもなる。

 もしあなたがどこかで歯をカチカチ鳴らして震えている人に出会ったときは優しくして見守ってあげてほしい。

 勝手に助かるので手を差し伸べるまではない。息ができているうちは救急車を呼ぶまでもない。(と思う)

脳に酸素を送ろうキャンペーン

  つまるところは、脳に酸素が補給さえすればいいらしい。

 俺は死についての本をいっぱい読んだので、大量出血死だろうと毒物死だろうと、結局は脳に酸素がいかなくて死ぬと知っている。死因の99%ぐらいが脳の酸欠死と書いてあった。もちろん統計やエピソードになるときは「なぜ脳に酸素がいかなくなった」細分化される。

 とはいえ、細分化された〇〇死は記述的な話であり、因果関係や人間が把握できる自然的因果関係枠組みでは、結局は脳が酸素がいかなくなって人は死ぬ。

 だから息ができていればいい。不器用でも息ができているうちは死なない。このまま意識を失ったところでしかるべく体勢を取っていれば脳に酸素がいきわたるから死なない。

  死や自殺予防についての本をいっぱい読んでいてよかった。たった今ここで役に立っている。

イーロン・マスクは『脳と人工知能をつないだら、人間の能力はどこまで拡張できるのか 脳AI融合の最前線』を読んでから好きになった

 イーロン・マスクは脳の読み取りデバイスを開発するベンチャー会社に多額の出資をしているので俺はイーロン・マスクに文句を言わない。

自死遺族が日本の自殺対策政策をやっていることを直視してはいる

 視界がぼやけ、呼吸が浅くなり、痙攣しながらもブログを書いているがなぜかといえ、いつだか、だるまというHNを名乗っていた人がFC2ブログに個人情報満載の遺書を書き残して(はてなホットエントリーになり翌日には運営権限で削除されたていた)さらに自殺配信までもしていて(その配信の最後のほうで母が息子の亡骸に気づいて本名を泣き叫んでいたのをなぜか俺は少なくとも俺は聞いたほうがいいとすべて聞いていた。あまりに生々しかった。これまで体験した死に関するコンテンツのなかでもっとも生々しかった)、それによって俺が少しは楽になったから。

 生々しいっていうか生だろうに。

 息を吐く。吐いて吸う。脳に酸素を送る。それさえできていれば死なない。

死にそうになると死にたくなくなる、死にそうでないときにのみ死にたくなる

  死にたくない。死にそうな今でこそ死にたくないってはっきりと思える。でも「いつ死んでもいい」というポーズを取らないと生きていけないので格好がつかない。

I hate drunker.

 俺は酔っ払いが嫌い.俺が見てきた酔っ払いは俺を含めてみんな醜かったので嫌い。不快。

 中島らもの小説や映画「リービング・ラスベガス」やYoutube動画の「ガード下 酔いどれ人生」は美しい。そのようなものもあるにはある。

 とはいえ、俺がオフラインで目にした酔っ払いは総じて醜かった。

 特に酔っ払って大声を出しながら道を占拠している大学生の集団はめちゃくちゃ嫌い。不快の塊でしかない。また、コンビニでビールを買ってちびちびと飲みながらいそいそと帰宅しているっぽいサラリーマンは嫌いではない。

 酔っ払っている俺も嫌いだが、酔ってないときの俺がもっとも嫌い。

 部屋に焼酎瓶がある。だから、その焼酎をグラスになみなみと注ぐ。グラスに注がれたものは飲み干す。

 すると、酔う。

 酔うと、ブログが書かれる。

 書くと公開するので、そのうえで読まれたり読まれなかったりする。 

文章にアルコールを添加したところでなんら面白くもない

 酒で文章にパワーが宿るのはごく一部の人間だけであり、俺含めて大抵の人間は不格好でみっともなくなる。勉強しなくても国語の成績が良かった人はおそらく酒を飲んだら文章にパワーが宿る。俺はそうではなかった。

I hate drunker part2.

