単行のカナリア

スプラトゥーン3のサーモンラン全ステージ野良カンスト勢です!

チェンソーマンの八話を見た/イメソンバトルで『KICK BACK』に勝てない

 99.99の無糖クリアユズ味を飲みながら米津玄師の『KICK BACK』を歌いながら書いている。


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 毎回アニメのOPを見ることはたまにあるが、アニメのOPを歌いながら見るのはこれで二度目だ。一度目はVaundyの『裸の王様』だが最終話付近で歌えるようになった。チェンソーマンのOPはもう三話くらいから歌って見ている。

 チェンソーマンの八話がよかった。すばらしかった。十一分二十五秒から。

 ああ、俺はこういうのが好きなんだよと思い知らされた。不条理なバイオレンスと静謐な銃撃シーン。ベタだし、なんならベタすぎて何かしらの名前が付いてそうな演出だし、北野武コーエン兄弟がさんざんやっていそうだし、『エレファント』とかその完全体やっていたような記憶があるし、かりにやっていなくてもベタなのは違いないのだが、それでもチェンソーマンの八話がよかった。

 唐突さがいい。唐突さってのは相対的な感覚で文脈に依存してしまうから、これくありベタな演出でやったほうがいいのだろうな。

 チェンソーマンはアニメ化されてよかった。永遠の悪魔のシーンは物足りなかったが、八話はアニメーションの良さが詰まっている。アニメ化されてほんとうによかったな。コベニはうるさいし、八話の十一分二十五秒からはすばらしい。原作では「お、加速してきたな」と気に入っているくらいのシーンだが(他にもいいシーンいっぱいあるので)、アニメで化けた。

 今日は、午後休で四年に一度のガス設備調査の日だった。ベランダのガス給油機が調査の対象と四年前に学んでいたから、滞りなく業務をこなしてもらえるように部屋の片づけをし通路を確保をした。片付けというのは物を積み重ねる作業でしかないので、一定の時間を経過したあとは雪崩が起きて部屋はもとに戻る。人にも部屋にも恒常性がある。 

 で、立ち合いの業者の香水の匂いがキツくて「部屋に知らない男の臭いがする~!」って吐き気を催してスーパーに寄って寝て起きて、チェンソーマンの八話を見たのだ。

 俺はチェンソーマンは飯を食いながらプライムビデオで見ていて、八話は途中で箸が止まった。終わったあとに放心しながら冷めた飯を一気にかきこんだいせいでむせた。 

 感動するたびにいつも不思議に思うんだが、一体何が俺に作用して、一体脳のどの領域でシナプスが発火して、俺はこんな気持ちになっているんだろう。画面に写ったりイヤフォンから流れているものは闘争にも逃走にもなんら必要はない情報なのにこう取り憑かれたように意識が持っていかれるのってマジで不思議。

 スーパーの帰り道に高校生の自転車の集団が競い合うかのように大声を張りあげて通り過ぎていった。もし俺が高校生でチャンソーマン八話を見たあとだったらきっと「努力 未来 a beatuifulstar」と叫びながら自転車を漕いで家路に帰っていただろう。ついでにギターフレーズを口ずさんでいたのだろう。

 だいたいどのアニメや映画でも「俺が選んだ曲のほうが合ってるな」とイメソンバトルをやっていて連戦連勝をしてきた。がチェンソーマンの『KICK BACK』には勝てない。まったく勝てそうにない。しっくり来すぎている。もう最初からそうであったかのように。

 ちなみにバトルの手札はこんなかんじ。


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 この中でもジェッジジョンソンの『ボーン・スピリッツ』は、「似合わぬ服と慣れない靴と鉛の星で胸を飾った」と「私の為に死ねと叫ぶ」や「血溜まりに顔を埋めて君に甘える夢を見た」あたりがチェンソーマンっぽい。『KICK BACK』には届かないが。


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 そこら中のスピーカーから『KICK BACK』が流れているせいで生きやすい世の中になってしまった。