  相当酔っているときは人と関わらないようにしている。LINEもメールもブログのコメントの返信も甥っ子と遊ぶときも酒は入れないようにしている。

 酔っ払いが嫌い。本当に嫌いなのだ。

 中学生の頃に酔っぱらいの大学生っぽいやつに絡まれてから喧嘩になってボコボコにされてから嫌いになった。親戚が酔っ払って真っ赤な顔でクソつまんねえありきたりのお前の人生でしか通用しない慣習や教訓を聞かされてからますます嫌いになった。

 アルコールの作用機序で人生を終わらせたくない。

 もっと能動的で積極的に人生を終わりたい。

こだわり

 俺は、絶対に、すばらしいと感じた本や漫画やノベルゲームを、酔っ払っているときにやらない。やったことがない。

 音楽はむしろ逆。素面でも泥酔していてもパニック発作になったときでも、気に入ったならば状況を問わず何度でも繰り返し聞くし、むしろ酔っ払っているときのメインコンテンツは音楽を聞くことだったりする。

たまたまそこにあった曲で救われた話を書いているっぽい  

 クリープハイプの『社会の窓』、以前の職場で取引先の工場のラジオから流れているのを聞いて好きになっちゃった。どうしようもないほどに追い込まれていた商談をしようとしたときに『社会の窓』のギターリフと甲高い声が聞こえてきて少しだけ楽になった。その帰り道に尼崎駅前のTSUTAYAでシングルを買って付属映像を見てワンマンライブにも行った。「昔の知り合いに久しぶりに連絡したらワンマンやれるようになって大きくなってよかったねって言われた」とMCで語っていたような気がする。

自殺と老衰の区別が付かないぐらいの生

 欲をいえば贅沢とは分かってはいるが、「こいつ、今さら自殺したとこで老衰とそう変わりないじゃん」と言われるくらいのタイミングで死を迎えたい。

『掃除婦のための手引き書』の「どうにもならない」について

 『掃除婦のための手引き書』の「どうにもならない」という短編に、禁断症状で手が震えてしまって親切な人に瓶を飲ませてもらう、というエピソードが出てくる。

 「おしとかやなレディは、通りじゃ酒が飲めないのかい?」彼女は首を振った。「瓶を下に落としたくないの」

 「そらよ」とチャンプは言った。「口、開けな。ちゃんと入れなきゃ、家までもたんだろう」そう言って彼女の口にワインを注ぎこんだ。酒が体をかけめぐり、じんわりあたためた。「ありがとう」彼女は言った。

『掃除府のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』より

 という心温まるエピソードになっている。

考えちゃだめ。今の自分のありさまについて考えるな、考えたら死んでしまう、恥の発作で。

同上

 『どうにもならない』にはドラマはなく数ページに収まる短編で、母(が主人公でアル中)が酒を飲み、母が心配な優しい子どもが財布と車のキーを隠して「病院にいって」と願い、一方で母は「もう治ったから。大丈夫だから。」と子供にいい聞かせて登校するのを見届け、最後に「それから家を出て角の酒屋に向かった。もう今なら空いている」という文で終わる。

 そういう話のタイトルが『どうにもならない』になっている。

 この世でもっとも美しい物語の一つと思う。

紙パックでストロー付きってだけで一定の地位を保っている「鬼ごろし」。

 アルコール中毒者にストロー付き紙パックの鬼ごろしが好まれているのは、禁断症状が起こると手が震えるせいで瓶やプラスチックに入ってる焼酎やウィスキーは飲めないから。

 鬼ごろしは費用対効果がよくないとおもってしまうのは、ストロー付きで紙パック入りというコストを度外視しているから。

 俺はまだそうではないが、そのような生もある。

 俺が住んでいる「“歩きたばこ” 大阪で多い? なんでなん? 」とNHKのニュースに含まれこそはしないがほとんどうそうと言える兵庫県の東側の市では排水溝で鬼ごろしはよく見かける。

イオンの安ウイスキーはまずい

 数年前にイオンのプライベートブランドの安ウイスキーをこき下ろすのが流行っていた。

 それを目にするまで、俺は「わりと飲めるな、味は酷いがアルコールの最低限保証があるし、安いし」と飲んでいた時期があったので悲しくなった。

 安く度数が高い酒はいずれもアルコール消毒薬っぽくなる。それを一般的には「不味い」という。

 同じく不味いと思っていたが安いので買っていた富士山麓がいつの間にか「それなりの値段の国産ウイスキー」の棚に並べられるようになった。

女とBAR

 女(という表現はいつものように関内関外日記の真似事をしているせい。あのブログはなぜ「女」という表現で統一しているのだろう)を連れて梅田駅近くのお洒落なBARでウイスキーを数杯くらい飲んだらとんでもない値段になったことがあった。

 下調べもせずにBARの扉を開くのはよくないと学んだ。

 そこで「ゴッドファーザー」というカクテルを学んだ。レシピはアマレットウイスキーを割るという簡単なもので、「アマレットってTHE NOVEMBERSの曲であったな」と思ったがとくに口には出さなかった。

大人になるということ

 俺にとって大人になるということは、もしくは社会人になるということは、思ったことを口には出さないことでしかないな。

小学年高学年の頃の思い出

 小学生高学年の思い出といえば、姉が限界になり、吹き抜けになっていた二階から本や服や化粧台などの姉の部屋にあるものを数時間にわたってひたすら落としつづたこと。小さい俺が「めっちゃ部屋に物があるじゃん~!!」と眺めていた。でも姉はエコー写真だけは落とさなかった。小学高学年の俺はエコー写真がタンスの上にぬいぐるみと一緒に飾ってあることの意味をうっすらと理解していた。思いだしていま完全に理解した。

異世界転生の「状態共有」という能力について

 俺が酔っ払って深夜徘徊しているときにトラックに引かれて異世界転生したら「自分の状態や感情を他人と共有する能力」を望むだろう。

 『ニセモノの錬金術師』や『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』で出てきた。

 それでさ、俺は異世界転生したところでうまくやっているわけがないので、きっとどうしようもなくなってしんどくなるんだろうけど、もし気に食わないやつがいたらその能力で相手も一緒にしんどくさせるのだ。

 それでなんか仲良くなれたらいいね。

期間工の思い出話といくつかの写真

 期間工のときに仲良くしていた人は「俺は安ウィスキーの4リットルを常備している」と言っていた。俺はEAONで売っていたグリーンマークというウォッカを常備していた。

 「これ、安いのにめっちゃうまいじゃん」ってなって写真を撮ったはず。おそらくGoogle Photoにあるはず。あったので載せる。 

 ついでに「バカ」と落書きされた電話機。電話機にバカと落書きをする人と、それを写真に撮って思い出話としてブログに載せる人。

 

 帰り道にカラスがいっぱいてびっくりして撮った。 

 辛い→辛いからとりあえず酒を飲もう→辛くなくなるが預金が減っていく→結局辛くなる→とりあえず酒を飲んでみる→……えーと、この後の人生を素面になった俺が受け継がないといけないの?と明日の俺はきっと思っている。 

battaの『人間らしい暮らし』について

 『人間らしい暮らし』って曲の「がんばれがんばれがんばれ」ってとこの冷めた歌い方が好きでマネして口ずさんでいる。「がんばれがんばれがんばれ」って適当に歌ったり声に出したりすることでしか許されなくなっていそう。

酒を零して、もったいないような、それでよかったような気持ち

 酒を零した。自立支援医療(精神通院医療)受給者様と書かれた紙に零した。同封の提出書類確認表をお確かめのうえ、有効期限までにご申請ください。と書いてある。

 それはもうやった。確認の電話が来たときはかけ直した。やったらできることの一つ。

これもたまたまそこにあった曲で救われた話を書いているっぽい  

 中古のハイエースの再生プレイヤーにASIAN KUNG-FU GENERATIONの『ファンクラブ』があった。

 現場で一人きりになれたときに聞いていた。イオンモールの改装工事を担当したとき、三日ぐらいハイエースで寝泊まりしたときに、一人きりで休憩するときに聞いていた。

 深夜のイオンモールで養生シートを蹴とばしながら運搬の道を作っていたときの光景はエモいのかもしれない。

 養生シートを蹴とばし、曲がり角では緑の養生テープで繋ぎ、また養生シートを蹴とばして目的地まで道を作っていた。その後、自動ドアに不具合が生じて業者が入館できずに地獄みたいになっていたが、その現場は俺が責任者ではなかったからのんきにしていた。

 俺はのんきにしているかビビっている。

わりとしんどいときでも俺は曲を聞けたりする

 はじめてパニック発作になったときはSyrup16gの『末期症状』をずっと聞いていた。その翌日に兵庫医療病院の精神科の帰り道でいったカラオケで歌っていた。

 「モノクロトーキョーのサビのシャウトに合わせてリストカットしていた」と書いた人はマンションの高層階から飛び降りて死んだとみんなが言っていた。

父について。尊敬しているが基本的に軽蔑されていた父について。

 俺の父は医者なので実家は太い。

 父は医療事故で裁判沙汰になりかけたことがある。父は同僚に嫌われているようで、同僚から呪いの手紙を書かれたことがある。そのせいで母たちの子を使った代替戦争が起きてしまい、結局のところ俺は負けてしまったようである。

 俺は父を尊敬している。

 父はドラゴンクエストをやっていて父がドラクエ6の攻略本を買うために深夜のデパートに車を出してそれに一緒に付いていったのは大切な思い出になっている。

 父はすばらしい人間で、かつ重めの自閉症だった。物を買うのと人と話すのが下手だった。

 父は医者となり、成功してしまった。そのせいで父は、父の弟から金を百万円ほど何度かせびられるようになり、俺の父は優しいので弟に金を融通した。それが母の反感を買い、母の不倫疑惑もあり、ひとときは離婚騒動で夫婦で盛りあがっていた。俺は「まあそうなったら父に付いていくぜ!金あるし!」とのんきに構えていた。

 父の弟は、借金取りから崖から突き落とされそうになったというエピソードを聞いてから好きになった。

 知り合いの家族が海に車ごと突っ込んで亡くなったと知ってから、小さい俺はその光景をしばらく夢に見るようになった。

 わりと今でも夢で死ぬときは海に車で突っこんでいる。

しんどいは虚空とお喋りしている人に引きずり込まれる 

 パニック障害が深刻だったとき、若者サポートステーションの帰り道のスーパーで「お気をつけください」と聞こえて、幻聴だと思ってしまってパニック発作が起きてしまったが、落ち着いたあとに冷静になって周りを見渡したら「お気をつけください」とぶつぶつ呟いている人が本当にいた。幻聴ではなかった。

実家は太いです!太いけど頼りたくないし縁を切っているので考慮しないでほしいです!

 実家が太いらしい。伝え聞いた話では、博多市に親が景気のいい時代に電話勧誘にそそのかされて購入したマンションが数部屋あるらしい。また、景気のいい時代に電話勧誘にそそのかされてはじめた株で相当儲けたらしい。

 俺は実家とはほぼ絶縁状態になっているというものの、いずれ親が死に絶えたら俺にそれなりの遺産が転がりこむ可能性がある。その可能性があることに気づいてしまった。父も母も人間関係をやってないので財産を贈与するような相手はいないだろうし、可能性としては法に記載された割合で譲渡されるだろうし、かりに姉に全額譲渡されたところで、俺は姉と仲がめちゃくちゃ良いので(さらに甥とも仲がいい)(旅行にも行くぐらい)(というかお互いに助け合っているし、母の被害者という立場で連帯している)のでおこぼれを期待できる。

 トンネルを抜けたら(親が死んだら)未来が少しの間は光り輝きそう。そのときは「止まない雨はない」って言っちゃおう。

がんばれ!やっても何もできないけど、がんばれ!

 俺は絶対に死んだらだめ。死にたくてもだめ。未来は明るく、雨は止むのだから、俺はたまたま運がよくそうなるだろうから、がんばれがんばれがんばれ俺。

 負けるな。がんばれ。親が死ぬまで俺は死んではならない。生きろ。死にたい顔しながら生きてくれ。がんばれ。がんばれがんばれがんばれがんばれ。がんばってくれ。がんばって死なないでくれ。生きてくれ。がんばれ。死ぬな。何か言え。がんばれ。夢を持て。世界にたった1つの花よ。夢を持て。がんばれ。

実写版『ヒミズ

 っていうのヒミズの映画であった。内容についてはよく覚えていないが、二階堂ふみが「がんばれがんばれ」言ってたことは覚えている。俺は二階堂ふみにすら「がんばれ」って言われたくない。

I hate drunker part3っぽい。

 酒はよくない。危機感が高まってきた。

 落ち着こう。深呼吸するためには、まずは息を吐く。吐き切る。どうであれ死ぬだけと言い聞かせてパニック発作の予兆をやりすごす。やり過ごせたっぽい。

 酒が合法なのが不思議だ。

 好奇心旺盛な俺が思うが、合法の範囲内で向精神効果のある物をひたすら試したことがり、ウットやコンタックSTをはじめ、「ナイアシンフラッシュ」みたいなうさん臭いものや、「カート」という日本では合法葉っぱをくちゃくちゃ噛んだことがある俺が思うが、酒はよくない。

 こわい。恐る恐る時刻を見てみたら3時33分だったのがこわい。って書いたあとに4時になっていたのでこわい。

 がんばれがんばれがんばれ。

まずは息を吐く

 まずは息を吐くのだ。呼吸が制御不能になったときこそ息を吐く。息を吐くことができれば、次に息を吸うことができる。そうやって息を吸うことができれば、肺は空気で膨らみ、血液中のATPやミトコンドリア呼吸鎖が酸素を取り込む。そうして脳に酸素が送りこまれて、その限りでは死なない。

 がんばれ。俺がやれることはもうあまりないが。

おわりに

 読み返したら変なことを書いていなくてよかった。ずっと似たようなことをちょっと違う言葉で書いているだけだった。